
退院して1年、先日も病院に行った。
いつも似たような場所にクルマを止める。
立体駐車場からの景色は、病院の窓からの眺めを思い出させるせいか
少しだけ、気分はブルーである。
免疫グロブリンの数値は相変わらず規定以下ではあるものの、腫瘍マーカーの数値は問題無いレベルということで、一安心する。
退院後は、2週間に1回のペースで通院していた。
妻の運転するセレナで。
長い入院生活で筋肉が落ちていたせいもあって、褥瘡みたいな尻は
低反発クッションを利用しても、痛くて割と大変だった。
安くても後席の乗り心地の良いクルマで、かつ、妻が運転しやすい
コンパクトカーで、出来れば経済的で、とてんこ盛りの要望を
叶えてくれたクルマが、14年落ちの中古のティーダだった。
何故か、リハビリをティーダの補強など車弄りとすることで
次第に元気を取り戻したが、気付くと、運転は自分で出来るくらい
急に元気になった。
そして、ティーダがとても好きになった。
運転して、すごく楽しい気分になった。
ティーダは、不思議な魅力のあるクルマだと思う。
それを言葉にするのは、簡単ではない。
自分のオリジナルなティーダだから、余計に好きになったのだと思う。
補強やオーディオなどは、その代表格だ。
しかし、クルマの成り立ちというか、基本的には、その素性が好きだ。
入院患者という不自由空間に閉居していた自分が、道路で自由を満喫できる
そんな時間をティーダとともに1年近く過ごしてきて、今もなお
これからも、その時間が継続できることを 祈っている。
小さなローターやドラムの外見からは想像も出来ないくらい
優れたブレーキのタッチや 微妙なアクセルワークで
ものすごく静かでマイルドなエンジンフィールなど
このクルマには、魅力がつまっている。
今は、14インチにダウンしているので、乗り心地がさらに良くなったが
ハンドリングのダイレクト感を取り戻したくもあり、
いずれ、16インチにチャレンジするかも知れない。
何でも自動化とかセンサー云々の前に、自分でコントロールする喜びは、クルマを運転する楽しみの一つで、この車を操作する面白さを、追及するのは悪く無い。
今後も、色々と、楽しんでいきたいと思う残暑厳しい午後のひとときである。
Posted at 2024/09/08 17:03:27 | |
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