アマチュア無線の移動局でハムログ(通信記録)を簡便に使うためポータブルタイプのロッガーを製作しました。
1.概要
①ハンディトランシーバ(ICOM ID-52)の設定や表示情報を利用
②必要な情報は、CI-Vインターフェース経由で受信
③周波数、GPS位置情報などを自動的にマイコンに転送
④交信相手のQRA,QTH、RSTレポート、その他メモなどをワイヤレスキーボードで入力
2.基本機能
①ID-52の運用状況の一部転送表示(図2)
②相手先のコールサイン(CALLER)、RST、QRA、QTH、メモを記ボード入力(図3)
③MicroSDカードに記録
④シンプルで煩雑にならない設計
3.ハードウェア構成
①カラーLCD、2つのSerialポート、多くのI/Oポート、多くのメモリ使う
→マイコンは、ARDUINO Mega2560を適用
②表示する情報を直感的に把握
→320×240の分解能2.8インチ・カラーLCD表示を採用
③PCレスで簡易にキーボード入力
→ワイヤレスUSBインターフェイス利用
④LCD にビルトインされたmicroSDドライブを内蔵
→CSV形式でログを記録
⑤項目選択スイッチ
相手先のコールサイン(CALLER)、RST、QRA、QTH、メモなどの情報は、スライドスイッチをM→Lにすると入力画面に切り替え
それぞれの入力希望項目のスイッチを押してからキーボードで入力
CALLサインは、シフトキーを押さなくても大文字に自動的に変換
4.ソフトウェア(CI-Vインターフェイス)
ICOM無線機のCI-Vフォーマット
メーカ提供のCI-Vの基本フォーマット(ICOM ID-52取説より抜粋)
CI-Vコマンド
受信周波数の読込
ID-52に FE,FE,RX_address, TX_address, E0,03,FD
を送ると図に示す周波数データが戻ってくる
GPS情報の読込
ログの内容
ポータブルロッガーの内容をMicrSDカードにCSV形式で記録
モバイルハムを運用する場合にノートPCは使いづらい場合がある!
簡単にログを記録できないか? → PCレスの「ポータブルロガー」で解決
今後は、さらに小型化、キーボードの替わりに
タッチパネルを使うなど機能改良を検討予定です。
Posted at 2024/10/02 11:55:25 | |
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