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リア側はフロント側より工具が入るスペースがあるのでピロボール側両端を車両に取り付けた状態で左右の長さ調整ができます。

左側はグリースアップのニップルを下側にすると給油できないので上側に取り付けます。



右側はグリースアップのニップルを下側に出来ます。



フロント側と同様にピロボールの位相を左右合わせてナットを強くロックします。
トルクは無いですがハンドトルクで可能な限り強く締めます。
この点は以降専用工具を製作するのでご紹介します。



最後にトルクマークを忘れずに書きます。

その７に続く・・・ラテラルロッドの質量について純正との比較です。

部品の入手性が非常に悪いので正直お勧めしません。

完成したピロボール仕様ラテラルロッドをついに取り付ける日がきました。
すで部品発注から2週間以上が経過、構想からは約半年ほどが過ぎました。
ピロカラーにグリースを塗布して落下防止件金属表面保護をしました。

時間がかかるフロント側から取り付けます。



フロント右側（フレーム側）はスペースが無いのであらかじめ長さをはかりナットは本締めしておきます。（ロッドの回転での長さ調整は不可能）



フロント左は狭いながら２７ｍｍスパナは入ります。長さ調整して本締めしました。



車両側のボルトの締め付けトルクですが、ピロボール保護の為にやや落として120N・ｍで締め付けました。（2か所）ゆるみ確認は定期的にトルクマークを確認するようにします。
取り付けのポイントはピロボール本体がM18ナット締め付け時に回転してしまうことで厳密に左右合わせる必要はないのですが、私は気分的にやなので1時間程度かけて位相を合わせました。
頻繁にピロボールを取り付けるのなら角度が動かいないような拘束治具を作ったほうが便利だと思いました。

その６に続く・・・

前回のネジ山の問題が解決してピロボールを取り付けました。

緩み止めワッシャーとして オチアイの歯付き座金 外歯形を選定しました。
ギザギザの外刃がナットに食い込んで緩みづらくなります。



組み立てにはネジ部の噛みこみ防止でモリブデングリースを塗布しました。





完成画像がこちらです。（カラーは外しています）



その５に続く・・・・

いよいよ最大の難関の溶接です。
SUS304パイプ外径とM18ナット2面幅が同じ径なので互いに心出しして初め点溶接した後、本溶接しました。感覚的に完全に溶け込んだかな？



溶接終了後に仮合わせで念のためにモリブデングリースをネジ部に塗布してピロボールを優しく取り付けたのですが、１５ｍｍ位で抵抗が大きくなり、やばいと思ったときには時は遅く、外すときに完全にネジが嚙んでしまいました。
強引に何とか外れましたが、ピロ側のＭ18が2山無くなっていました。
ショックで画像を撮り忘れました。



原因を推測するに完全に溶け込ませるために溶接電流を上げすぎて、温度を上げすぎた為の塑性変形？もしくは内部まで溶かしすぎたのかもしれません。
薄肉配管も難しいですが３ｍｍきっちり溶け込ませるのも難しいです。



ピロボールを新規に購入しようとも考えたのですが、そんなに安いものでもないのでネジ山が無くなった2山分カットして再度ネジを修正して事なきを得ました。
しかし、ナット側はカットしてまた溶接し直すのは手間なので、M18のタップを購入してネジ山を修正することにしました。（右ネジ用と左ネジ用の仕上げ用タップ）



ネジ山修正はこんな感じでタップを立てると初めから固いので熱変形した事がわかりました。


人生でM18のタップ、しかも左右ネジ細目を購入するとは夢にも思わなかった！！
その４に続く・・・