
このブログ、更新されないですねぇ…ブログというよりは日頃思いついたネタの書き溜めになるかも?
それはさておき、今回の話題は
「ロボコップ」です。
近未来SFポリスアクションの傑作ですね。
日本の「ギャバン」や「エイトマン」に影響されたとか。
いや「エイトマン」とは関連あるかは公言されてませんが「一度死んだ警官がロボットになって復活する」という共通点があるので(「ダーティハリー2」の悪役が「ワイルド7」っぽいのと同じような感じ)
それはさておき、今回取り上げたいのは登場するパトカーについて。
「ロボコップ」のパトカーといえば…まぁ、皆さんご存じですよね。
フォード・トーラス。

1985年に、LTDの後継車種として発売された初代フォード・トーラスは、30億ドルの開発予算をかけ、ライバルと目されたドイツ車や日本車を徹底的に調べ上げた上で開発された前輪駆動 (FF) 車。
保守的デザインを持った前身車種のLTDとは違い、83年型サンダーバードをさらに洗練したようなエアロダイナミックなエクステリアが特徴。
先進的デザインと充実した装備、日本車やドイツ車には無いベンチシートやホワイトリボンタイヤが選択できることなど、当時のアメリカ人の好みを押さえたことなどを理由に、アメリカやカナダでは記録的セールスとなり、1989年にはそれまで強敵だったホンダ・アコードやトヨタ・カムリを押さえ、全米販売ナンバー1に輝いたほどの車です。
話を「ロボコップ」に戻しますと…実は映画製作当初、ロボコップが乗るパトカーはトーラスではなく、シボレー・カマロをベースにカスタムした
「ターボ・クルーザー」
という車輛が使われる予定でした。

(画像はhttps://www.robertwebb.com/robocop.htmから引用)
二代目カマロがベースと思われますが、三代目モデルのイメージを混ぜて未来化したような見た目ですね。
また、見ての通り、当初はボディカラーが黒白でしたが、その後、黒に再塗装されたみたいです。

(
https://scifiadventures.blogspot.com/2017/01/robocop-directors-cut.htmlから引用)パトランプ(Whelen社のEdge9000?)も付いていますね。
製作を進めていく過程で、ポール・バーホーベン監督が抱いていたイメージが変わっていったのでしょうか?
設定ではありとあらゆるハイテク機器を備え、更にはケツから火を噴きながら高速走行するというぶっ飛んだシーンも撮影される予定だったみたいです…が、ここまで作ったにも関わらず、ターボ・クルーザーの登場はボツにされてしまいます。
理由は
「何かバカバカしかったから」
らしいです。
それで結局、パトカー役に選ばれたのが、当時発売されたばかりのトーラス(最低でも12台は調達したとか)
ちなみに、フォードからの提供ではなく、自主調達だったようですが、後になってフォード側から
「うちの新車をこんな暴力的な映画に使いやがって!」
とお叱りを受けたとか。
ま、後述する続編などでもトーラスが使われましたし、フォード側もどうにか(売り込みに繋がるとか?)納得はしてくれたんでしょう。たぶん…。
さて、ここからは作品ごとの仕様紹介。
まず、1作目で使われたトーラス。
てっきり、最上級グレードでヤマハ製エンジンを搭載するSHOかと思っていたのですが、LXという普通のグレードらしいです。
パトランプはWhelen社のEdge9000らしきものを装着(シーンによって向きが変わっていたりする)
サーチライトやプッシュバーなど、結構凝った仕上げになっていますね。
続編の「~2」では装備が簡略化されています。
サイドのポリスマークのデザインも微妙に変更されていますね。
しかも爆破されたり、蜂の巣にされたりと、1作目に比べ、全損級の激しいアクションに使われています。
続いて「~3」。この作品では88年か89年式が使われているそうです。パトランプはCODE3社のMX7000らしきものに変わっています。
ポリスマークも二度目の変更。

そして何台かは前半で全損したりと、「2」に引き続き荒い扱いです。
更に1994~95年に放映されたテレビシリーズ(「ロボコップ・ザ・シリーズ」)では、初代に加え、二代目トーラスも登場しますが、初代はご覧の通りで、二代目もあまり活躍しないようで…。どうでもいいですが、この作品でのトーラスのパトランプはFEDERAL社のAERODYNICシリーズと思われます。
テレビシリーズでは、トーラスの代わりに4代目マスタングがロボコップの足車になっているのですが、何でもフォード社によって提供された1994年型のプロトタイプだとか?
1作目の時に文句付けてたのが、この頃になると作品を自社の宣伝に使う気満々ですね。
パトランプもFEDERAL社のVECTORもしくはVISIONが使われています。
更に2000年に放映された別のテレビシリーズ「ロボコップ プライムディレクティブ」では…一応、初代&二代目トーラスも出てきます。
しかし、ロボコップのメイン使用車輛は7代目シボレー・インパラに…。
トーラスと違ってFR車なので、アクション時のバランスは良さそうですけどね。
パトランプはやはりVectorかVisionですね。
そして2014年のリメイク版では、6代目トーラスがパトカー役に。
結構極端な“未来風”にカスタムされていますね。タイヤカバーにLEDパトランプ?が付いているのに注意?
といっても、ロボコップが乗るのはオートバイ(カワサキのZ 1000 SXベースだそうです)なので、トーラスは大して目立たない存在となっているようですが…。
とまぁ、こんな感じで、長年にわたり、「ロボコップ」とその続編映画、テレビシリーズ、そしてリメイク版と、映像化作品の殆どに(主役脇役問わず)トーラスが登場していたことになります。
「プライム・ディレクティブ」の放映時なんか、既にただの古めの車でしたし、他の車種でもよかった気もするのですが、何かこだわりでもあったのでしょうかね。
映画やドラマではありませんが、最近発売された「ロボコップ ローグ・シティ」というゲーム化作品は、映画の「2」と「3」の間の出来事を描いているという設定で、初代トーラスも久々の登場を果たしています。仕様は1作目のものを再現しているみたいですね。
あと、「ロボコップ」にはアニメ版も存在しているようですが、出てくるらしいパトカーは未来的過ぎて、私好みじゃないので無視(←酷い)
…という感じの思い付き記事執筆でした。
Posted at 2024/06/08 16:49:53 | |
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