帰国の感覚

上海では、ほとんどお金を使わずにすみました。まともな外食は一回限りで、メインの食事はホテルの朝食（宿泊費に込み）として、後は国内から持ち込んだカロリーメイトとかチョコレートとかで凌ぎました。家族にもお土産は買わず。

そして、ようやく待望の日本帰国。海外出張に行く度に、この瞬間が待ち遠しいことといったら。

セントレア空港には美味しいものがいっぱいあるでしょ？味仙の台湾ラーメンとか、まるは食堂のエビフライとか、山ちゃんの手場先とか……。今回一番惹かれたのはコレです。矢場とん。

食べて帰ろうかな？妻に電話して確認してみよう。

「え？食べてきたいなら食べてきても良いわよ。でも、今日は待ちに待った帰国だから、めったに食べれない食材を用意してたの。私と娘だけで食べるね♪」
「めったに食べれない食材？」
「そう、三河牛の霜降りステーキ用」
「……」


世の中、禍福はあざなえる縄の如しってか。