![25_GreenSeason-part_05 [青木湖/Lake Aoki kayaking] 25_GreenSeason-part_05 [青木湖/Lake Aoki kayaking]](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/048/425/868/48425868/p1m.jpg?ct=1894e45e7131)
大町にある仁科三湖で最大の面積で長野県で最大の水深をもつ青木湖でリバーカヤッキングを行いました。
天然湖ではありますが、高瀬川の支流 鹿島川の水を湖水として人工的に流入させ、日照により水温上昇させたのち鹿島川流域の農地に配水する事業、及び湖水を青木発電所を経由して昭和電工の常盤発電所・広津発電所に送水する事業が行われています。
流入する水量が減る冬季は湖面の水位が 20[m] 近く低下し、水位変動の大きい水面となっています。
白馬五竜 駐車場
[12:57-13:10]
青木湖
青木湖周辺の地図を掲示します。白馬周辺だけあってスキー場がたくさんありますが、サンアルピナ青木湖スキー場とヤナバ国際スキー場は営業を休止しています。サンアルピナ青木湖スキー場は、白馬さのさかスキー場と鹿島槍スキー場を行き来できる位置にあり、滑走すると青木湖に降りていく景観が楽しめたものと思われ、行ってみたかったスキー場の一つです。ヤナバ国際スキー場は私が初めて北信で滑走したスキー場です。隣接する鉄道 大糸線にヤナバスキー場前駅という臨時駅がありましたが、スキー場の営業見通しが立たない事から廃止されました。
青木湖 要項
面積 : 1.73[㎢]
周囲長 : 6.65[km]
最大水深 : 58[m]
平均水深 : 29[m]
水面標高 : 822[m]
透明度 : 8[m]

まずは準備。
艇を湖岸へ運搬します。リバーカヤックの運用で一番大変なのがこの水面への運搬です。
乗用車で運搬する場合が多いかと思いますが、天井から降ろして手持ちで運びます。
条件によっては踏み台を用意したり台車を用意したりする方も多いかと思います。

以前乗っていた Crossfire と比較して Antix 2.0S になってから明らかにとの重量差が実感できます。
川下りでは通過できない箇所は、艇を持ち上げて陸路で運搬しますが、これがとんでもなく重労働です。
通過できない箇所は大抵足場も悪く、いつも苦労していて、軽量な艇は非常に有利です。

気温が高いのでドライスーツは着込みませんでした。
足を乗せる部分に使うウレタンはどう加工するか決めていなかったため、詰め込まずにそれを支える板だけ調整して出発することにしました。
スプレースカートの嵌め込みには苦労しました。寸法違い品なのでは?とも思いましたが、水に濡れると嵌るようになったので、経年で伸びる事を考えての選定だったのだと思います。

まずは静水面での Antix 2.0S の使用感・・・特性確認です。
速度性能
全力で漕いでみます。
停止時からの発進はかなり軽く動く感じがします。重量が軽いからでしょうか?
しかし、5.5~6.0[km/h] に達したあたりから、それ以上速力が上がらない。後で確認したところ 7.0[km/h] が最高速度でした。
Crossfire の時は無風状態で 7.5[km/h] が最高(8.0[km/h] の記録もあるが風がありました)の記録が残っているので、寸動形状・・・全長が短く幅が太いためと思われます。
ただ、静止時の加速は Crossfire が遅いのでこれは船体形状の違いの影響と考えられました(・・・重量なら一律に効いてきそう・・・しかも水に浮いている・・・なので)。
ただ、動力船と比較するととても低速なので、この速度域でそういった差が出るのかは不明です。

実際のところ、 Antix 2.0 を上から見るとある程度進行方向に長い形状をしていますが、水線長(喫水の面)で見ると更に寸動・・・舟形というより円に近い楕円形状になっています。
これが Crossfire などのスラローム艇形状と大きな違いになっていると思います。
旋回性能
圧倒的に Antix 2.0S の方が小回りが利いて、速く回れます。
Crossfire と比較したらまるで独楽のように回る・・・。
但し、流水上では恐らくこの差は縮むと思われる。長く平面形状のバウ/スターン のデッキに 水/波 を受ける力を旋回に利用できるので場合によってはスラローム艇の方が速く旋回すると思う。
Antix 2.0S はクリーク艇寄りのデッキを採用していて受けた水/波を逃がす形状になっている。
復元力/
転覆力
一周してから実施予定
凌波性
帰路岸から離れて実施予定
流水時/
川下り 特性
湖では判別できないので次回以降に持ち越し

南から出発して時計回りで周回します。出発時はべた凪でした。
自艇が発する波(航跡)だけが後方に残されていきます。
青木湖の西岸には鹿島川からの導入口、青木発電所の取水口、何か所かのキャンプ場 が面しています。
まずは鹿島川からの導入口が見えてきます。かなりの水量が流入しているので波立っています。
続いて湖岸は高い崖のような地形になります。

しばらく進むと青木発電所の取水口。

湖に突き出た岬を過ぎる。

1975年月1日午前11時20分頃、62名を乗せたホテルのスキー客送迎バス(定員32名)が 33[m] 下の青木湖に転落した青木湖バス転落事故の現場はこの近く。
この事故では 24名が犠牲、15名が負傷し、付近に慰霊碑が建立されています。

岬は北東に伸びていて、湾よりり北側にはキャンプ場が広がっています。この当たりは SUP(Stand Up Paddleboard) を乗っている方も多くみられます。
恐らくはキャンプしながら日中のアクティビティーとして利用していると思われ、青木湖の東湖岸には何軒かの貸出店舗が営業されています。
しばらく進むと別荘地です。
更に進むと青木湖の北西側の終端になり、東方向に進路変更します。
この辺りで釣り人に離れて下さいと注意されました。
リバーカヤックで他者と揉める原因となる一番の原因となるのが、釣り人との接近です。舟が近付くと魚が逃げるというのが理由。
湖の場合、舟釣りもあるので釣り人の事を気にしていませんでした。出来るだけ静かに速やかにその場を離れる。
水がきれいな川ほど、川下りも釣りも人気がでますが、トラブルの発生にもなるので細心の注意が必要です。
具体的には禁漁期間に川下り、協定時間内に利用する・・・等があります。

青木湖の北岸には 大洞ヶ鼻、ユズリヶ鼻、獅子ヶ鼻 と 4か所の岬が突き出ていて、その間が湾になっています。

森が迫っているので、湖岸すれすれには建物はありません。
水の流れが少なく、湖面にはアカシアの花粉が漂っています。

水中の景色はこんな感じ。

水上でいったん休憩。水分補給。

東岸に到達したので南進します。
青木湖の東岸には ボート、カヌー、SUP の貸出店舗とアクティビティ運営施設が並びます。

帰路側は岸から離れる訓練を実行しようと思いました。
ただ、この時間帯から風が強くなり。その影響で湖面にうねりが立ち始めました。
私のリバーカヤックでの経験が少ないのが、岸から遠く離れる事・・・広い開水面での航行。
岸から遠く離れると、岸の目印が小さく見え、距離感(の変化)が分かりづらくなる。
広い開水面で風が吹いている場合、は水面が受ける風の影響が大きく(長く)なり、うねり(波)が高くなります。
うねり(波)が高い状態では転覆/落水 する可能性も高くなるため、岸から泳いで行ける範囲に離れる距離を制限して帰路につきました。
同様の理由で、舟体を傾けてどの程度から復元力を転覆力が越えるか?の特性把握も持ち越し。
一応、湖岸付近でのうねり/波の凌波特性は確認できました。

実際かなり沖に出たつもりでも、かなり岸に近い記録となっていました。

一周してきて元の位置で収容しました。

次回は流水/川下り での特性把握を行います。
トレーニング記録
行動時間 2:40:00,航行時間 : 1:31:39,平均速度 : 3.8[km/h],最大速度 : 7.0[km/h],航行距離 : 5.82[km],消費熱量 : 686[kcal]
下降高度 : 0[m],稼働率 : 57.28[%]
青木湖
[15:50-16:45]
セルフピュア明科
[16:54-19:02]
帰着
安曇野IC(旧豊科IC)へ進入する道路が 2[km] に渡って渋滞していたので、梓川SICに迂回しました。
梓川SIC出入口は上下線で場所が異なるので注意が必要です(梓川SAの場所自体が異なる)。
やっと長野自動車道路に進入したのに、松本ICからみどり湖PA 辺りまで渋滞していたので松本ICで一般道に流出(渋滞情報の掲示板が反対側を向いていたので見れなかった)。
塩尻まで一般道で走行して塩尻ICより再度長野自動車道路に進入するという勿体ない事をしてしまいました。後で考えたら渋滞に突入していた方が早く目的地に到着したかもしれません。

明科での燃料給油。
安曇野IC(旧豊科IC) で流入しないなら、皆からの割引ケットの利用できる塩尻方面のガソリンスタンドで給油した方が良かったかも?
もっと移動経路の情報収集手段を洗練したいところ。