
人生初の病気がかなり厄介なもので、人生初の入院生活が数日の退院期間を複数回挟んで、延べ190日以上もあったので、全身の筋力が衰え、別人のように衰弱してしまいまして、一応治療は終了ということで、晴れて退院してきたのですが、激しい治療の後遺症(副作用)で退院後1週間で別の病気になりまして、帰宅したものの殆ど寝たきりの生活を余儀なくされていました。
入院中に看護師さんとの会話で趣味は何ですかと聞かれたのですが、正直 特にありません としか答えることが出来ずでした。趣味は封印してきたなと実感しました。
そもそも仕事と趣味が一体化していたから、ということなんですが、その仕事を7年前に廃業して、別の仕事に変えてからは、趣味部分が抜け落ちてしまって、仕事人間という部分だけが残ってしまったんですね。
さらに医師に言われたのは、その仕事はもう肉体的に不可能であるという宣告でしたから、退院後の生活は、なんというか 虚無 のような雰囲気に覆われてしまっていた訳です。朝は30分くらいかけて身体をほぐさないとベットから起き上がれない、少し動くと動悸がすごい、息切れがする、腰が痛くて横になりたくなるというていたらくでした。
そもそも電車も通っていない超田舎に住んでいるのですが、免疫ゼロの状態が1年程度続くので、そもそも公共交通機関は利用を控えた方がいい身体ではあります。往復4時間かかる通院も、妻の運転に頼る生活でした。
リハビリをしないと、体調の回復も見込めないため、出来るだけ無理の無い範囲で身体を動かさないといけないのですが、なかなか意欲が湧いてきません。
それで鬱病ではないですけど、せっかく命拾いしたのに長生きする意味が感じられないな なんてネガティブな事を考えるようになってしまいましてね。
せめて社会との接点を考えて、行動的でありたいと思った時、ふと、車を買おうかと考えたんですね。かつて車が趣味だったということを思い出したんです。車の整備も含めて、身体を動かすモチベーションになればと思いまして。
既に車は2台あって、それもこの夏車検を通したものばかり。
妻に話すと、二つ返事だったので、少し驚きました。
経済的には、収入激減で大問題ですし、医療費も相当かかっているし、でも、行動する意欲が湧くならということで、背中を押してもらえました。
結果、リハビリ効果は絶大でした。車の整備なら、色々とやる気が湧くからです。身体を動かすのは、痛くても、不思議とやる気が湧いてくるので、次第に元気になってきていると実感します。何より、気持ちに張り合いが出てきて良いです。
半年くらいは、好きな事をして、ただ 生きているだけ、の時間を過ごそうかと思っています。
Posted at 2023/10/21 14:18:18 | |
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