
何年かぶりで、県内で錬士の中央審査が開催されるので、運転手兼マネージャとして見学してきました。
自分の所属している支部から一人受審することになっていたことと、仕事の都合がついたのでB4で水戸往復をすることにしたのです。
8月にラジエータとドラシャブーツを交換したのですが、すでに8万キロを走行したB4は、オルタネータと燃料ポンプに不安があります。事前に点検して、何とか壊れずに行けるだろうと判断し、出発です。
土曜の朝に水戸へ向かうのは初めてだったのと、台風の余波でやや強い雨が降っており、いつもより30分早く行動開始しました。高速に乗るまでの一般路は、やや混んでいたものの、比較的スムーズに走行できました。
高速に乗ってからはいつもの日曜と同様に、○○○km/hを維持しつつ、電圧計に目をやりオルタネータの発電量に注意します。
途中、やや走行車両の数が多く感じられましたが、渋滞とはならず、予定より10分ほど早く水戸に到着。
駐車場では弓を持った受審者がたくさんいます。この日の武道館は弓道錬士審査のために、全館貸し切りとなっていますので、当然のことです。雨が小やみになっていたので、我々も武道館の玄関へ向かいます。
受付を済ませ、控室の柔道場へ向かうと、顔見知りの弓友が大勢います。それもそのはず、地元開催ですから、道場には慣れており、他県の受審者よりやや有利な条件だし、地元で受審する方も多いはずです。また、運営の裏方も県内の人ばかりです。
自分も受審資格はあるのですが、五段認許から1年あまりでは、射形・射品・射格が見劣りするので、今回は地元とはいえ受審を見送っています。
他支部の弓友からは、自分が受審しないことが不思議だと言われますが、少なくとも一次審査を通過できるくらいに稽古を積まないと、受審できないと感じています。中には認許からちょうど1年で受審している方もおられましたが、受審資格があるからといって申し込むのもどうかと思います。
さて、今回は受審者総数が500名、三つの射場に分かれての同時進行です。あいにく雨がまだ止まなかったので、大道場に作られた特設射場の観覧席で見学することにしました。
審査開始後の立ちは、五段認許から日の浅い受審者です。やはり体配や射形が見劣りする方が多く、緊張のためか的中もよくありません。中には「おお~」と思わせる方もおられましたが、同じ立ちの方々の体配が揃わず、もったいないと感じました。
審査は受審者個人を見るのでしょうが、5人で立ちを組むということは、同じ立ちの方々のことを思いやって動かなければなりません。大前は後ろの四人より早すぎないか、二人目以降は大前に遅れないかを気にする必要があります。動きが呼吸に合っていれば、まず大きなズレはないはずです。もっとも緊張感がピークに達している射場では、難しいかもしれません。このようなことは、普段の稽古をどのような心持ちで行っているかによります。審査は全く知らない方々と立ちを組む可能性が高く、誰とでも合わせられるだけの余裕がなくてはなりません。特に称号を得ようとする審査ではなおさらです。
午後からの立ちでは、審査経験者が多くなり、それなりに合っていたことは言うまでもありません。同行した受審者は、残念ながら的中できず、一次審査を通過できませんでしたが、前回よりも慣れたためか上達した印象を持ちました。
一次審査終了後に通過者が発表されましたが、500名中33名でした。最終的に二次審査を通過して合格した方は15名でした。かなり狭き門です。
自分はマネージャとしてはあまり役に立たなかったかもしれませんが、今回は勉強をさせていただいたと思い、水戸を後にしました。
Posted at 2010/10/04 14:06:53 | |
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弓道 | 日記