
週末、レクサスRZ450e First Editionを駆り、栃木県・佐野まで足を伸ばした。
心地の良いウルトラスエード®に着座し、ステアリングに手を添えた瞬間、本革とは異なる、しっとりとした独特の触感が伝わってくる。走り出せば、EVならではの静寂の奥から、かつての名機・LS460のV8を思わせる厚みのあるトルクが立ち上がる。ジェット機を想起させる電子音の演出も相まって、ただ速いのではなく、“遠くへ行きたくなる”走りだった。
SUVの見晴らしの良さと、セダンに近い低重心の安定感。そのバランスの良さが、街中でも郊外でもRZを自然な存在にしてくれる。First Edition専用の内装色とグラファイトブラックのボディの組み合わせは、過度に主張せず、それでいて確かな存在感を放つ。モノトーンを基調とした自分の装いとも、驚くほど静かに調和していた。
佐野に着き、ふと立ち寄った店で食べたアッサリ系の佐野ラーメンが、また印象的だった。澄んだスープが身体にすっと染み込み、RZの静かな走りで研ぎ澄まされた感覚と重なる。速さではなく、質で満たされる時間。そんな言葉が自然と浮かぶひとときだった。
そして帰り道、園芸店で目に留まったのが、一鉢のシンビジウム。深いワインレッドに近いピンクの花が、凛とした佇まいで咲いていた。静かな存在感と、内に秘めた力強さ。その佇まいは、どこかRZと自身ののキャラクターと重なる。迷わず、そのまま連れて帰ることにした。
一方で、BEVの“現在地”もはっきりと見えた。都内から往復およそ250kmの行程で、バッテリー残量は100%から13%まで低下。カタログではなく、実際の航続距離という現実がそこにある。電費性能と充電インフラが、この走りの質感に追いついたとき、そのときこそ、迷いなくBEVを選ぶだろう。
静寂の中にある豊かさ。
RZと佐野ラーメン、一鉢の花が教えてくれたのは、そんな価値だった。
Posted at 2026/01/12 20:47:05 | |
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