2024年07月07日
NHKのプロジェクトXでスバルのアイサイト開発のことをやっていたのを視たが「悲惨な事故を無くす!」というのは共感できるが、どうなんだろう?
高速道路を利用し長距離を頻繁に運転しなければならない人は確かに便利なシステムだと思う。
しかし、人間は楽を覚えると堕落する生き物。ただでさえオートマ全盛の今、運転しながら物を食べるのは当たり前、片手にスマホを持って電話しながら運転する、寝そべってハンドルの下を片手で持ちくつろぎながら運転する、細い生活道路でもスピードを出す、等、だらけた運転が増えてきた。
高度運転支援システム車に慣れたらいったいどうなることやら不安にも思う。
それから以前、機械制御の仕事をしていたがトラブルがある度に夜中でも呼び出され原因調査と修理をした。極稀にプログラムのタイミングミスというのもあったが、ほとんどがセンサー異常と配線接合部の腐食や断線が原因だった。
その経験から自動運転車とか運転支援システム車は高い費用をかけての定期的な点検や部品交換が必要になると思う。
まあ、金持ちでなければ安心して乗れない車ともいえる。しかし、昨今は人材不足なんで金が有っても頻繁に定期的な点検なんてしてもらえないかもしれない。
そんなわけで国はそういう先進技術を推進しようとしてるらしいが、現実的にどうも地に足が着いてない気がしてならない。
話は変わるが、今日も愛車のMTアルトバン(HA25V)で90kmほど走ったが運転してて実に楽しい。好調なエンジン音を聴き、クラッチが繋がる感触を感じクラッチ盤が消耗しないように丁寧につなげてスタートし、ギクシャクしないようにエンジンの回転数を気にしながら気持ち良くシフトアップさせる。時には他の車の流れに合わせて高回転まで回して加速する。本当に楽しいしエンジン音が心地良い。
そして、常に変な音がしてないか無意識に耳を澄ます自分がいる。
運転支援システムなんて皆無なんで全力で事故を起こさないように気をつける。スポーツカーじゃないけど、この感覚はスポーツに通じるところがあると思う。車が自分を鍛えてくれる。ボケ防止にもなる。
この車は運転支援システムどころか、ABSすら付いてないので急ブレーキ時にロックさせないように気をつけなければならないし、路面の状況も常に気にしなければならないがABSの故障を心配する必要もない。ついでに故障時の高額修理も無い。
機械はシンプルなほど故障も少く原因調査や修理の手間がかからないものだ。
この車は時代に逆行してるように見えて人材不足の現代に最も合っている車なのかもしれない。
昔の車と違い内燃機関などコンピューター制御してるが出しゃばったものでないしOBDにモニターを接続し沢山の情報が見られるのは便利。
この車は昔の機械式の良い所と現代の高度なエレクトロニクスの良い所を絶妙なバランスで併せ持った貴重な車だと思います。
でも国の出しゃばった規制で二度とこのような車が造られることは無いし、MT車も無くなるかもしれない。人間とエンジンを直接に意思疎通させる機械式スロットルは新車では既に絶滅した。
運転支援システムが当たり前の世の中になっても、自分はこのアルト君をガソリンの販売が無くなるか自分がヨボヨボになって運転出来なくなるまで乗り続けると思う。
思うがままにダラダラと書いてしまった。
頑張って読んでくれた方ありがとう。
Posted at 2024/07/07 18:58:37 | |
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