
原体験としてマセラティカリフと32GTRのシグナルダッシュがあることは書いたことがありますが、カリフは2000年台初めころに買ったことがあります。
「ローが左下」という話しをしてから思い出したカリフ。この車は結局めちゃくちゃな改造をしたので、その前にしばらくはノーマルで乗っていました。
改造の話しはやりすぎたこともあって書きませんが、ノーマルのカリフの話しであればすることができます。
そもそも原体験はカリフだったために、ある種憧れの存在になっておりました。
しかし1990年台初頭は222や430に乗っていて、ついぞやカリフには乗れずに2000年台に
入ってしまったわけです。
ノーマルのカリフは、222SEなどよりも少しブーストを高めてパワーを上げているのですが、実際には確かに多少のパワー感アップはあるものの、フィール的に222系とソックリでした。
実にトルクフルで速い車ですが、高回転での伸びはありません。これは別にSOHCだからということでもなさそうで、エンジンのキャラクターなのだと思います。
カリフはこれにZFの5MTを組み合わせてまして、私がカッコいいなと思うレーシングパターン(ローが左下)になってます。
このミッションは同じ5速でも222 4Vやレーシングに採用されているゲトラグと比較すると、シフトフィールはあまり良くはありません。しかしフィールが悪くてつまらなく感じるという程ではなく、個人的には「まあこんなもんだろ」(偉そうでスミマセン)と思える範疇でした。そんなことよりミーハーな私としてはレーシングパターンなだけで気分は上がるのでした。
しかしカリフを否定をするわけではありませんが、やはりこのエンジン(カリフに限らず2.8Lの222系)にはATが合うなとという印象でして、高回転で頭打ちする特性上、むしろATとの組み合わせであれば全く通癖を感じずに楽しめます。
確かにカリフに関しては222SEなどと比べてスポーツモデル的立ち位置なことは理解しているのですが、それはあくまでもメーカーがそういった立ち位置に設定したにすぎず、実際に乗ってみるとエンジン的にATが良いというのを感じてしまうわけです(私はですが)。
不思議なもので、なぜかスパイダーザガートではMTも似合う気がするのは不思議なのですが、それはまた今度に回すことにします。
ともあれやはりカリフはイメージで乗る車であって、実際に車にイメージから来る整合性は取れてないのだなという印象でした。
原体験であるカリフvs GTRで言えば、そんなものは GTRの圧勝であって、トラクションが抜けまくりのカリフに勝てる要素は全くありませんでした。
それでもイメージではその対決を行うこと自体に不思議さを感じることもなく、実際にその現場を見たことから考えると、そういったことがとても楽しい時代だったのだなと思えるわけです。
ちなみにカリフも車高下げるとすぐにエンジン下部がぶつかるのであまり下げられません。しかもショートホイールベースなので下げないとカッコ悪いという難しい車です笑。私は最終的にエンジン換装(マセラティ製ではなくて)してしまい、前後バンパーは後期型にして車高を下げまくりまして、そのスタイルは強烈にカッコよかったですよ。
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2025/12/23 11:03:21