
この度、2024年6月8日にMT-03を降りました
3年と7ヶ月。北は北海道から南は九州まで走りに走った73463km
無論、まだまだ乗るつもりでしたが先日のオイル交換時にディーラーに「エンジンがそろそろ駄目です」と余命宣告が
曰く、オイルに鉄粉が混じっている。前回からその兆候があったが今回は酷い
何が起こっているかはエンジンの中を開けてみるしか分からない
予想としてはクランクシャフトを支える軸受メタルが摩耗し始めており、その場合はいつかは分からないが将来的にブローする
軸受の摩耗はYZF-R25/03及びMT-25/03系に積まれたエンジンの持病なものらしい。レースで使うとそこからやられる、と。
もちろんエンジンを降ろして中を開ける、つまりオーバーホールしか治す方法はない
しかしオーバーホールは非常に金が掛かる
他のこれから増えて行く消耗品交換など考えると経済的におすすめできない
そして少なくとも動くうちに次を考えるべきだと
正直、少なくとも1年半後の車検まで、10万kmは乗るつもりだったのでまさに青天の霹靂
ハンドルウォーマーを付けたの、去年の10月やぞ
注:訂正箇所
(最近知った事だがMT-03のODOメーターはそもそも99,999kmで打ち止め。取り扱い説明書にもそう書いてある
つまりYAMAHA自体が10万km以上走る事を想定していない
機械には冗長性を持たせるものなので、安全率を考えると恐らくもっと少ない距離を想定しているはず)
ODOメーターの打ち止めは999,999kmでした。
上記の括弧内は勘違いでした。申し訳ございません。
100万km想定はないしても10万km越えは想定しているようです。むう。
※訂正終わり
原因も心当たりがないわけでない
ハンドルの振動対策を熱心にやっていたわけで、高回転長時間の高速ツーリングにエンブレが多めな乗り方。初期にスリップダウン2回。
ハンドルの振動を抑えた故にその反動がエンジンに返っていたとかは流石に考え過ぎか…?
だんだんといろんな所が壊れていくとは覚悟していたが、初手エンジンかよ! と思わなくもなく
実は今回、いつも3000kmから5000kmでオイル交換な所を2000km超で持ち込んでいた
微妙にアイドリング時や低回転走行時の振動が粗く強くなっている気がしたから
1ヶ月前に点火プラグも替えている。丸山モリブデンも入れた。
念の為、燃料添加剤も入れた。でも、いつもの振動にザラザラな感じが混じっているというか…
公道上の常識の範囲内でアクセルを捻れば出力は普通に出る
パワーダウンは感じないんだが、振動がとにかく気になる
と言っても基本的に下道で6000回転以上は出さないからレッドゾーン付近は分からん
ともかくディーラーの予測通り軸受の摩耗が始まっているのだとすると、クランクシャフトがブレ始めているということ。振動の原因としては割と信憑性が高い
摩耗が進み回転体の軸が大きくブレ始めると、併せて振動は大きくなっていく
そしてブローの確率も上がっていく
最後まで乗るつもりでした
しかし、よくよく考えてみると最後なんていつ来るのか分からんのです
突然来られても困る
本当のところはエンジンを開けてみないと分からない
だから残りどれだけ持つのも誰も分からない
もしかしたら10万kmまで走るかもしれない
だが、信用できない機械ほど恐ろしいものはない
いろいろ検討した結果、まだ「いいバイクだった」と思える時に降りようと思い、買い替えを決意
セカンドオピニオンも考えたが今までお世話になったディーラーさんを疑ってもね、と
次のバイクを1ヶ月ほど考えてSUZUKI車にすることを決めてお店へ
その際に下取りに出したが盛って貰ってギリギリ6桁。実質的に値引きみたいなもの
その為、「過走行車の為、再整備して再販する事はないです」と気を使って頂き丁寧に言い切られました
もちろん「そんなはずはないもん。まだまだ走れるもん」とかを言うつもりは毛頭無かったですが…
gooバイクで検索してもMT-03で7万km超はお目にしないしね!
部品取りか、海外かは想像の域を出ないですが、引き渡し後の新車の保険手続き中に、さっさとナンバーを取り外されておりました
先述の通り、確かにまだまだ走れるかもしれない
しかし偉い人も「頭と尻尾はくれてやれ」と言っておりますので頭から食った者としては尻尾を少し残すぐらいはいいかな、と
それに正真正銘のワンオーナー車です
ともあれ、MT-03は間違いなく自分のバイク人生を始めるに最高のバイクでした
◯総消耗品交換リザルト(カスタムは除く)
フロントフォーク交換なし
バッテリー交換なし
前後ホイールベアリング交換なし
フロントブレーキパッド交換なし
リアブレーキパッド交換3回
ブレーキディスク前後交換なし。リアは交換時期
オイル交換は3000kmから5000km毎。オイル銘柄は最終的にヤマルーブのプレミアム+丸山モリブデン
点火プラグ交換7回。1万km毎。後半はMotoDX
タイヤ交換3回。2回はGPR300。最後はロード6。フロントは交換時期間近。リア山五分
チェーン+前後スプロケ交換2回
ナンバープレート灯交換1回
クーラントパイプ交換1回
スプロケットオイルシール交換1回
他の消耗品の交換なし
全体的に頑丈なのにエンジンが先に行く仕様のようです。
クーラントパイプの微量漏れはMT-03では結構の確率で発生するみたいです。クーラント液が車体に飛び散って汚い以外の不具合は出ません
フロントフォーク無交換に関してはフロントブレーキをあまり使わなかったのであまり仕事をしなかったのかもしれませんが・・・
公道走る分にはアクセルを戻すだけで十分に減速して、そこからギアを落としてカーブに入るという感じで、無理にフロントブレーキを使おうとすると、スピードが落ちすぎるという問題。リアブレーキちょん押しの方が操作しやすい
正直、チェーンと前後スプロケの交換は1回でも良かったかも。もっと色んな消耗品を交換して、差を知りたかったが無念です