
F12025オランダGPレース結果です。

優勝はマクラーレンのピアストリ
ポールスタートから抜群のスタートでホールショットを奪うと、その後は雨やSCで混沌とする中、一度もトップを譲らずトップでチェッカーを受けました。また、ファステストラップも獲得し、グランドスラムを達成という後半戦最高のスタートを決めました。
2位はレッドブルのフェルスタッペン
3番手スタートから新品ソフトを選択し、スタートでノリス(マクラーレン)をかわし2番手に浮上するも、10周目付近でノリスに2位を譲ると、その後は終始アグレッシブな戦略で虎視眈々と上位を狙い続けライバルの脱落により最終的には2番手でフィニッシュしました。これで2021年から地元レースで5年連続の表彰台獲得となりました。
3位はレーシングブルズのハジャー
昨日の予選で自身最高グリッドの4番手から好スタートを決め、序盤からルクレール(フェラーリ)とラッセル(メルセデス)からのプレッシャーを押しのけ、前を走るフェルスタッペンと遜色ない走りで4番手を守り続けました。レース終盤でライバルのリタイアもあり3番手に上がりそのままフィニッシュし、自身初の表彰台獲得し、ドライバーオブザデイも獲得しました。
今回の表彰台獲得でフランス人最年少を更新し、チームとしては2021年アルファタウリ時代のアゼルバイジャンGPでガスリーが獲得して以来、久々の表彰台となりました。
トップ3以外では、ウィリアムズのアルボン、ハースのベアマン、アストンマーティンのストロールがそれぞれ、15番手、ピットレーン、19番手からのスタートで大荒れのレースをうまく立ち回り、アルボン5位、ベアマン6位、ストロール7位とそれぞれポイントを獲得しました。
一方、フェラーリの2台は、ルクレール6番手、ハミルトン7番手からレースに臨みましたが、レース序盤雨がぱらついた影響で23周目にハミルトンが3コーナーで雨に濡れたコース外のペイントに足を取られ単独クラッシュしてしまいました。ルクレールの方も、53周目のピットアウト時に同じく3コーナーでアントネッリ(メルセデス)と接触し、マシンは大破、そのままリタイヤなってしまいました。フェラーリのダブルリタイアは2022年カナダGP以来となり、次戦は地元イタリアGPだっただけにこのレースで結果を残し、いい流れで地元凱旋したかった思惑もあったと思いますが、残念な結果となってしまいました。
さらに、このレース一番の波乱となったのは、2番手スタートだったマクラーレンのノリス。スタートでソフトタイヤを履くフェルスタッペンに先行を許すも、1回目のピット前に順位を奪い返し、前を走るピアストリを終始猛追していきましたが、レース終了間際の65周目に無線でコックピットからの煙と異臭がすると訴えた直後、煙を吐きながらマシンをコース上に止めてしまいました。原因はオイルリークとのことで、チャンピオンを争うピアストリはこのレースに勝利したため、9点まで詰めた差を34点まで拡大してしまい、チャンピオン争いに大きな痛手を負うことになってしまいました。
最後にレッドブルの角田選手は、フェルスタッペンと同じく新品ソフトを履き、12番手からスタートでアントネッリとアロンソ(アストンマーティン)の前に出ると、2回のピットで順位を落し、さらには終盤のSC中にスロットルにトラブルを抱えてしまうも、前を走るライバルのリタイヤやペナルティで順位が繰り上がり、最終的には9位でフィニッシュすることができました。角田選手のポイント獲得は第7戦エミリア・ロマーニャGP以来久々であり、後半戦最初のレースでいいスタートを決められたと思います。盟友だったハジャーも表彰台獲得となり今年どこかで角田選手にもチャンスが訪れればと願っております。
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以下、レースの展開になります。
レース開始前に予選19位のベアマンがPU交換でピットレーンスタートを選択しました。
各車スタートタイヤはミディアムを選択するドライバーが多くいる中、フェルスタッペン、角田選手、コラピント(アルピーヌ)、ヒュルケンベルグ(ザウバー)がソフトを選択し、ハースの2台はハードを選択しました。
レースはドライコンディションで行なわれるも、数周後には雨が降るという予報がある中、レースがスタートしました。
16周目に予報通り雨がパラパラと降り出すもラップタイムに影響が出る程ではなく、各車そのままスリックタイヤで走り続けましたが、23周目にハミルトンが3コーナーで雨に濡れたコース外のペイントでグリップを失い、コーナー出口の壁にクラッシュしリタイアとなってしまいました。これでSCが出動し、ピットを済ませていないトップ勢を中心にピットインを行いました。
27周目にSCが解除されレース再開されるとすぐに1コーナーでローソン(レーシングブルズ)とサインツ(ウィリアムズ)が接触し、両者パンクでその周にピットに入りタイヤ交換をしてレース復帰も大きく順位を落とすことになりました。この一件はサインツに非があるとして10秒ペナルティの裁定が下されました。

この時点ではSCが出なかったものの、31周目にホームストレート上に落ちたデブリの除去でVSCが出動し、デブリ除去を済ませると32周目にはレース再開となりました。
53周目にはピットインを済ませコースに復帰したルクレールと先にタイヤ交換を済ませていたアントネッリが3コーナーで交錯しルクレールが弾き飛ばされる形で壁にクラッシュし、マシンは大破してしまいました。すぐさま本日2度目のSCが出動し、1回目同様にトップ勢を中心に2度目のピットを済ませレース再開に備えます。ちなみにアントネッリにはこの接触で10秒ペナルティの裁定に加え、ピットレーン速度違反により5秒ペナルティと計15秒のタイムペナルティを受けることになりました。
58周目にレースが再開しそのままレース終了まで行くと思われたが、65周目に2番手を走るノリスが無線でオイルリークによりマシンから煙と異臭がすると無線で訴えた直後、バックストレート前のコーナーでマシンを止めてしまい、これでこのレース3回目のSC出動となりました。
69周目にレース再開となり、その後は72周目までは無事レースが進行し、荒れに荒れたレースが終了しました。
後半戦一発目のレースがこれほど波乱な展開になるとは予想できず、ここまで盤石だったマクラーレンにもトラブル発生と、チャンピオンシップ含めシーズンの流れか大きく変化するのではないかと思います。逆にこの展開の中で見事初表彰台を獲得したハジャーを始めとする中団グループの争いも激化の一途をたどり、コンストラクターの5位以下の争いからも目が離せなくなってきました。
そして久々のポイント獲得となった角田選手にも、ここからシーズン後半に向けいいスタートを切れたと思うので、この流れでコンスタントにポイント獲得し、来年以降の契約につなげていければと思っております。
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次戦は2週続けての開催となり、フェラーリの地元イタリアGPとなります。
オランダGPでは散々な結果となったフェラーリですが、地元の熱狂的なティフォシの前で結果を残し、スタンドを大いに沸かせてくれることを期待しております。
それでは、また来週(^_^)/~
Posted at 2025/09/01 01:46:28 | |
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