
事件のはじまりは、木曜日の夜10時すぎでした・・・。
翌金曜日の早朝からサーキット入りするため、荷造りをしていた私。
マシンに貼るゼッケンやドライバーネーム(これがないと車検に合格できないの)は、
絶対に忘れないようにと先に玄関に用意しておいたんです。
ところが!!
折れないようにダンボールに挟まっていたため、
うちの母がゴミと間違ってダンボール回収に出してしまったことが発覚!!!
「ありえない〜〜〜(号泣)」
そこからチームメイトが手分けして、なんとか土曜日の車検に間に合わせるためにもう、ドッタバタ。
結局、全員がほとんど一睡もせずに金曜日の練習走行へと出かけたのでした
・゜゜(>_<)゜゜・
でもステッカーは、もともとお願いしていた
ハラ工芸社さんが、
事情を知って全速力で作り直してサーキットに送ってくださり、セーフ!!!
本当に本当に、感謝です・・・(*^-^*)
次に私たちを悩ませたのは、
7時間耐久レースの給油回数をどうするか、です。
ハイブリッドカーでの参戦は、速さと燃費のバランスが命。
しかも、Joy耐の場合は1回の給油ごとに9分間の停止義務が課せられるので、
給油回数は少ない方が、基本的には無駄がない。
うーん。
2回給油でいくか、3回給油でいくか。
練習走行で試してみると、
2回給油でいくにはかなり正確な燃費走行が求められるので、
まだまだ未熟な私には相当なプレッシャー。
逆に、3回給油でいくと、
もし雨が降ってウェット路面になった場合などには、
燃料が余ってしまう可能性が。
もてぎの天気予報はコロコロと変わり、
雨マークがついたり、消えたり、当日まで予測不能ときてるゞ( ̄∇ ̄;)
さーーー、どうする??
これを決めるには、いろんな可能性やリスクや過去の経験を総動員しなければならず、
さすがのハイブリッドレース・マイスター(石井さんのことです)も悩んでいましたね。
でも、燃料や天気などの様子を見ながら、
私以外のドライバーが全開走行をする時間をとるなどして、
調整していくのが最善策との結論をだしたのでした☆
そして土曜日の予選アタック!
我がTOKYO NEXT SPEEDのエースドライバー・橋本洋平選手が
たった2周で決めてくれました!!
もう1台のCR-Zを大きく引き離す、2'31.453という好タイムをマークし、
やったぁ〜〜と盛り上がる私。
だったのですが・・・!
なんと、あとたったの0.1秒速ければ、
CR-Zでもてぎのコースレコードを保持している道上龍選手を抜けたことが発覚Σ( ̄ロ ̄lll)
「詰めが甘いな・・・」とみんなにイジられ、苦笑いのハッシーでした(笑)
でもでも、GTドライバーとほぼ同じタイムって、すごいよね☆
私は秘かに尊敬しています^^
そんなこんなで、80台中68番グリッドをゲットし、
意外といい位置じゃない? とイイ感じで迎えた決勝☆
スタートドライバーはハッシー。
1時間38分もの長丁場を順調に走り、一時は10位まで上昇!
給油をしたあと、2番手の私に交替です。
今まででいちばん練習を積んでからの本番だったおかげで、
気持ちはすごく落ち着いていたし、コース上もマシンも何の問題もなかったんですが・・・。
ひとつ、すごく心配なことがあったんです。
それが、レース中に飲むドリンク。
ハイブリッドカーは1人のドライバーの走行時間が長いので、
疲労と脱水症状と熱中症防止のために、ドリンクはとても重要なアイテム。
だから保冷機能重視でステンレスの水筒にし、容量もたっぷり2リッター!
というのはいいんですが、
その水筒を倒れないように設置した場所が助手席側のドア付近で、
なんと!
口にくわえるストロー(チューブ)が3メートルにもなってしまったんです( ̄ー ̄)
想像してみてください・・・
飲み物を、3メートルのストローで吸う自分を・・・(笑)
でもなんとか最後までドリンクは口に運ばれ、
私はほとんどミスなく2時間弱のスティントを走り切って給油へ。
ガソリンスタンドの前で、チームのみんなが出迎えてくれた時には、
何事もなくて本当に良かったぁ〜〜と、ただただホッとした私でした。
そして3番手の石井昌道選手にバトンタッチ☆
ここからはラップタイムを上げていき、じりじりと追い上げていく予定、
だったのですが・・・。
コースインした石井選手は、フロントタイヤがほとんど残っていないことに気づき、
極力リヤタイヤを使って走る方法にチェンジ(FFなのに・・・笑)
すると間もなく、リヤタイヤもなくなってきてしまい、
マシンの挙動がとんでもないことにΣ( ̄ロ ̄lll)
でも安定したタイムが出ていたので、
ピットにいた私たちはそんなことになっているとは知らず、
1時間30分後にピットインした時に、交換したタイヤを見てもう驚いたのなんの。
いや〜〜〜。
よくぞ無事に戻ってきてくれました。
またまた私は尊敬しましたよ・・・。
そして、ラスト1時間30分は、ゴールに向かって橋本選手がコースイン!
燃料たっぷり、ほぼ全開走行で攻めてもらいます。
あちこちでスピンやクラッシュ、飛び出しが多発する中、
どうかどうか何もありませんように。
もう、祈りの時間です。
ラスト1周でトップが入れ替わり、止まるマシンもチラホラ・・・
心臓のドキドキが最高潮でしたが、
私たちのTNS無限CR-Zは、しっかりチェッカーを受けることができました☆
目の前をパッシングしながら通過していったCR-Z、
もう最高にカッコ良かったなぁ〜〜〜〜((≧ω≦))
いや、このゴールの瞬間だけは、
それまでライバルだったマシンすべてが、とてもカッコ良く輝いて見えるんです。
耐久レースならではの感動的なシーンで、
私はこれが見たくてレースをやっているのかな、とも思います。
終わってみれば、雨はパラっときただけだったし、
SCも入らなかった今年のJoy耐。
結果としては、総合34位!
クラス1優勝!!!
(といっても2台だけのクラスですけどね・・・)
まだまだここに書ききれないほどの珍事件多発で笑いあり、
もうちょっと上にいけたかなぁ、という反省もあり、
といったところですが、
私の夢は階段の一段目をのぼれたような気がしています。
最後になりますが、
マシンからピットまですべて面倒を見てくださった「
無限」のみなさまに、
心から感謝します。
プロらしくビシッとしつつ、温かい気遣いを忘れないみなさんと一緒にレースをやらせていただけて、
とてもとても幸せでした☆
そして応援にかけつけてくれた上に給油を手伝ってくれたHondaのみなさま、メディアのみなさま、
たくさんの激励の言葉にも、本当に助けられました。
ありがとうございました!!!
この夢の続きは、またこれからコツコツと準備していこうと思います。
ツインリンクもてぎ「Enjoy耐」全体レポートは
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