こちらの製品、取り付けた後1ヶ月くらいそのまま乗っていましたが、やはり納得ができず他の機種を物色することにしました。
とにかく広角すぎて遠くは見えないわ、車間距離が計りづらいわ、拡大すれば画質が悪くなるわで自分にとっては後付けのデジタルミラーはどれも使いにくい製品でした。
ネットで広角ではないミラレコが一つくらいはないものかと一日中探しました。
が、全て広角カメラでした。。。ここまでくるとすごいです。
今回ばかりは自分が変わっている人なのかと心配になってきます。
もう、ないなら自分で作るしかありません笑
取り外すことは決めていたので最悪壊れても問題ありません。
車の改造からは身を引きましたがこういうものをいじるくらいなら家族からの批判もないでしょう。
さて、今着いているレンズがどのくらいの焦点距離のレンズなのか記載がないのでわかりません。
撮像素子がソニーのSTARVIS IMX307です。良いやつが付いています。サイズは1/2.8インチ。画角はリアの水平が112°とのことなので計算サイトに入力すると焦点距離1.8mmの広角カメラが着いているようです。
今回の目標はメーカー純正と見紛うようなアングルを持つ社外デジタルミラー(改)にすること。
とりあえずリアカメラを分解しようと蓋を開けると樹脂でシールされていました。
まぁ、防水だしね。と樹脂を捲ろうとしても捲れない。分厚い。というか基盤が出てきた?
どうやら基盤とレンズをケースに入れてそのまま樹脂を流し込んでいるようです。なんで?バカじゃないの?こんなこと。。。え?
調べるとポッティングという防水処理だそうです。マジですか。なんだか抵抗のある技術です。たぶん舶来の技術でしょう笑
樹脂を剥がす際に基盤のハンダごと削らないよう注意要。
水平画角50°を目指すので6mmのレンズを選びました。
イメージサークルがイメージセンサーより小さいと映像の四隅がケラれるので注意しなければいけませんがM12くらいのサイズなら大丈夫でしょう。
もともとIRカットされているレンズでしたが効きが弱く若干赤みを帯びた映像になったので後日IRカットフィルターも追加しました。
車をいじっててカメラの知識が役にたつとは思いませんでした。
同じようにトライする人がいるかはわかりませんが念の為。IRフィルターを取り付ける際、瞬間接着材は使わないように。白くなって使い物にならなくなります。ガラス用のものを使いましょう。
ちゃんとソニーのIMX307(STARVIS)が入っていました。商品によっては適当なセンサーを使っておきながらソニーのSTARVIS搭載と表記しているメーカーもあるんだとか。
そりゃ、あれだけ樹脂で固めていれば何言われても消費者はわからんです。
ポッティングの真の狙いは防水ではなくてそっちじゃないの?
埋め込みました。レンズが少し飛び出ていますが害はありません笑
一応固定焦点なので仮接続して焦点を合わせる必要があります。その際レンズのマウントの尺が少し足らなかったので適当に基盤とマウントの間にスペーサーをかませました。6mm以上のレンズは注意。
ズームなしでも運転がしやすくなりました。
広角カメラとは違い中央の被写体は普通に映ります。そのため死にスキルだったズーム機能が少し使い物になってきました笑
写真は7倍ズーム時。感覚的に5〜7倍ズームの被写体サイズが運転しやすくちょうど良い感じです。
11倍で鏡と等倍になりましたが8倍以上は映像のノイズが目立ってくるため常用しておくには気分が良くないです。
〜追記〜
その後、7倍ズームにしているとやはり映像が少し不鮮明だったことが気になり、結局焦点距離12mmのレンズに交換しました。
こちらはズームせずともルーミミラーの被写体と映像の被写体がほぼ同じ大きさに映り、さらに鮮明な映像が得られました。推定水平画角は23度(笑)かなり遠くの車種、動きまで判別できます。
自分の場合、前方と同じくらい後方を見ながら運転する癖があるので死角は切り捨てて遠くがよく見えるレンズを選びましたが、普段あまり後方を見ない人がここまですると運転し難いと感じるかもしれません。
今回かかった費用
レンズ 1,280円
IRフィルター 1,300円
使った工具
ペンチ
精密ドライバー
ガラス用接着剤
ピンセット
ライト付き老眼鏡
Posted at 2024/09/12 21:48:01 | |
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