
いきなりですが,ピットに入る画像です。
この直前に右手あげてF1ドライバー気取りで入ってきております。
バカもここまで徹底してやると......芸術になります。(爆)
レッスンからかなりたっておりますが予定通り解析をやってみました。
既にkamijyaさんの
ブログで書かれている内容ですが,かなり細かくマニアックにお送りいたします。
まずはこちらをご覧ください。

位置はことなりますが,大井松田の最終コーナー進入です。
赤い線に注目してください。
首,体の傾きが違いますね。
それからこちら

左側のバカの画像はわかりづらいですが,澤選手の画像は首と体の傾きがものすごくわかりやすいと思います。
さらにこちら

フロントパネル中心線からの延長線上にあるヘルメットの位置の違いがわかると思います。
右側の澤選手の画像は延長線よりも向こう側,つまり向かって右側に傾斜しているのがわかると思います。
一方,左側のバカは延長線よりもこちら側にあり,なおかつ向かって左側に傾いてます。
体の傾斜と比較するとくの字のようになっていると思われます。
ではプロドライバーの姿勢を解析してみましょう。
まずは澤選手の走行シーン正面です。

カウル中央に引いた中心線と澤選手のヘルメットの傾斜角度が幾何学的にわかると思います。
ヘルメットの位置は完全に中心線から向かって右側,つまりコーナー内側に傾斜しております。
当然,体全体が傾斜しているのでその時点でハンドルも右側に若干切れている状態ですね。
ワンスマレッスンでよく言われる「ハンドルの切り角は指二本分」というのもの傾斜角度との関連があると考えられます。
もう少し拡大してみましょう。

矢印の方向に腰が入ってますね。
カートは外側に加重を置いて,リヤタイヤ内輪を浮かして曲がると言われておりますが,
上体はコーナー内側に傾斜しつつも,外側に加重をかけるために腰は外側に張り出してます。
更にヘルメットの傾斜角度と体の傾斜角度と比較してみます。

ヘルメットと体の位置関係がわかると思います。
体の傾斜角度の方が大きいですね。
これは横Gによるヘルメットのコーナー反対方向への力がかかっている状態によるものだと推測されます。
また,体の傾斜の回転軸は腰との位置関係からちょうどヘソのあたりではないかというのも見えてきます。
ただこれは私個人の推測です。
勘違いがあればきっと医療関係の方が修正のコメントをくれるでしょう。(笑)
どうもわたしの推論からの仮説ですが,ヘソをロール軸として腰と上体の位置を変化させることで加重変動をおこし,それによりヨーイング運動を起こしていると思われます。
そのヨーイング運動のきっかけを作るのがハンドル操作であり,必要最小限の単位が指二本分なのだと想定できます。
その指二本分もヘソロール運動の結果としての変移量だとしたら,実質ハンドルは切っていないのと同じことかもしれません。
その仮説の根拠となっているのは,澤選手の車載映像を見た際にコーナークリップ付近では,ハンドルは中立というよりもややカウンター気味の操作にみえたことです。
上体の傾斜によるハンドル変移量をゼロカウンターに戻しているのであれば,この仮説が正解なのかもしれません。
一方の上体の傾きがない人はハンドルだけで曲がろうとするので大体こぶし一個分のハンドル変移量があります。
横Gに対しても首だけで支えている状態なので10周も走れない状態になります。
で上記のバカドライバーですが,多少は学習したようで先日の新東京ではこのような姿勢になっております。

最終コーナーのせいか腰はあまりはいってませんが,状態の傾斜は大分よくなってます。
10周程度では首はいたくならなかったようです。
でも若干気を抜くと首が痛くなったようで,そのつど腰の動きを意識はしたみたいです。(笑)
一度,澤選手にモーションキャプチャーをつけてもらって,各部位の変移量を数値化すると物理運動と絡めて,更に詳しい(マニアックともいう)解析ができると思います。
ゲーム業界の方だれか協力しません?(笑)
Posted at 2009/11/29 23:28:50 | |
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