旅客機のエンジンのタービンブレード

捜し物をしていたら出てきました。
高校時代の友人で、某航空会社に勤めている整備士からもらったもので、今は国内線から姿を消した、DC-10-30型搭載の米GE製CF6-50C2型ジェットエンジンに使われていたタービンブレードです。
外寸は、長さ10.5センチ、幅６センチ、厚さ３センチです。
運転中は1000℃位の高温に晒されるので、ブレード内部に空気を通して冷却するようになっており、このための穴が空いています。
このブレードは、エンジンの定期検査で交換されたもので、外側から見えるだけでも４本のヒビがあります。画像下左右の赤丸部分がそれです。
ひょっとしたら、レントゲン検査すると内部にもヒビがあるかもしれません。
このヒビが進行すると、ブレードの破断を起こしてエンジン内部の部品を次々に壊し、ひどいときにはエンジンカウルを突き破って破片が散らばります。（数年前にそういう事故がありましたね。）
それを未然に防ぐために、厳密に検査して交換しているのですが、このブレード、新品だと１枚でウン十万するとか。
エンジンメーカーの特許のカタマリです。