
カーオーディオで色々と検索しても、ドアスピーカーを木箱スピーカーで鳴らす人はかなりレアなタイプであることがわかります。
それで、エンクロージャー化するにあたって、すこし躊躇していました。
かなり労力が要る仕事なのに、その対価があるのか?と考えてしまうのです。
現在、ドアスピーカーのセットを終了して2週間弱経過しました。
なかなか奥が深いものだという印象を持っています。
苦労の対価は得たのではないか、と感じています。
今回、装着後の試行錯誤と、実装後の印象について、書き残そうと思います。
当初、卓上試聴システムでのスピーカー配置を尊重し、箱の上にツイーターを載せていました。しかし、数日間車内試聴した結果、耳からの距離がありすぎたのでドアパネルの上に移動しました。現状、ネジを1か所止めてケーブルの穴を通しただけのもので、仮止めではありますが、こちらの配置の方が、音的にかなりしっくりきます。
室内試聴と 車内試聴の違いが、こういったところに出てしまいました。
さらに、イコライザーやラウドネスといった設定に関しても、大きく変更する羽目になりました。
予想以上に低音が出るのです。
吸音材を取っ払ってラウドネスを最弱にして、何とか音的にまとまってきました。
装着後の感想ですが・・・・・
実際に運転しながら聴いているうちに、色々な事がわかってきました。
最初に気付いたのは、車内がかなり静かになるということです。
取付けに際し、純正のドアスピーカーの穴はオトナシートで完全に塞いで、ドアパネルの大小の穴は、既に簡易的なデッドニングで塞いでいましたので、違いがはっきりわかるということは、スピーカーの部分から音の侵入がそれなりにあったのだ、と思いました。
次に気付いたのは、大音量でも全く破綻しそうにない音が鳴るということです。
ちょっと表現が難しいですが、細かい音をしっかり聞き取れるようになりまして、音量とともに賑やかになる、という印象が薄れました。こちらはスピーカーの性能が寄与しているかも知れません。入力に対しても余裕が感じられます。
大音量でも箱は微振動程度で、内装はほぼ振動しません。
さらに気付いたのは、比較的車外に音漏れしにくい、ということです。
大音量で音楽を聴きながらティーダで自宅に戻っても、家族からクレームが出なくなりました。ドア自体がエンクロージャーのこれまでの構造と、独立した木箱がドアについている違いは大きいのかも知れません。
しっかりとしたドアデッドニングとの比較が出来ないのは前提としても、正直驚きました。
これにより、聴く音楽にも幅が出てくる、ということに気付きました。
つまり、「静寂が聴こえる」ようになったのです。
ティーダというエンジン音が静かなクルマというのも関係しているとは思いますが、細かい音の粒や、演奏の間のようなものが、すごく活き活きとしてくるように思えました。
問題も幾つかあります。
端的に云えば、車内空間を侵食するということです。
乗車中に膝があたるとかは、ほぼありませんが、ドアを閉めるとき、ちょっと注意が必要かも知れません。娘が一度膝をぶつけていました。
それから、走行中はグローブボックスが開きません。
ドアポケットの収納はゼロになります。
素人工作なので、見た目はさほど良くはありませんが、黒の内装に黒の仕上げなので、あまり粗が目立たないとは思います。
15年落ちともなると、内装トリム部品は、ドア4枚で4,000円程度で売られていますので、個人的には穴を開けた純正品に対する未練はありませんが、新型のクルマでやるには、ちょっと事情が異なるかなとは思います。
ティーダのインテリアは、割と直線基調ですので、木箱チックなスピーカーボックスでも、全体的な調和はとれているのかなと思います。(パテを使っていないので造形に制限がありました。)
満足できる音の感じ方は個人差がありますし、聴く音楽も人により違います。
カーオーディオ関連は、完全自己満足の世界なのですが、娘の評価は良さそうです。
クルマは家内も買い物などに利用しますが、春休みで帰省している大学生の娘が、機会があるごとに乗りたがるのです。HDDの容量が小さいので、彼女のCDは入れさせませんが、iphoneとかipodを繋げて、音楽を楽しんでいるようです。
木工作業が面倒ではありますが、13センチくらいのユニットでティーダはもちろんのこと、ちょっと古めのクルマとかでチャレンジするのであれば、ドアスピーカーのエンクロージャー化という方法は、おすすめかもですね。
Posted at 2024/02/27 22:05:32 | |
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