2024年08月19日
アルピナD5の購入を見送る
大変気に入っている528ですが、懇意にしているディーラーから「下取りでF10のD5が入ったけど、どう?6万キロ走ってるから安いでっせ」なんて言われたら検討せずにはいられません。
で、先日見に行ってきました。
2014年式のLCIです。opのLEDヘッドライトが精悍な印象。
ただしシルバーでサンルーフは無く、内装は黒革にミルテウッドというザ・旦那仕様。。。しかも驚いたことに新車時からデコラインレス。笑
まるでALPINAであることをオーナーの心の内に秘めるような、まさにアンダーステイトメントの権化みたいなクルマです。
(そう言えばリアのエンブレムも外されていました)
法人ワンオーナー物で程度は大変よろしく、適当に使われた個体とは一線を画すと言えます。
購入を検討している意思を改めて伝え1時間ほど運転させてもらいました。
まず結論から、、非の打ち所のない完璧なクルマでした。
私レベルでは粗を探すことすら難しく、これ1台あれば全てが解決しそうとすら思えます。
3万キロ台の私の528(19インチ&脱ランフラ済)と、6万キロ台のD5(PS4S 20インチ)、、、条件的にも私の528の方がマイルドで優しい乗り味だと思っていましたが、D5の方がソフトかつスムーズに走る。。
脚だけでなく、母屋すらも路面の不快な振動をいなしているかのような感覚、、、魔法の絨毯とは言わないが、これが「アルピナマジック」だよな、と。5年前にちょこっと乗ったB3を思い出しました。アルピナにはこういう常識が通用しない。
日本向けに特別に用意されな6気筒のターボディーゼルは色々な所で語り尽くされていますが、抜群に良いです。
スロットル操作に僅かに遅れて押し寄せる、528では望むべくも無いトルクの波は快感の一言で、クルマとしての動きの良さと相まってこれは長距離移動が究極に楽なはずです。
ただし馬力自体は280馬力なので、高速移動がメインでしたら日本でも然程持て余すことは無いと思います。きっちりスペックを使い切る楽しさを味わえます。
ですが、、いくらアルピナと言えどディーゼルをガソリンと間違うレベルに仕立てるのは難しいです。物理の限界は越えられないのは当たり前なので、やっぱり回すとディーゼルだと分かります。
巷ではガソリンエンジンと区別が付かないだとか、ガソリンNA6発と同等の吹け上がり、、、などの評論を見かけますが、それは残念ながら事実ではありまけん。ほんの僅かなディーゼル由来の振動を感じるし、ターボラグもあります。
とは言え現行の320dやC220dとはまた次元が違うと断言できるレベルで、ディーゼルエンジンとしては多分めちゃくちゃ凄いところにいるのだと思います。
528を所有していない時に528とD5を乗り比べたら、、確実にD5を選んでいましたが、今回は購入を見送りました。
なぜか、、理由はシンプルで528を捨ててまで乗り換える価値を感じなかったから。
やっぱりね、、私の脳に焼き付いてしまったN52のトップエンドに向けて弾ける様とサウンドは何にも代えられんのです。直6NAならではの素直で滋味深いフィーリングは古き良きBMWの代名詞、、こんな貴重なクルマは手放せないな、と改めて思った次第です。
D5、、金額は非常に良かったのですが、やっぱりサンルーフは欲しいし、黒レザーは地味で避けたかったというのもあります。
でもシルバーは意外に良かったです。元々好きな色ではありますがF10にはイマイチかと思っていましたが、F10らしい面の濃淡が出ていて良かった。
ここからは余談ですが、、あまりにも良いクルマだったので、舞い上がって嫁さんに運転している様子を写真に収めてもらったんですよ。
で、見てみました。私のがD5を駆る様を。うん、残念極まりない。。
私もうオッサンですが、ベルトの穴は20代から変わらず、美容関連の嫁のお陰でお肌もピチピチ(多分)なので年齢よりも若く見えることが多いのですが、、まぁ絶望的にアルピナが似合わない。
別に色がシルバーだからじゃないです。白だろうがアルピナブルーだろうがグリーンだろうが、これは乗る人を選びます。(見てくれの意味で)
中古でフルローンで買った小汚いオッサンや茶髪の若者が乗ると、多分違和感バリバリです。
やはり私にはアウトレットのセールで買ったポロシャツを着て、アルピンホワイトのMスポを転がすのが似合うのです。。
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2024/08/19 22:01:24
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