2024年10月18日
誰かに何かを伝えたい時、言葉をつかうのは有用な手段の一つなのではあるが、そのことの難しさをしみじみと感じることがここ数年多くなっているように自覚している。
直近における最大の経験は、前々回のブログでも書いたが、病気になって体調や症状、或いは病気の経緯を他人に伝える必要がある際に、とても強く感じた体験がそうだった。自分が突然重病になるとは全く予期していなかったせいもあって、精神的にも困惑したし、肉体的にも不思議な体験という未知の領域だったこともあった。
病気について調べる過程でも、様々な専門用語や医学用語やそれらを理解するための予備知識なども含めると、総合的にも難解すぎて、大変苦労した。
一方、実体験を積むことで、理解できなかったことが、理解しやすくなるということも感じられた。だから、医学的な解説のサイトなんかより、体験談的なサイトや動画などから伝わる情報の方が、スムーズに自分に入ってきたように思えた。
実際の治療や薬などの固有名詞からの連帯感はおおきく、それでも、当然、その副作用や服用後の体感は個々の事情で異なるのではあるが。
話をクルマ関連に戻そう。
クルマ選びを始めた際、すぐに、みんカラをはじめとするインプレコメントを読み漁ったが、そこから得られる情報は、割と限定的にも思えたし、それぞれが主観的な情報発信となるので、実際はどうなんだろう、という疑問は、簡単にはぬぐえない感じがしていた。オーナーさんでもないレンタカーレベルの感想も多々あるし、社用車的な利用だったり親のクルマだったりという限定的な経験のものもあった。
そしてティーダというクルマについて、皆さんがどういったコメントを寄せているのかを片っ端から読んでみたものの、良いから悪いまで様々で、割と実体はつかみにくいと感じていた。
自分の場合、クルマ選びの条件に優先順位が明確だったので、車種の絞り込みは割とあっさりしていたが、最後のクルマになるかも知れないということで、少し冒険して輸入車なども視野に入れてはみたものの、田舎住みの上、維持費等の経済的な理由で、そこは冒険できなかった。
さて、そうしてともかく幾つかティーダの実車を見たり試乗体験を経て、まあ、そうはいってもかなり限定的な経験の中で、購入を決めたのではあるが、1年間、およそ1万4千キロくらいを走った感じだと、様々な部分で、ティーダの魅力についての理解は深まっていった。
実は、1年乗ってみて、ちゃんとしたレビューなるものを書きたいと考えていたのだが、自分の表現能力の問題もあって、計画倒れに終わってしまっている。
表現能力の問題が大きいかも知れないが、これからも、このクルマをこよなく愛好していきたいと思っている割には、それを、誰かに伝えることは、より難しく感じている自分がいる。
そもそも、何故、好きなのかは、個人的な問題であって、かつ、そのクルマの良し悪しも、個体特有の要素があり、限定された条件の中でしか成立しないものだから 尚のことだとは思う。
私のティーダはオーディオにも手を加えているが、これまた、かなり一般的な手法とは異なる改造なので、その点などは、もう伝えるのは不可能なんじゃないかと思えるほどで、表現しようにも、その方法がわからないくらいだから始末が悪い。やっていることは、殆どが専門家に否定されそうなことばかりであるし。
どんなことでも、共通の認識や経験がないと、なかなか伝えにくいということも関係しているだろう。購入した部品を装着する手法なら、まだ共通認識はつくりやすいだろうが、なにせ自作アイテムも多い。
ただ、ことばがもっと自由に使えたなら、その能力がもっとあったら、そうしたことも出来るかも知れないし、専門的な知識や体験を持っている人でなら、そうしたことも可能かも知れない。
極論するなら、非常に狭い条件を満たすクルマの作りに関して、それがトータルで至極好みのものになるのであれば、そのクルマは唯一無二のパートナーたり得る訳で、その条件は各個人の様々な背景に依存しており、一般化するのは不可能なのかも知れない。
愛好家というレベルにある人というのは、同じ車両を長期間、或いは複数回所有するなど、特徴があるので、そういうオーナーさんがいるクルマというのは、それなりのレベルのものなんじゃないか、という予測も出来たのは事実で、ティーダにおいても、そういったオーナーさんがいたことは、私の中では一つの判断基準になっていたと思う。
表題は、表現とか言語化という壁についてのことだったのだが、その意図は、もうちょっと自分自身が納得出来るティーダのレビューを書けないかな?という試みの段階で、私が躓いているという状況から、その過程の葛藤を綴ってみた次第だ。
最近、夏の疲れなのか、それとも体調の悪化なのか、今一つなコンディションなんですが、そんな、やみあがっているのかいないのかちょっと微妙なおっさんが、ティーダのとりとめのない、かつまとまりのないレビューをブログの方に、数回に分けて書いてみたいと考えております。
ノーマル状態の新車を得た訳ではないので、むろん、中古選びに関する視点からのレビューになるのだろうが、それをボチボチ書けたらと考えています。個人的な背景とともに、個体を評価するということになってしまうので、どれほど参考になるのかはわかりませんが。
Posted at 2024/10/18 23:16:29 | |
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