F12026 Rd.5カナダGPのレース結果です。
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●優勝:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
2番手スタートからまずまずの蹴り出しを決めたものの、スタート直後にランド・ノリス(マクラーレン)に先行を許す展開となりました。しかし、ノリスは直後にピットインを強いられ労せずトップへ浮上。
レース中盤まではチームメイトのジョージ・ラッセルと激しい首位争いを繰り広げましたが、ラッセルのリタイア後は完全にレースを支配し、そのまま危なげなくトップチェッカーを受けました。
これでアントネッリは、“初優勝から4連勝”というF1新記録を樹立。チャンピオンシップでも2位以下に43ポイント差をつけ、独走態勢へと入りつつあります。
●2位:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
5番手スタートから好スタートを決め、序盤で1つポジションアップ。さらにノリスのピットイン後は終始トップ3圏内を走行しました。
レース中盤から終盤にかけては、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)との激しい2位争いを展開。最後までプレッシャーを受け続けながらもポジションを守り切り、2位でフィニッシュしました。
ハミルトンにとってはフェラーリ移籍後最高位となる2位表彰台。現地に駆け付けていた母親の前で、素晴らしい走りを披露することができました。
●3位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
6番手スタートから無難に蹴り出しを決め、序盤は順位をキープ。レース中盤までにライバルたちの脱落もあり、一時は2位まで浮上しました。
その後ハミルトンにポジションを奪われてからは、レース終盤までプレッシャーを掛け続けましたが、最後まで攻略には至らず3位フィニッシュ。それでも今季初表彰台を獲得する結果となりました。
以下、トップ3以降です。
●ジョージ・ラッセル(メルセデス)
Q:1位 / R:DNF
スプリントではポール・トゥ・ウィンを達成し、グランプリ予選でもポールポジションを獲得。“あとはグランプリ優勝を残すのみという状況で迎えたレースでした。
決勝でもレース中盤まではアントネッリと激しいトップ争いを展開し、このバトルが最後まで続くと思われていました。
しかし、突如発生したマシントラブルによって無念のリタイア。ここまで週末を通して最高のパフォーマンスを見せ、久々の優勝が目前に迫っていただけに、本人としても悔しさの残る結果となりました。
●マクラーレン
ランド・ノリス Q:3位 / R:DNF
オスカー・ピアストリ Q:4位 / R:11位
予選ではセカンドロウを獲得し、展開次第では十分優勝を狙える位置からのスタートとなりました。決勝では雨を見越し、両者ともインターミディエイトタイヤを選択。
スタートではノリスがロケットスタートを決め、1コーナーまでにメルセデス2台を抜き去ってホールショットを奪いました。しかし、期待されていた雨は降らず、ピアストリは1周目、ノリスは2周目にドライタイヤへの交換を余儀なくされ、早々に優勝争いから脱落してしまいます。
その後は両者とも追い上げを見せましたが、ノリスはギヤボックストラブルでリタイア。ピアストリもアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)との接触により10秒ペナルティを受け、最終順位は11位となり、マクラーレンにとっては、戦略面・展開面ともに最後まで流れが向かず、不運に見舞われたレースとなってしまいました。
●アルピーヌ
フランコ・コラピント Q:9位 / R:6位
ピエール・ガスリー Q:14位 / R:8位
ここ数戦は安定してトップ10争いに加わるようになってきたアルピーヌは、今回も高いレースペースを披露。マイアミGP同様、中団勢トップクラスの速さを見せました。
コラピントは終始安定した走りでトップ10圏内をキープし、そのまま6位フィニッシュ。ガスリーも14番手スタートから追い上げを見せ、7位のリアム・ローソンに迫る走りを披露しましたが、あと一歩届かず8位となりました。
それでもアルピーヌはダブル入賞を達成し、コンストラクターズランキングでも5位へ浮上。苦戦続きだった昨年から、大きな躍進を遂げています。
●フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)
Q:19位 / R:DNF
スプリント予選では今季初のQ2進出を果たしたものの、グランプリ予選では19番手に沈み、後方スタートとなりました。
しかし決勝では見事なスタートを決め、3周目には10位までポジションアップ。ここからの追い上げに期待が集まりました。
それでも、徐々にレースペースで勝るライバル勢に押され順位を落としていく展開となり、最終的にはシートのトラブルによってリタイアとなりました。
結果こそ振るわなかったものの、アップデートが投入されていない状況でも随所で速さを見せており、アップデート投入後の巻き返しに期待がかかります。
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以下、レースのハイライトです。
レース前、コースにぱらつく程度の雨ら降ってきており、各チームのスタートタイヤの選択に頭を悩ませることになります。
スタートタイヤは以下の通り
マクラーレン、アウディ、キャデラックとサインツ(ウィリアムズ)がインターミディエイトを選択。それ以外はソフトタイヤを選ぶドライバーが多くを占めます。
フォーメーションラップを終え、シグナル点灯からブラックアウト直前――。
その緊張感が最高潮に達した瞬間、アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)のマシンにトラブルが発生。ギヤが入らずグリッド上で立ち往生してしまいました。
マシン撤去のため、レースは2周のエクストラフォーメーションラップを追加してスタートすることに。これにより、当初70周で予定されていた決勝は68周へ短縮される形となりました。
期待されていたリンドブラッドにとっては、スタート前から非常に痛いトラブルとなってしまいました。
そして迎えたリスタート。
シグナルブラックアウト直後、3番手スタートのランド・ノリスが驚異的な蹴り出しを決め、1コーナーまでに一気にトップへ浮上。見事ホールショットを奪いました。
しかし、トップに立った喜びも束の間。
雨を見越して装着していたインターミディエイトタイヤでは路面状況に対応しきれず、ランド・ノリスは早々にドライタイヤへの交換を余儀なくされ、この間にアントネッリがトップに立ちます。
結果として、トップを走行しながらのピットインとなり、せっかく奪ったホールショットを手放す形に。
スタート直後は完璧とも言える展開だっただけに、マクラーレンにとっては非常に痛い判断となってしまいました。
6周目、2位を走るラッセルがトップに立ち、レースをリードします。
ここからメルセデス同士の激しいトップ争いが展開されることに。
9周目、4位を走行していたフェルスタッペンが動きます。
前を行くルイス・ハミルトン(フェラーリ)のイン側へ鋭く飛び込み、そのままオーバーテイクに成功。これでフェルスタッペンが3位へ浮上しました。
わずかなチャンスを逃さないフェルスタッペンらしい強気の一手となりました。
13周目、順位を落として追い上げを図っていたピアストリが、アルボンと接触。
アルボンはマシンにダメージを負い、そのままリタイアを余儀なくされます。
一方のピアストリもフロントウィングを破損し、ピットで交換を行ってレースへ復帰。しかし、後にこの接触に対して10秒のタイムペナルティが科されることとなりました。
マクラーレンにとっては、序盤から流れが噛み合わない苦しい展開が続きます。
30周目、トップ争いを繰り広げていたラッセルに突如トラブルが発生します。
ここまで首位争いの中心としてレースを引っ張っていたラッセルでしたが、マシンは突如スローダウン。そのままコース上にマシンを止め、無念のリタイアとなってしまいました。
久々の優勝も見えていただけに、ラッセル本人の悔しさは非常に大きく、マシンを降りた直後には感情を抑えきれず、ヘッドレストを投げ捨てる場面も見られました。
スプリントから続く完璧な流れの中で起きたまさかのトラブル。メルセデスにとっても痛恨のリタイアとなりました。
40周目、追い上げを見せていたランド・ノリス(マクラーレン)に、さらなる悲劇が襲います。
突如ギヤボックストラブルによりマシンはスローダウン、そのままマシンをエスケープゾーンに運びリタイヤとなってしまいました。
好スタートを決めながらも運に見放され続けたノリスにとって、あまりにも厳しい結末となってしまいました。
レース残り7周、3位を走行していたハミルトンが、前を行くフェルスタッペンのイン側へ鋭く飛び込み、見事オーバーテイクに成功。これでハミルトンが2位へ浮上しました。
終盤まで激しい攻防が続く中、勝負どころを見極めたハミルトンらしい巧みな一撃となりました。
波乱含みの展開となったカナダGP決勝でしたが、最後に勝利を掴んだのはアントネッリでした。
これによりアントネッリは、“初優勝から4連勝”というF1史上初の新記録を樹立。若き才能がまた一つ、歴史に名を刻む瞬間となりました。
多くのドラマが生まれたカナダGPは、アントネッリの快挙とともに幕を閉じることとなりました。
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次戦は、2週間後に開催される伝統のモナコグランプリです。
今週は世界三大レースの一つであるインディ500がひと足先に開催されましたが、注目を集めた佐藤琢磨選手は惜しくも10位フィニッシュ。悲願となる3度目の栄冠を手にすることはできませんでした。
そして次に待っているのは、世界屈指の伝統と格式を誇るモナコGPです。
新レギュレーション下では初開催となるだけに、昨年までとは異なるレース展開になるのかも大きな注目ポイントとなります。
また、ここまで圧巻の4勝を挙げているアントネッリが、その勢いのままモナコGP制覇まで成し遂げてしまうのか――。
それとも、ラッセルやノリス、フェルスタッペン、ハミルトンらライバル勢が待ったをかけるのか。
さまざまな視点から、伝統の一戦に大きな注目が集まります。
ワタシも今年もモナコは楽しみで仕方ありませんが、今回は一旦ここまでとします。
それでは、また2週間後にお会いしましょう(^_^)/~