
20年前に中四国最大と銘打って広島に開業したアウトレットモール、マリーナホップが、借地の期限が切れるのを前に、閉業しました。

オープン後の大盛況は束の間で終わり、空き店舗がどんどん増えていき、広島西風新都に、ジ・アウトレット広島がオープンしてからは、ますますさっぱりの状態となっていました。

最後のようすを一目見ようという人々の車で、マリーナホップへ続く道路は渋滞が発生していますが、大したことはありません。
三角州の先っぽのどん詰まりのところ、アクセスルートが一つしかないという最悪の立地のため、オープン直後の週末は、マリーナホップから国道2号までの4kmにわたる長ーい渋滞が発生しました。

営業最終日の駐車場は車でびっしり、時間によっては車を止めるまでに時間がかかったもよう。

私は市内線フリーの定期券を持っているので、バスで来て正解でした。
マリーナホップバス停もこの日が最後で、次の日からは移転します。

しかし、中に人があふれかえっているのかといえば、そうでもなく、もともと空きスペースとなっていた店舗が多かったうえに、すでに売るものがあまりない店もあって、われ先にと買い物客が群がる閉店セールのような雰囲気は全くありません。

確かガラガラのフードコートの建物があったところに、あとからオープンした水族館には入館待ちの行列ができていました。
嫁と子どもは一度入ったことがありますが、私は一度も入らずじまい。
水族館の魚たちはドナドナされます。

売り上げ不振で店が潰れていく中、徐々にスペースを拡大していった、小さな遊園地的なスペースがあります。

広島市内唯一の存在であった観覧車は解体されるそうで、転用先は未定だとか。
観覧車には、嫁と子どもと一緒に、1回乗ったことがあります。

翌日から、バスの行き先は「マリーナホップ」から「観音マリーナ」に変わっていました。
マリーナから、ホップ、ステップ、ジャンプするとの命名だったのかもしれませんが、ステップもジャンプもすることなく、消えていきました。
跡地には、トムスが代表となり、「アジア圏随一のモビリティ・エンターテイメントの聖地」を目指して、複合施設が2027年オープンに向けて建設されるそうです。
掲げる目標が高過ぎて、シロウトが大谷翔平が投げる剛速球を打ち返すと言っているようなもの。
構成員から広島トヨペットが逃げて、マツダが逃げて、開業資金の調達に四苦八苦している状況で、閑古鳥が鳴くショボい施設が出来てしまいそうなにおいがし始めているのが、なんとも心配です。
Posted at 2024/12/04 22:40:09 | |
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