都市部で比較的大きなクルマに乗ってきていることもあって、歴代愛車はずっと機械式駐車場に停めています。
今借りている物件は非常に条件が良く、相場的にも手頃ながらW221のSショートくらいまでなら停められる立派な造りでして、恐らく20年は経つであろう設備ながら都内の機械式駐車場としては第一線級の戦闘力を誇るものであります。
稀にエラーを吐いてサービスが来るまで30分待機、、なんてこともあるのですが、雨風日光をシャットアウトできる保管環境を思えばなんのその。
そりゃあ、リビングからガレージまで部屋着でクルマに乗り込み、車内のリモコンで重々しく開くシャッターをくぐり近くのファミマまでちょっくら、、(いや、成城石井か)なんていうのが理想ではあるものの、かたや私のように狭小マンションを出て駐車場まで10分くらい歩き、操作盤でパレットを呼び出して凍えながら愛車のお出ましを待つ、、というのもこれまた乙なものでして、こういう平民丸出しな月極駐車場ライフを長いこと続けています。
閑話休題、機械式駐車場から登場するクルマと対面する瞬間は何時も心が踊る体験です。
特にE63(AMGじゃないよ)に乗っていた頃は、扉が開く度に「あぁオレはなんてカッコいいクルマに乗ってるんだ。。」と悦に浸ったもので、あのクリス・バングルの思惑満載な凝ったスタイリングは最高でした。
こいつはBMWの歴代モデルの中で最も華やかでタイムレスなクルマだと思っていて、今でも911とかヴァンテージとかを横に並べても全く見劣りしないプロポーションは流石と感じます。
一方、今乗っているF10とC204の2台は、E63からすればザ・優等生的な端正なルックスで、見かけ上破綻している箇所がどこにも無いので、言ってしまえば面白味に欠けるわけです。
故に対面時の高揚感はE63には及ばないものの、観察する度に「やっぱこれでいいのヨ」と思います。
それこそE63は自分に元気がない時なんかは、「なんてぶっ飛んだカタチだ!」とか思ってましたから。
まぁしかし、E63には今でもたまーに乗りたくなります。
どうしてもV10という孤高の存在があるため標準モデルはM6の影に隠れがちですが、実は650のV8NAは速いしめっちゃ気持ち良いです。
特に日本では表立って評価されることのないモデルである一方で、後のV8ツインターボよりも濃い目の味付けと、アメ車やベンツのV8とも異なる繊細なパワーデリバリーは確かにクセになるものでした。
BMWのV8には直6とはまた違った良さがあります。
多分日本でイマイチな理由って信頼性の問題だと思うのですが、そこも結局は乗り方や手の入れ方に依るところで、私の場合は別ブログに書いたように4万キロ乗って全く壊れませんでした。(ドアのイージークローザーとスカッフプレートのイルミは逝ってしまったけど)
思うように曲がらないアクティブステアさえ無ければ今でも乗っていたと思います。
それにしても、E60/63/65は街中で見かける機会がほぼ無くなりました。
確かにこの辺りのモデルってチョイ乗りばかりだと駄目になりそうな雰囲気はあるので、、何となく納得できる部分もあります。
つらつら書いたら主題から全く逸れた内容になってしまいました。
とにかく、E63はステキなクルマだったということです。
Posted at 2024/11/24 11:26:25 | |
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