
F1第14戦ハンガリーGPのレース結果です。

優勝はマクラーレンのノリス
3番手スタートから1コーナーで5番手に順位を落とすと当初は2ストップを予定していましたが、途中で1ストップに切り替え、レース終盤にはトップへ浮上しました。その後は2ストップのピアストリが猛追しファイナルラップまでプレッシャーを受け続けるも最後まで順位を明け渡さずトップチェッカーを受けました。
2位はマクラーレンのピアストリ
2番手グリッドから順当にスタートを決め、序盤はルクレール(フェラーリ)に続く2番手を走行し続けました。2度目のピット後にルクレールを攻略すると10秒弱あったトップノリスとの差を着実に詰め、残り5周で射程圏内に捉えるも抜きにくいレイアウトのコースでは同じ車を攻略するのは容易ではなく、ノリスのすぐあと2位でフィニッシュしました。
マクラーレンはこれで4戦連続1-2フィニッシュとなり、遡るとアイルトン・セナとアラン・プロストが1988年に記録して以降27年ぶりとのことらしいです。
3位はメルセデスのラッセル
4番手スタートから1コーナーで3番手に浮上するとその数周後にノリスに順位を明け渡すと暫くは単独4位を走行し続けました。レース残り10周を切ったところで3位のルクレールと数周にわたるバトルの末、1コーナーでオーバーテイクし3位を奪い取りました。
ポールスタートのフェラーリのルクレールは、スタートダッシュを決めホールショットを奪うと1度目のピットストップまではトップを走り続けました。その後全車が1回目のストップを完了すると一時はトップに返り咲くも、2度目のピットストップで1ストップに切り替えたノリスに先行を許し、更には同じ戦略のピアストリにも順位を明け渡し3番手まで転落してしましました。最後にはラッセルとのバトルでオーバーテイクを許し、極めつけはそのバトルでブレーキング中の動き方について審議対象となり5秒ペナルティの裁定を受けました。(結果は4位です)
現役最年長で先日44歳となったばかりのアストンマーティンのアロンソは、5番手スタートから1コーナーでノリスをかわし4番手に上がるも、格上マクラーレン相手では順位を守り切れずすぐに5番手に順位を戻すも、当初から1ストップを予定しており、抜きにくいコースレイアウトを巧みに利用し後続をうまくコントロールしました。中盤にからは単独で5番手を走行し続け、そのまま最後まで順位を守り抜きました。
最後にレッドブルの角田選手は、先日の予選で16番手という結果を踏まえPU交換を決断しピットレーンスタートを選びました。レーススタート後は抜きにくいコース特性も相まって最後まで浮上のきっかけを掴めず、最終的に17番手でレースを終えました。
レース展開については、今週も雨の心配もありながらも無事天候に恵まれ久々のドライコンディション下でのレースとなりました。
レーススタートではザウバーの2台がジャンプスタートの疑いで審議にかかると、ボルトレートは問題なしの裁定もヒュルケンベルグに対しては、シグナルブラックアウト前にクルマがわずかに動いてしまい、5秒ペナルティの裁定となりました。
タイヤ戦略は当初2ストップが主流と考えられていましたが、中団勢を中心に1ストップ作戦を取るドライバーが一定数おり、ハンガロリンクのような抜きにくいコースでは1周あたりのラップタイムが遅くともコースに留まるほうが結果的に順位を守りきれるケースが多く、このレースでもその傾向が強く出ていました。
具体的にはトップのノリスが2ストップでペースに勝るピアストリを完封し、2ストップを選んだフェルスタッペンがジュニアチームのローソンを最後まで攻略できなかったなどが挙げられます。
このレースで今年の前半戦が終了し、ドライバーズランキングはピアストリがノリスに7ポイント差をつけておりどちらにチャンピオンが転がってきてもおかしくない状況です。
一方、コンストラクターズでは、マクラーレンがフェラーリに対しダブルスコア以上の大差をつけ、こちらは後半戦早々にチャンピオンが確定してしまうのではないかと思います。また点数でも2023年に年間860点獲得したレッドブルの点数をRd.14終了時点で19点上回るなど、この時のレッドブルの獲得ポイント数を更新する可能性が十分考えられ、シーズン終了後にはいったい何点獲得しているか楽しみであります。
次戦は1か月後に行われるオランダGPが予定されています。
ここはフェルスタッペンの母国であり、2021年に復活してからは昨年を除けば2023年まで勝利を挙げるなど地元GPで強さを見せていました。フェルスタッペンにとっては後半戦一発目の地元レースで結果を残し幸先のよいスタートを切りたいところだと思います。
一方、チャンピオンを行うマクラーレンの2台は、前半戦を終え7点差と両者鍔迫り合いの状態が続き、この状態で最終戦までチャンピオン争いが続くのか、それともどちらかが抜け出し最終戦を前にチャンピオンを決めてしまうのか、ここまでの戦いを見る限り、展開が全く予想つきません。
最後に角田選手についてですが、レッドブル移籍後入賞3回で4ポイントと未だ波に乗れておらず、待遇としても最新スペックを投入が後回しになるなど中々本人にとっても辛い状況だと思います。それでも前戦のベルギーの予選のように最新スペックに近いマシンであれば結果を残せると証明できた部分もあるので、後半戦では予選でのQ3進出回数を増やし、レースではコンスタントに入賞圏内で戦うことができれば来年以降の契約に繋がるかもしれません。あわよくばワタシとしては角田選手の表彰台に上がる姿を見れることを臨んでおります。
後半戦、期待して待ちたいと思います。
それでは、また1か月後にお会いしましょう。
Posted at 2025/08/04 01:58:16 | |
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