2024年07月05日
壊れなかったE63 650i
中古で買った後期型のE63 650iに3年弱、距離にして4万キロ程乗っていました。CICコントローラ付の2010年式なので最終型かと思いきやCCCが載ってるというBMWによくある謎仕様でした。
率直に壊れそうな車です。E63を始め兄弟分のE60やE65の頃のBMWは結構派手に壊れるイメージで、ネットを見るとあぁご愁傷様です。。となることもしばしば。
前半分がアルミボディだし、変なアクティブステアリング着いてるし、重いV8載っけてるし何かと手がかかりそうなクルマです。
ところがです、私の所有期間でダメになったのは運転席ドアのソフトクローズが効かなくなったのと、助手席側のスカッフプレートのBMWの文字が光らなくなっただけ。多分この程度は故障ですらないので最後まで直さずに乗っていました。(直すと結構高そうだし)
機関系の不具合は本当に0。警告灯の表示も無し。バ⚪︎高い自動車税に苦しめられたのみで、最小限の維持費でBMWのカーガイが作ったV8NAを楽しむことができました。
正直な車屋さんから買ったので年間30万くらいの整備コストをプールできると良いですねと言われましたし、知人の正規ディーラーのサービスフロントからはせめて630にしとき、、そもそもE6xは、、、と散々脅しを受けたわけですが、結果的に故障は0。
前置きはこのくらいにして、なぜガラスの(?)E63を壊さずに乗れたのか、私の超独断と偏見を元に書いてみます。
(1)屋内保管だった
まず車は外に置いてはダメです。車と言えど精密機器ですから、本来的には外環境下に放置するものではないと思っています。紫外線や雨風に長期間晒されると外装のみならず見えないところも確実に蝕まれていきます。エンジンルーム内のゴム類とか内装パネルなどを見れば保管環境は一目瞭然なわけですが、目に見えない機関系、電装周りにも一定のダメージがあるはずです。特に輸入車は日本の天候に弱いので配慮が必要だと思います。
(2)街乗りをしなかった
650はゴルフや嫁の実家に行ったりと長距離ドライブでしか使用していませんでした。1回の走行距離が長い、言わば本場の使い方をしていました。しっかりと熱くなったオイルが摺動部に油膜を作り、適正な熱を与えられたBMWのエンジンは永く快調に動きます。一方で(例えば)千葉の北西部でストップアンドゴーばかり繰り返していると、、エンジンは温まらないのに油温だけが無駄に上がっていきます。もちろん水分は飛びません。ディーゼルや直噴の場合は煤の堆積も気になります。
10万キロを長距離走行メインで使われた個体と3万キロを奥様のお買い物で使われた個体、どっちが良いコンディションを保っているか、、、私は前者だと思います。
(3)踏みちぎっていた
折れ線グラフ的なアクセルの踏み方は多分良くないので、滑らかな弧を描くようなアクセルの踏み方を意識していました。一番負荷のかかるゼロ発進はGを感じないようにそっとペダルに力を入れ、トルクをツキを感じたら段階的に踏み込む量を増やすようなイメージです。(※チンタラ走るのはNG)低負荷の状態で燃料を一気に燃焼室に入れてしまうと全て燃え切らないのは何となく想像できるところで、感覚的な部分も含まれますがなるべく理想の空燃比を維持するよう調整すると良いと思います。
ペースにノッてきたらレブまで容赦なく回します。油温計を見ながら、満足するまで何度も踏み込みます。普段から上まで回していない個体は何となく眠たい印象になってしまうので、エンジンがしっかり温まったらぶん回してやりましょう。エンジン内部の異物を全部燃やし尽くしてマフラーからぶっ飛ばしてやるイメージです。特にこういった類の車には適度にムチを入れるのも大切かと。
ちなみにこの走り方での生涯燃費は8.7km/Lでした。カタログ値が確か7.5とかだったので、カチ回したからといって燃費が悪化するわけではないのです。
(4)油脂類に気を配る
Egオイルは5,000〜6,000kmに一回交換、デフオイルとパワステオイルは納車時と車検時に交換してもらったくらいで、この辺りは国産車と変わらないです。油はクルマの各部の動きを冷やしたり潤滑したりと大変重要な役割を果たしますので、ここは深く考えずに定期的に替えてやれば良いだけです。オイルの話はまた別でしたいと思います。
つらつら書いてみましたが思い付く限りではこんなもんです。(まだ思い出したら追記します)
特別なとこは何もしていないはずで、何なら教習所でも教えられそうなことばかり。どれも語り尽くされている内容だと思います。
電装系はどうなんでしょう。個体差もあると思いますし、これは運任せになってしまうんですかねえ。
アクティブステアリングの不具合には最後までビビっていましたが、多分これは運が良かっただけ、、なのか?
その点F10は信頼性高そうで安心して乗れそうです。
皆さんの愛車を労る方法も知りたいです。
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2024/07/05 07:52:19
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