前回のブログでは、N-BOX専用9インチナビの「実質8インチ問題」と「在庫処分の闇」についてデータを公開しました。本日は、わたしがなぜここまでこの問題にこだわるのか、そして同じ思いを持つあなたへの「大切なお願い」をお伝えします。
【元R&Dエンジニアとしての強烈な違和感】
わたしはかつて、重工メーカーで熱・流体・振動工学の研究開発(R&D)エンジニアをしていました。ナビゲーションシステムにおける最優先機能は「地図情報を正確に広く表示し、運転手をサポートすること」です。地図情報は広ければ広いほど運転を快適かつ安全にします。しかし、この9インチナビは画面上部に幅25mmもの極太の黒帯が常時表示され、地図情報を23%も圧縮しています。わたしがもし開発チームの責任者だったなら、こんな本末転倒な仕様には絶対にOKを出しません。
【ハインリッヒの法則:失われた「技術のホンダ」の魂】
なぜ「技術のホンダ」が、こんなユーザーを軽視した仕様で製品を世に出してしまったのか?
大きな事故の裏には、無数の小さな異常が隠れているという「ハインリッヒの法則」があります。わたしはこのナビのUIに、現在のホンダが抱える「内部のガバナンス不全」の縮図(小さな異常)を直感しました。
エンジンを後部に配置し、ミッドシップの完璧な重量バランスで「農道のフェラーリ」とまで呼ばれた名車「アクティ」の生産中止。日本が世界をリードするはずだったヒューマノイド技術の結晶「ASIMO(アシモ)」の開発を止め、今や米国や中国に大きく引き離されている現状。そして一度は頂点を極めたF1への再復帰。
さらに今期、EV戦略の見通しの甘さから、巨額の減損処理による創業以来初となる大赤字を計上しました。
溢れる予算やリソースが、本当にユーザーのため、未来の技術のために使われているのでしょうか?組織の肥大化により、目先の利益や社内調整ばかりが優先され、ユーザー不在のモノづくりがまかり通っているのではないでしょうか。宗一郎さんが泣いています。一人の技術者として、このままでは日本のモノづくりが廃れるという強い危機感を抱いています。
【ホンダからの「ゼロ回答」と、株主総会での勝負】
この状況をなんとかしなければならない。わたしはまず、ホンダ社長と車載ソフトウェア開発部門長に向けてクレーム(第一弾)を入れました。
~第一弾の要約~
・9インチと言いながら実質8インチ」という仕様は、ユーザーの優良誤認を招く非合理的な設計であると技術者の視点から指摘。
・社内のデザインレビュー(品質保証)をなぜ通過したのか、経緯の開示を要求。
・早急に全画面表示を可能にするソフトウェア・アップデートの開発と対応を求めた。
※送付した手紙の原文は以下の通りです!
その結果は、お客様相談センターからの定型文による「ゼロ回答」でした。
~ホンダからの第一弾回答の要約~
・「UIに関する意見は真摯に受け止める」としつつも、設計プロセスや予算については「企業活動上の機密情報」を盾に一切の開示を拒否。
・今後の参考にするという、実質的な「ゼロ回答(対応不可)」。
※送付されてきた回答書の原文は以下の通りです!
しかし、わたしは諦めませんでした。ホンダの株主となれば、株主総会で社長に一対一で対話ができますし、平時でも質問をぶつければ、IR部門が真摯に対応してくれるだろうとの考えに至りました。第二弾として、自らホンダの株を取得し「株主」として、IR担当部門長と経営企画担当役員へ直接要求を行いました。
~第二弾の要約~
・お客様相談センターでは話にならないため、自らホンダ株を取得し「株主」としてIR・経営企画部門へ直接書面を送付。
・次期モデル(ケンウッド製等)への移行が決まっていながら、それを伏せて旧仕様の9インチを最高額で販売し続ける「在庫処分の隠蔽」を強く追及。
・既存ユーザーに対する「次期モデルへの無償交換プログラム」の実施を要求した。
※送付した手紙の原文は以下の通りです!別紙1と別紙2は 上記同文のため、割愛しております。また、別紙3には 黄色い枠で ナビメーカーを 本公開時点で追記し、ホンダ純正ナビのOEMは ケンウッド製に集約がなされていることが 一目瞭然となるよう配慮しています。
しかし、返ってきたのは お客様相談センターからの定型文による「ゼロ回答」でした。
~ホンダからの第二弾回答の要約~
・IR部門や経営企画役員宛に送ったにもかかわらず、またしても「お客様相談センター」に丸投げされて返信がきた。
・在庫販売の妥当性や無償交換については「対応いたしかねる」と完全拒否。
・ガバナンス問題への追及を、「個別のお申し出に基づく特別対応や優遇措置(クレーマーの要求)」であるかのように論点をすり替えてシャットアウト。
※送付されてきた回答書の原文は以下の通りです!
これくらいのことで、まだまだ 諦めるわけにはいきません。真摯な対話を拒むのであれば、第三弾として「株主総会」という公開の場で直接経営陣に問うしかありません。ホンダには最終通告の文書を送付して、「株主総会で糾弾する」旨を宣言しました。
~最終通告の要約~
・IR部門が対話を拒絶し、顧客対応部門に丸投げする姿勢こそが、市場や株主を軽視するガバナンス不全の証拠であると指摘。
・密室での対話が通じない以上、第三弾として「6月の定時株主総会」の公開の場で経営責任を厳しく問うことを宣言。
・同時に、証拠となるすべての経緯をインターネット上で「オープンソース化」し、賛同する株主を募る旨を通告した。
※送付した手紙の原文は以下の通りです! 別紙1は上記同文のため、割愛しています。
このような経緯で、わたしは 現在 第三弾を実行するべく、その準備を進めているというわけです。
【あなたの力を貸してください!】
しかし、わたしには今年の株主総会での発言権がありません。わたしが株主になったのは今年の4月であり、総会に参加できる基準日(3月31日)を過ぎていたからです。経営陣はそれを見越して、ゼロ回答で逃げ切れると高を括っているはずです。
そこで、今年の3月31日時点でホンダ株を保有し、6月の株主総会に出席予定のあなたに心からのお願いです。あたしの代わりに、この「次期モデルを隠した最高額ナビの在庫処分」と「ユーザー目線を欠いたガバナンス不全」について、総会で経営陣に直接質問をぶつけていただけないでしょうか?
【証拠資料は「オープンソース」として全公開します!】
この問題を総会で取り上げていただけるあなた、そしてこの事実を広く世間に伝えていただけるあなたのために、わたしが作成した検証データや比較画像、不誠実な回答書の全データなど、言い逃れのできない証拠資料一式を「オープンソース」としてすべて公開いたします。
▼【証拠資料一式】ダウンロードはこちら(note記事へ移動します。巻末にPDFファイルが ございます!)
https://note.com/sokenote/n/nb4c1ed91f681?app_launch=false
わたしは N-BOX JOYの他、アクティ 最終モデルのユーザでもあります。その走行性能の素晴らしさは まさに 噂通り!、そして ホイールセンターの金属製ホンダエンブレム や メータパネルのオレンジなバックライトなど、細部のデザインまで、ホンダの魂が刻まれており、本当に素晴らしいなと大変満足していただけに、お粗末な専用ナビのUIには どうしても 我慢できないのです。「技術のホンダ」が、目先の在庫処理のためにユーザーを欺くような企業であってほしくありません。N-BOXを愛するあなた、アクティを愛するあなた、ホンダを愛するあなた、ホンダの健全なガバナンスを取り戻すために、情報の拡散とご協力をどうかよろしくお願いいたします!