
2024年もいつの間にか年の瀬です。
世間的にも私事的にも激動の一年でした...
そんな私事もなんとか片付いて
ファッキン一年を振り返ってふと思う。
「去年の今頃、一体アタシは何してたかしら」とね。
スマホの写真をめくっていると意外と大作に挑んでいましたので、暇つぶしにまぁ見てやってくださいな。
験担ぎに数年おきに、財布を新調するようにしてますが
自分用の長財布を作った後ぐらい、高カロリーの依頼が舞い込みました。
「アウトレットで買った革巾着バックが使いづらいのでリメイクしてほしい」
カバンは縫ったことがないので、膨大なプレッシャーを抱えつつ挑んだ作品でしたね。
依頼者様によると...
巾着バック故、モノを入れていくと形がどんどん歪になり持ちづらく、肩掛け兼手提げの革紐が切れてしまい、いよいよ捨てようかと思うも
モノは決して悪くはないはず。
とのお話だったので、見せていただきました。
イタリアンカーフスキンなのかな? イタリアンハイブランド故
手触りも悪くなくたしかに捨てるには惜しい製品。
早速、足りない革や金具を仕入れ、製作開始しました。
ハンドバックにリメイクするために、芯材革を切り出して
形を出していきます。良さそうですね。
大枠の形が決まったところで、依頼者様に確認いただき
容量的に問題ない旨を確認して、ハンドバック化に必要な部品を
ヌメ革で縫っていきます。
綴紐が縫えたところで仮付
良き。
表はヒネリ止め。裏は縫い付け

この段階で失敗はないだろうと確信できたので
手提げのベースと肩紐取付金具も縫い、コバを磨く。
次は手提げ紐の制作。
芯材は革紐。染めたヌメ革をくるんで縫う。
両端は本体と繋ぐ金具を折り込んで縫製
重心、と各パーツのバランスを考えて。手提げベースを本体に縫い付け仮組み
良さそうですね。
外装の目処が立ったので、内装を手直ししていきます。
元ブランドロゴを廃し、当工房のタグを止め
ポケットのファスナーヘッドは表側同様コフィンモチーフで縫い制作
本体は仕上げ直前まで進んだので、ここで底鋲を打つ
内装、袋状の口止めは、外装革の端面を折り込んで最後に縫い付け。
最後の最後になりますのでここで、肩紐の制作に入ります。
まずはバックル側。一方にバックル、もう一方はカニカン
この後コバ染し、コバを磨く
次に肩紐、ボタンホール側の制作。
正直この作業が、今回一番ジれましたね。長さ120㌢、行って来いで240㌢の
総手縫い。8時間縫い続けても終わらない。この手の依頼を次に受けるなら、迷わず職業用ミシン買います。
最後に口をとじ縫いして完成です。
作品名:BLACK COFFIN
ゴシック調に仕上がりましたね。
ご依頼ありがとうございました。
Posted at 2024/12/22 10:46:23 | |
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