私のような年になっては、大きな車に入れ換えることはありませんが、「へぇ~~」と思うニュースがありました。
三菱から「トライトン」が登場(復活)というニュースです。実は「トライトン」の復活はどうでもよくて、トライトンの脚回り「スーパーセレクト4WD」が復活というところに私の「へぇ~~」が反応しました。
トライトンは2005年に海外向けに出されたピックアップトラックのようです。2005年というと、2000年頃前後の三菱のリコール隠しによって三菱自動車が沈んだ時期でもありました。実はトライトンという車名も今回知ったくらいです。(海王ポセイドンの息子?...tryと重さ単位のtonのかけあわせだそうです...ブリジストンかいな)
自動車とは関係ないかもですが、期待の国産ジェット機の三菱MRJも頓挫しました。財閥系の大きな会社で、国から支援も受けて頓挫してしまうあたりは、体質が古いままかと、また残念に思いました。
それでも、三菱は私にとっては、好きな車があってディーラーとの付き合いも長かったメーカーではあります。今は三菱車に乗っていないので三菱ディーラーとのつきあいはありません。リコール隠し以来、街のディーラーの数もどんどん減りました。
新車で三菱を買った最初は、ランサーでした。1990年のスパイクタイヤ禁止スタッドレス化にあわせて、雪国生活ではFFでは対応できず四駆を求めたときでした。選択肢は、三菱(ランサー、ギャランVR-4)か、スバル(レオーネ、レガシィ)の二択でした。ギャランやランサーのセンターデフにLSDをあわせたフルタイム四駆のメカが魅力的でランサーを選択しました(ちなみにギャランVR-4は大人気でした)。三菱ディーラーがスキー仲間つながりで親しかったこともありました。
当時のランサーのカタログを見る
センターデフ式は一輪空転で他の三輪がトラクションを失うので保険的に手動センターデフロックをもたせるか、アウディクワトロのトルセン式センターデフ(機械的に動作させる...よく考えたものです)のようなメカをもたせる必要があります。ランサーはセンターデフにLSDをもたせることで手動ロックを省いていました。どんなものかなと思いましたが雪道登坂や坂道発進で困ったことはなく、乗り換えまで問題なく至りました。クロカン遊びでもすれば違いはでるかもしれませんがそんな車ではありません。
これと似たセンターデフ式が最近までありました。スバル・フォレスタのマニュアル仕様車です。手動切り換えでなくセンターデフにLSDを入れたタイプと認識しています。それも今はなくなりました。
そのすぐ後、パジェロがマイナーチェンジされたり、デリカ・スペースギアが登場したりしました。ここで出てきたメカが「スーパーセレクト四駆」です。
後輪駆動、センターデフ式フルタイム四駆、センターデフロック四駆、センターデフロック四駆ローギアードが機械的に選択できるメカです。
当時のスペースギアのカタログを見る
家族が増えた私は、ランサーの後、三菱つながりでデリカ・スペースギアを購入します。ここで「スーパーセレクト四駆」と、パジェロと同じ脚まわりにつきあうようになりました。振り返ってみて最高でした。(ちなみにこのころスバルの人気車種はレガシィワゴンでした。すらっとお洒落な印象でした)
デリカ・スペースギアでは、スーパーセレクト四駆で二駆も選べましたが、四駆よりどれだけ燃費がいいか調べたことはなく、フルタイム四駆で走行するほうが大きな車体の前後揺れが少なく快適で、当時は軽油は80円/Lくらいだったこともあり燃費を気にすることもなく、常時フルタイム四駆にしていました。燃費はどのくらいだったかなあ?2800ディーゼルターボで9~10Km/Lくらい?軽油価格
比でガソリン(当時120~130円)にすれば15Km/Lくらいの経済性でしたから。
そうこうしているうちに2000年。リコール隠しで三菱の人気は急降下。税率で優遇されていた軽油も税率があがり、それほどお得感なくなり(とはいえ現在でも20円/Lくらいの差はあります)。デリカスペースギアの乗り換えを考える頃には、三菱は沈みきっていました。それでも、スーパーセレクト四駆のデリカ・スペースギアは印象深くあり。
現在は、デリカD5が好評のようですが、D5はFFベースの四駆。センターデフ(差動機構)はもっているのかは調べていません。たぶん無い?
そんなところに「トライトン」で「スーパーセレクト4WD」が出てきたので「へぇ~~」と思ったのでした。「スーパーセレクト4WD」付の デリカ・スペースギアも出たら楽しいだろうにと妄想したのでした。
パジェロ<-->スペースギアのように上部のせかえみたいになのは難しいと想像します。「トライトン」は寸法が大きいですから。
車種 :全長/全幅/全高さ(mm)
トライトン :5360/1930/1815
デリカD5 :4800/1795/1875
スペースギアXR:4685/1695/1965
パジェロ(ミッドルーフ):4650/1695/1885
パジェロ(2019) :4900/1875/1900
スパイク :4210/1695/1745
スペースギアが便利だったことの一つにスリムさがあります。スペースギアは5ナンバー基準がベースなので車幅が1700mm未満です。ハイルーフは2000mmを超えて3ナンバーとなりましたが、標準タイプは5ナンバーでした。クロカン遊びでなく雪国生活の場合は、車幅が5ナンバー枠に収まっているのは、じわっと便利でした。狭い4m道路でも苦労しません。積雪して除雪された道は通行幅が狭くなります。すれ違いがしやすいのはじわっと実用便利です。駐車場枠内で余裕が出るのは停めやすいです。立体駐車場も殆どOKです。スペースギアとD5で100mm違います。トライトンでは300mm近く違います。おもしろいことに全高は標準ルーフのスペースギアでも一番高いです。子供たちが中で自由に動けたわけです。
フリードスパイクは「ちょうどいい」をキャッチフレーズにしていますが、デリカスペースギアは、5ナンバー枠いっぱいいっぱい活用した、昔は大きく見えましたが今としてはある意味ちょうどいい車かもしれません。このサイズとスーパーセレクト4WDの車出たらあるだけで楽しいです。
燃費優先の車はもちろんよいですが、燃費よりも機能を優先して選びたいユーザーもあるかと思います。でてこい、ちょうどよいスペースギア。
個人的には、スーパーセレクト4WDは、三菱はパジェロで残っていてほしかったです。最近の様子は知りませんが、1990年代自分で運転した感覚では、ランクル、サファリ、ビッグホーンよりだんぜんパジェロが好印象でしたから。大陸市場相手なら大きなクロカン車でよいと思いますが、日本の山道、積雪道はワイドボディはややつらいです。幅1700mm未満5ナンバーサイズのパジェロです。ワイドボディのランクルと区別化しましょう。
Posted at 2024/02/15 09:07:50 | |
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