
全国20人いないであろう純正フロアマットファンの皆さま、お久しぶりです。私はかれこれ16年ほど前からずっと純正フロアマットパトロールを続けているのですが、先日今まで一度も見たことが無いフロアマットを見つけてしまいました。
それは、私が自身の「ユーノスロードスター純正フロアマットコレクション」を完成させるために、今まで50セット以上のフロアマットを購入してきた、他の人より少しだけ多い経験の中でも出会ったことのないフロアマットとの出会いでした。
私は現在、自身の研究上の結論から、ユーノスロードスターが発表された1989年9月からSRリミテッドの1997年8月の8年間の間に純正オプションとして販売されていたフロアマット全21種類(東京リミテッド、M2シリーズを除く)を全てコレクションしていると結論づけています。よく大型ミーティング会場でこういう話をすると「俺の方がよく知ってるぞおじさん」から、「俺のロードスターには特別なフロアマットがついてるぞ!」と挑戦されることがありますが、確認すると年代違いだったりNBの純正フロアマットだったり社外品だった、なんてことがよくあります。
しかし、今回遭遇したマットは、まさに!未知との遭遇!それがこちらです!↓

カットパイルというかベロア調の高級感ある赤い生地に、もう擦り切れて原色は分からなくなっていますが、「Eunos」と刺繍されていたであろうロゴがあるフロアマットです。
ご存知の通り、純正フロアマットのラインナップには「Eunos」と刺繍されたものはありません。しかし、オリジナルのフロアマットAと比較しても↓

パターンも裏の滑り止めのイボイボも同じなので、ユーノスロードスターのフロアマットであることに間違いはなさそうです。そこで私は、①EUNOSグッズが最も充実していた最初期にEUNOSグッズの一つとして販売されていた、と考えました。カタログコレクションを引っ張り出してこちらのカタログ↓

を確認しましたが、このフロアマットは見当たりませんでした。
次に② 「Sリミテッド」か「Rリミテッド」か「R2リミテッド」のフロアマットの可能性ですが、「Rリミテッド」以降はズレ防止金具用の穴があるので、可能性があるとすればSリミテッドということになるでしょうか。
Sリミテッドにはこちらのフロアマット↓

が用意されていましたが、「赤い」ということと、SリミテッドはNA6CEなので、車検証上でも「マツダ ロードスター」ではなく「ユーノスロードスター」なので、このマットがSリミテッドのバリエーションモデルとして存在したという可能性は残ると思います。
裏の滑り止めのイボイボや縫製の具合も他の純正フロアマットと違いが見られないので、このフロアマットのメーカーは永大化工様に間違いないと思います。
…ここで、ふと思い出して、比較研究用にストックしてあるNB1の純正フロアマットを引っ張り出してみました。↓

プリント柄は違うけど、生地は同じかも。手触り肌触りがよく似ています。↓

裏の滑り止めのイボイボも、NAのより同じ感があります。↓

ちょっと「?」。になりますね。
…ユーノスロードスターに詳しい先輩方にも意見を聞いた上で、以上の結果から考えた私なりの結論は、この純正フロアマットは「永大化工」さんによる「試作品」ではないかと考えています。1989年から1992年までの間のEUNOSグッズが最も熱かった時代に、赤い内装をまとったSリミテッド関連の試作品が作られた、ってところじゃないでしょうか。みなさんはどう考えられますか?
こちらの「謎マット」は今度の5月11日のOASISミーティングにて展示いたしますので、ご興味がある方は是非一度ご高覧下さいませ。あなたの意見もお聞かせくださいね。
…それでは個人的な趣味を語るだけの長いブログに最後までお付き合いくださり本当にありがとうございました。
ごきげんよう。
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2025/04/27 21:36:50