
私にとってのゴールデンウィーク2日目。
2日目であり最終日でもある(ただの土日休み)。
昨日に引き続き本日もマイパートナーとお出掛けである。
とは言っても昨日のうちに特に行き先は決めておらず、起きてから「今日どうする?」となったので以前から気になっていた奥多摩方面へのドライブを提案した。
私の提案に対し異論も無いようなので行き先はサクッと決まった。
今回も当然下道オンリーのドライブで片道約65km。昨日とほぼ変わらない距離である。
とはいえ途中までは私の嫌いな国道16号線をひた走るルートなのでもしも死ぬほど混んでいたらどっかその辺で買い物でもして引き返そうという作戦にした。
起床時間が遅く、出かけたのは午前11時前。
渋滞を懸念しつつ国道16号線に乗り入れたところどうやらそんなに混んでないようで、ストレス無くドライブはスタートした。
方向が藤沢とか横浜方面だともしかしたらそうはいかなかったかも知れない。

ほとんど右左折無く真っ直ぐ突き進み、気づいたらあきる野市に入っていた。

どこだったか覚えてないが、どからかだんだんと山道になって行った。
奥多摩の方だと「奥多摩周遊道路」などが有名なワインディングドライブコースだと思うが、それ以外でも普通に楽しい山道があるようなのでこっちの方もちょくちょく来ても良いかも知れない。

たまに長めの直線もあるが坂道なのでほっといてもスピードが出る。
そしてその坂道の終わりにカーブなどもあるので調子に乗らず車間距離とスピードを管理することが大切になる。

奥多摩にはいくつもの観光スポットがあるが、そのほとんどは山間に存在しており、そこを目指しているであろう車も多数ある。
そんな中いよいよセンターラインが消滅し対向車とのすれ違いが困難なポイントも現れ始めた。
運転経験の浅い私ではあるが、出掛ける先が山道ばかりのおかげでこういった道幅の狭い道路でもテンパることは無くなった。
むしろ片側2車線の国道などの方が個人的には緊張する。
隙あらば右へ左へ車線変更しようとする人たちへの警戒を片時も怠る事が許されず、安全のために維持している車間距離がそういった人たちへ隙を与える結果となり、ただの直線道路なのに酷く疲れるのだ。
その点山道は良い。
天候、昼夜の違い、路面の状況、前後の車との車間距離、ブラインドコーナーまでの距離、カーブミラーの有無、幅員減少の標識、ヒルクライムなのかダウンヒルなのかの違い…など、危険となり得るポイントは予め把握しやすい。
もちろん野生動物の出現や落石など予測不能な要素もあるが、上記の危険要素を把握しつつ運転していれば他車を巻き込む事故には発展しづらいと私は考えている。
最も注意しなければいけない点は、自身の運転技術と車の性能の過信だろう。
危険を冒さなくても楽しいドライブは出来るはずなので私は危なくならない範囲でワインディングドライブを楽しんでいる。
とはいえ、一人の時はたまーーーにどこまでコーナーに突っ込んでいけるのか知りたくなって自分の中での安全のラインを越えてしまうので自制心は必要だと思いました。(自戒の念)

とかなんとか言っていたら、先を走っていたはずの車が停車しているのが見えた。
ほぼ間違いなく対向車とのすれ違いで詰まっているものと思われたので距離を置いてしばらく待つと、前の車がバックし予想通り対向車が数台流れてきた。
上りと下り、双方が不用意に狭いポイントに突っ込んで行ってしまうと進むことも退くことも出来ずに大渋滞へと発展する。
この先ではこういうポイントが増え、ゴールデンウィーク中ということもあってか警備員さんが交通整理しているポイントもあった。
少し道が開けて景色も素晴らしかったので車を端に寄せて写真を撮った。

崖の下を覗くと川が流れていて涼しげだった。

こういう景色、良いよなぁ〜。

更に山道を進んでいくとようやく目的地も近づいてきた。
あと2kmである。

……と思ったらめちゃくちゃ渋滞し出した。

民家や商店などが点在する細い道なのだが、どうやら私と同じく日原鍾乳洞へと向かう車によってこの渋滞は起きているらしい。

しばらくPレンジに入れてサイドブレーキを引いていても問題ないレベルで動かなくなった。
この通り沿いにある交番のお巡りさんも交通整理に参加し、拡声器で状況の説明と「この道は一時的に一方通行になっているので引き返すことは不可能でありとりあえずはこの渋滞を脱するまでは大人しく車列に並んでおくように」と呼びかけていた。
どうやら数時間前にその注意を無視し、無理やり転回して来た道を引き返そうとした車が見事に道を塞いで立ち往生し他車に迷惑をかけたのだそうだ。
う〜〜〜ん、ゴールデンウィークっぽくていいですねぇ。

この時点で渋滞開始から約15分。
到着はいつになるやら。
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結局、目的地まであと1.5kmほどの地点から目的地到着まで約1時間掛かった。
日原鍾乳洞の駐車場が満車で、空きが出来次第誘導するということだったのでそりゃそれくらい掛かりますよね。
まぁこれも旅の思い出ということで。

そんなこんなでようやく目的地到着。
ずっと我慢していたトイレを済ませ、いざ参らん。

この看板から下に続く階段を降りていく。

やはり谷間には川が流れておりもうここだけでもかなり自然を味わえている。

山と川って本当に癒される。

受付で入館料を支払い、この橋を渡った先に鍾乳洞の入り口がある。
ちなみに入館料は大人900円だった。

ここが入り口なのだが、この時点でものすごい冷気が中から流れてくる。
大袈裟ではなく冷蔵庫のような冷えた空気である。

中に入っていくと、完全に寒い。
こんなにも外界と温度差があるのが不思議である。

案内図。

鍾乳洞の中は暗いだけでなく天井が低くなっているところも多い。天井というか岩が突き出ている。
187cmの巨体にはややつらい体勢が続く。

地獄谷。

三途の川。

さいの河原。

死出の山。
なんでしょう。
死後の世界を連想させる名称が多いですね。

このライトアップされた空間は日原鍾乳洞の最も名物となるスポットだと思われる。
正に幻想的と言うに相応しく、こんな景色が奥多摩の山中にひっそりと存在していたとは。
地下深くにこんなにも大きな空間が自然に出来るとは俄かには信じがたい。
鍾乳洞に来たのは初めてだが、ここにしかない感動というものがあった。
順路を辿っていくうちにやたらとキツい急な階段を登らされたり、かと思ったらそれと同じだけの急な階段を降りなければいけなかったりで気付いたら汗だくになっていた。
はあはあと息を切らせながら途中で休んでいるご老人もいらしたが、年齢的にかなりキツかったのではなかろうか。。

足元は天井から滴る水滴で濡れているので滑らないようにも注意が必要。
つまり、頭上にも足元にも常に気をつけていないと危ないということである。

1時間ほど鍾乳洞を楽しんだ。
というか二人ともヘトヘトだった。
ので、他には寄り道をせずに帰路に就くことにした。
帰りも3時間は掛かるだろうからちょうどいい時間である。

帰りはやはりそれなりに渋滞を喰らった。
まぁみんな帰る時間なので当然ですね。

奥多摩もまだまだ行ってみたいスポットも多くあり、ドライブコースとしても楽しいということもわかったのでまた来たいと思います。
また一つ好きなドライブコースが出来たのでそういう意味でも来て良かった。

帰りに油そばを食べて帰宅。
明日からはまた仕事なので束の間のゴールデンウィークではあったが、山中湖と奥多摩という行ってみたいと思っていた場所にマイパートナーと二人で行けて良かった。
そして、やはり我々は山や自然が好きなのだと再確認した二日間であった。
明日からまた一週間が始まります。
皆様、お互いにそれぞれの日常を頑張って参りましょう。
おやすみなさい。