裏話の裏話はちょっと書きすぎましたかね?
「本一冊分の情報はある」と豪語したら、
「その本だったら読みたい」といっていただいた方が数名おります。
でも数名だったら自費出版です。(笑)
さて
澤選手のブログにもコメントさせて頂きましたが、
F1開発エンジニアにとってもドライバーは興味の対象です。
それはそうです。
自分の設計したものの性能をどれだけ発揮してくれるかは彼らにかかってますから。
よくでた話は開発能力があるドライバーというお話です。
私の天敵理論
(元ホンダの桜井淑敏さんの理屈:敵になりそうな奴は取り込んでしまえ。
例:当時ポルシェエンジンだったマクラーレン)
によるとマーク・ウェーバーが最有力候補でした。(笑)
ちょうど開発能力を買われて、オリビエ・パニスが加入して2シーズン目だったので、
「そろそろ次のステップのための開発能力あるドライバー欲しいよね。」
なんて話をエンジニアさん達と喫煙所でしてました。
ちなみに私はタバコは吸いません。
吸うのはおっぱいだけです。
案外、組織なんてものはこのような個人的会話から動いたりもします。
そのための情報収集と意見交換の場ということで度々喫煙所にいくことはあります。
実はラルフを取ったことに対して「?」を感じたエンジニアさんもおりました。
もう一人は「モナコで勝ったからギャラあがっちゃうよ。」と云われたドライバーさんが
候補でしたので。
「誰が開発やるの?」
幸いというかアドバイザーという形でオリビエが残ることで当面の引継ぎはできるでしょうが......。
来年は後半戦苦しそうだななんて感触はありました。
で挙がった名前のなかにニック・ハイドフェルドもありました。
安定して走ってますから、実戦でのデータ取りには役に立つでしょう。
ノウハウという点ではウイリアムズ、マクラーレンと渡り歩いたデビッド・クルサードも
捨てがたいかなと思ってもおりました。
クルサードの開発能力と姿勢については、BSのトークショーで出てきたらしく、
ましゅ~さんのブログでも語ってくれてます。
一方、ハイドフェルドはピレリのテストもやったりしてますし、
エンジニアさん達の目の付け所はそれなりによかったんですね。
いまさら云ってもナニもなりませんが、最後は経験値なのかなと思い知らされました。
チームの経験値がたまってきたのが、その数年後の2008年。
そして、次の年に撤退.........。
悲しいお話です。
経験値をコンピュータシステムでのデータマネージメントで補うという
ルノー作戦(わたくし命名(笑))という手段もあったのですが...........
コンピュータリテラシーが全体的に低かったですね。
一言で云ってしまえば、これが最大の敗因かと思います。
あくまでわたくし個人の分析です。本当のところはもう判りません。
最後に個人的な思いですが、
エンジニアさん達は大変優秀なだけに残念だったなと心底思ってます。
Posted at 2010/10/11 16:24:55 | |
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