前日の台風で路面コンディションが悪いのが予想されたので、
ショップさんから「お客さんには午後からにしてもらっている。」と
連絡を受けた。
天候が天候なので、現地にいくかどうかは当日朝決めるとか。
11時位にショップさんからのメールを確認。
その時点でちょっと体調不良、動悸息切れ状態。
薬を飲んで、荷物をもって車へと乗り込む。
幸い、暑さもほどほどで窓を開けて涼しむ余裕もある。
恒例の箱崎の渋滞もそれほどでもない。40km/h程度で流れている。
1時間ほどで到着。ゆったりと走った割には予定通り。
その時点で1時半。
前のブログにも書きましたが、ブレーキが要O/H状態。
イタリアシエナ遠征のお話を伺いながら作業を見守る。
フィレンチェに宿泊したので、ボローニャまで出向き、フェラーリ本社を見学したとか。
100ユーロでフェラーリの試乗を勧誘される。
RQみたいなお姉さんだったそうです。
「試乗なら私のフェラーリをいつでもどうぞ。」
スーパーカー世代なので子供さんには載せてあげてますし。
美女なら大歓迎。
でも!
ブサイクなら100ユーロはとるかな(爆)
そうしているうちにブレーキO/H終了。最初はゆっくりねと念を押される。
燃料搭載、冷却水注入などなど準備が終わって走行券を買いにいく。
この時点で3時近かったかな?
ではいってきます。

○走行一回目
最初は5周ほどタイヤの暖気をする予定でゆっくり入る。
バックストレートやメインストレートでもアクセルを戻し、状態確認。
インラップで45秒台。かなり慎重に入る。
路面状態が悪いのは分かっていたので、
各コーナーのすべり具合を確かめながら2周目42秒フラットで周回。
この時点でハンドルの位置が遠いので、
写真のようにやや前傾姿勢で搭乗。
ハンドルを押す。へそを進行方向に向けるというワンスマレッスンでの
アドバイスを確認しながら、早めのブレーキングで体の姿勢変化を意識しながら走る。
こんな感じで。
3周目が41秒フラット。前回の0.9秒落ち。
ピットではお仲間から通常の1秒落ち位の路面コンディションだと聞いていたので、
案外あっさりでるものだなと思っていたところ。
4周目には40.54が出る。あれ?早くも前回の0.4秒落ち程度?
ちょっと様子見で数周余計に走ってみたところ。
41秒フラット(41.07,41.04,41.05)と安定している。
トラフィックにつかまったのでそのままピットイン。
都合8周ほど走行。
○ピットでの作業
お願いしていたステアリングボスがないとのこと。
常に在庫しているんではなかったんですかい?(笑)
レンタル用マシンからビレル用のものをはずしてもらい対応。
取り付けは自分で行う。ボルトがちょっと違ったようで、アシストしていただく。
データロガーの配線も終了。
2セット目に向かう。
○走行二回目
ハンドル丸ごとかえましたがこれがどんぴしゃ乗りやすい!
チルトステリングボスというもので手前にハンドルが倒れるように傾斜してあるものである。
ハンドル位置の近さと角度がもうどんぴしゃ。
ハンドルを押す&へそを進行方向に向けるだけで、
ステアリングが適度に切れてくれる。指数本分の変位量ってやつが自然と出来る。
あるコーナーではハンドルを切りながら、姿勢変化をすると曲がりすぎる位。
まあこれは路面の滑りやすい状態もあるのでしょうけど。
通常よりは乗りやすいのは断然判りました。
次にメカでショップさんをアシストしてくれているカート乗りIさんがアドバイス
してくれたブレーキ時の姿勢を試してみる。
ブレーキング時に背中をシートに押し付けるのはワンスマでも伝授されましたが、
この際にハンドルを両手で押すことにより車体の姿勢が安定することをIさんから
教えてもらいました。
それまではフルブレーキングでよ~くスピンしてましたから。
今回はハンドル位置、シート位置が適正化したことで非常にやりやすい。
ほぼロックした状態でもまっすぐいきます。
ロックしたのはエンジン回転数がストール寸前まで下がるのでわかります。(笑)
ここからクリップまでのターンインが非常にやりやすいですね。
前回のシート変更で姿勢変化がやりやすくなりました。
今のシートの方(ティレット)の方がモアコラージュよりも横方向に自由度が高いのですね。
そのため、体を倒しやすく、シート座面横方向に余裕があるので、
腰を進行方向逆側に入れることもできます。
すると自然と体が内側に傾斜して、首もイン側に傾きますから首も楽です。(笑)
先生のお手本を比べてみましょう。
大分良い姿勢になったのではないでしょうか?
まだ、先生のような自然体ではなく、ぎこちなさが残っております。
まだ、考えて意識しないと出来ないぎこちなさですかね。
意識しないで出来る”身についている”状態になるまでは、
最初の数ラップはダイヤの暖気とともに運転姿勢のチェックと
適正化への意識をしながら走ったほうが良いでしょうね。
この部分が本日一番の収穫できしたね。
○ピットでの作業
データロガーが動作しなかったので、自分のロガーと交換してみる。
やっぱり駄目。でも明らかにおかしいぞ?!
2つあるセンサーをつなぎ変えてみる。正常に作動。(笑)
パンサーのTさんとちょっとお話をした。
「ホイールいっぱいもってらっしゃるんですよね。」
「はい。」
「処分する時は声かけてください。ホイール探してます。」
「(笑)」
スリーボンドでいい音してましたねともコメントいただいた。
エンジン音かな?ブレーキ音かな?
外から見ていても調子よさそうな印象を受けるようだ。
気をよくしてさっそく次の走行へ。
○走行三回目
発進直前にパンサー乗りのTさんが写真撮影してくれました。
さて走行はインラップから41秒台後半。
2周目:40.54
3周目:40:42ベスト更新
4周目:40:36これまたベスト更新
しかも前回ベストの0.25秒落ち。
路面状況を考慮すると「あれ?良すぎない?」という状態。
特に攻めているわけでもなく、
・ブレーキングはいつもよりも早めを意識。
・ステアリングを両手で押し、シートに背中を押し付けての強めのブレーキング。
・クリップ手間までの旋回姿勢の作り方を意識しながら姿勢変化をおこなう。
・クリップ手前でアクセル全開を意識
→路面のグリップがないので慎重に開けるに修正。
という感じです。
ちょっと首が痛いと思ったので、後のセッションへの影響も考えピットイン。
○ピットでの状況
数周で入ってきたので、「もう終わり?」とKTレンタルのお客さんに聞かれました。(笑)
ベスト更新しているのと、首が痛くなったので大事をとって、ピットインしたと伝えました。
首が痛いということは運転姿勢が適切に保てなくなっている証左でもありますので、
そのまま運転しても”負のスパイラル”に陥るので止めました。
それでも考えながら走れているので状態は良いですね。
ここでIさんが原付で搭乗です。
もう夕暮れですね。
Iさんのはアドバイスの件を感謝。
色々とお話していると時計をみると4時半が迫ってくる。
「ここって4時半までですよね。」とショップの方に確認。
「ラスト10分です。チェッカーまで走れますよ。」
ちょうど予選と同じ時間ですね。
ちょっと今日は予想よりも良すぎる状態なので、
アイルトン・セナのラスト5分のタイムアタックばりにいくか!
と気合を入れてみる。
○走行四回目
走り出すとちょうど前にパンサーのTさんがいる。
いい機会なの後ろについて色々と学ばせてもらおうと観察しながら走る。
3~4コーナーのS字以外ではついていけます。
ストレートスピードはあちらが115km/h。こちらは112-116km/hの表示。
バックストレートでも詰まることはない。
最低重量差(15kg)とギヤ比(MyマシンはT78スプロケット)を考えると互角?なのかな?
いい感じで後ろについていける。
Tさん本日は前回よりも1秒落ちのまま。
路面状態は悪い。
ラップは40.40-50の間を推移。
S字をうまく走れたなと思った周に40.22!本日のベストがでる。
Tさんの引っ張りに感謝。
そのままついていくとスリーボンドで追いつく。
立ち上がりでTさんが手をあげてそのままピットイン。
なにかあったのかと思いきや、後で聞いたらガス欠だったらしい。
こちらもベスト更新で調子が良いのでチェッカー目指して爆走。
ラップもベスト更新はならずも40秒台前半をキープ。
ところが!
スリーボンドで草刈してしまいました。
ブレーキフルロックのまま草むらへ。
疲れてきたのかちょい抜けばよいものをリリースできずにまっすぐ行きました。
変なスピンではなかったのでエンジンはかかったまま。
そのまま草むらを脱出してピットイン。
ピットに戻った直後で走行終了のアナウンスがなりました。
○ピットでのやりとり
クラッチが焼けた匂いがするのでショップの方が気になりチェック。
「草むら出る時半クラッチつかいました?」
そのとおりです。(爆)
また、ブレーキロックをかなりやっているので、クラッチへの負担はいままで一番大きいでしょう。
「クラッチ交換しましたっけ?」
「やったのはブレーキパッドとセルモーターだけですよ。」
一応、クラッチの値段を聞いて、レース前にチェックしましょうというお話になりました。
それに部品の発注はお早めにいつものように叱られました。(笑)
路面コンディションから前回の1秒落ちの41秒10台を予想していたので、
前回の0.1秒落ちの40秒22は予想以上の出来です。
ハンドルを変えて、運転姿勢が適正化したのが大きいのでしょう。
ショップの方も珍しくその点は褒めてくれました。
子供でもそうなのですが、ドライビングポジションが合うとぱっとタイムがあがることがあるそうです。
「3ヶ月乗ってない割には今日は乗れてましたね。」
いや~全日本の監督やってられる方に褒められると自信になりますね~。
やはり週三回と決めている体幹トレーニングが効いているのでしょうね。
ショップの方やお客さんにちょっと説明しておきました。
それにワンスマで伝授された運転姿勢を例のバーチャル鈴鹿1000kmで確認したのも
良かったかと思います。
○作業を終えて
いい感じですね。この写真も。
予想以上の出来に大満足、涼しい風を受けながらの心地よい疲れが表れていると思いませんか?
ちなみこの走行の後、購読しているメルマガで知ったのですが、
本日のことは身体知という言葉が一番あてはまるのかなとも思いました。
体が覚えているというやつですね。
良く私がいっている”身につく”というやつですね。
それを引き出す精神状態も大事です。
その先にあるのがゾーン。究極のアスリートの精神状態ってやつです。
偶然なのかそれに関する講演会を13日月曜日に受講してきます。
心の状態(ステート)が
リソースフル → フロー → ゾーン
と変化していくことの理論的なことを解説してくれる講演会です。
講師は北京オリンピック金メダリストのメンタルコーチを務めた実績のある方です。
気になる人は私にメッセージくださいまし。(笑)
いい状態で週末、来週につなげられましたね。
今回は大勝利ではなく、大満足とさせていただきます。