
国土交通省がブレーキフルードの定期メンテナンスについて注意喚起しています。改めて、ブレーキフルードの定期メンテナンスの必要性を認識しました。
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha09_hh_000087.html
【再現実験】
・相当の期間交換していないこと等によりブレーキ液の沸点が 122℃まで低下した事例が認められたことから、ブレーキ液の沸点が約 110℃まで低下した場合を想定して実験を行い、約 16 分でベーパーロックが発生することを確認。
・車齢9年で適切な点検が実施されていなかったこと等によりブレーキホースが破断した事例が認められたことから、ブレーキホースから液漏れが発生した場合を想定して実験を行い、高速走行状態では停止距離が約 60%(約 90mから約 150mまで)増加することを確認。
【注意喚起】
①ブレーキ液が劣化していると沸点が下がるため、ブレーキの連続使用ではベーパーロックが発生する確率が高まり、最悪の場合、停止距離が伸びる。
②ブレーキホースやパイプ、ホイール・シリンダ等について点検整備をせず走行を続けると、液漏れ等の発生でブレーキの効きが悪くなるおそれがある。
③ ブレーキ液は、一定の期間ごとに交換が必要で、メーカーが車両毎に推奨
る交換時期を参考に、整備工場等で交換を実施する必要がある。
④ ブレーキホースやパイプ、ホイール・シリンダ等についても、液漏れや亀裂等が発生していないか確認するため、定期点検を実施する必要がある。
吸湿に伴うブレーキフルードの沸点低下のデータ。
https://www.mlit.go.jp/common/001021365.pdf
1,新品時(248℃)
2,2年間で沸点が 183℃まで低下(回収品B)
3,最も沸点が低下していたのは122℃(回収品C)。約9年間交換未実施と推測。
Posted at 2025/07/08 21:28:00 | |
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