
『今は亡きメーカー』というイメージのせいでトンチキカーのような印象を持たれがちですが、実際乗ると至極真面目で全方位にそこそこ高得点なよくできた車です。
全方位にそこそこ高得点とは言いましたが100点満点の箇所があるか、というと微妙です。メルセデスのような『高級車』としての格や品質も、BMWのような駆け抜ける歓びも、アウディのような先進性も、イタリア車のような官能性も、フランス車のような突き抜けた個性もありません。成績オール4だけど評点5は一個も取れない子みたいな、そんな感じ。
いい車であるというのは所有すればしみじみと感じますが、買うとなるとどこか決め手に欠けるのも分かるような、当時あまり売れ行きが芳しくなかったのも納得できてしまう哀れな車です。