
F1第12戦イギリスGPレース結果です。

優勝はマクラーレンのノリス
3番手スタートから雨の中、スタートを確実に決め中盤まではそのまま3番手を走行し続け、ライバルのミスやペナルティもありトップに浮上すると最後まで順位を守り切り、トップチェッカーを受けました。ノリスにとっては自身初の母国GPの優勝となり、ポイントランキングでもトップと8点差まで詰めることとなりました。
2位はマクラーレンのピアストリ
2番手スタートから序盤は2番手を走行し8周目にトップに上がりレースをコントロールするも中盤のセーフティーカー(以下、SC)中の急減速で10秒ペナルティの裁定が下り、最終的には2位フィニッシュと本人にとっては後味の悪い結果となりました。
3位はザウバーのヒュルケンベルグ
最後列スタートから序盤の読めない天候を味方につけ、中盤までに4位にまで順位を押し上げると、終盤のドライコンディションで3位に上がり、最後は地元の大英雄ハミルトンの猛追を振り切り3位でチェッカーを受けました。
ヒュルケンベルグは今年で14年目のシーズンでこのグランプリで239戦目のレースとなりましたが、2010年デビューでポールを獲得した男にとって、待ちに待った初表彰台となりました。また、ザウバーにとっても2012年日本GPで小林可夢偉選手が表彰台を獲得してから実に13年ぶりの表彰台獲得となりました。
ポールスタートのレッドブルのフェルスタッペンは、予選のローダウンフォース仕様でレースに臨むことになるも、ウェットコンディションに文字通り足元を掬われ、22周目のレース再開直前でスピンを喫し10位まで落とすも、そこから挽回し5位でレースを終えました。
最後にレッドブルの角田選手は、11番手スタートから混乱の中トップ10圏内付近での走行を続けるも中盤以降は雨の影響やピットのタイミング、ライバルとの接触によるペナルティで順位を下げてしまい、15位でフィニッシュとなり、2戦連続最下位となる苦しい週末を送り続けることとなってしまいました。
以下、レース展開となります。
先日の予選とは打って変わり、レース開始前に雨が降ったことにより全車浅溝のインターミディエイトタイヤを装着しSC先導の元フォーメーションラップが開始されました。すると、スタート直前にラッセル、ルクレール、ハジャーがピットに入り、スリックタイヤに交換するギャンブルに打って出ました。
そしてレースが開始されるとすぐにハースのオコンとレーシングブルズのローソンが接触し、ローソンはその場でマシンストップさせてしまい、バーチャルセーフティーカー(以下、VSC)が出動となりました。
4周目にVSC解除となるもすぐに2コーナーでザウバーのボルトレートがウォールにクラッシュし、一度は走り出すも半周先でマシンを止めてしまい、再びVSCが出動しました。
7周目にVSCが解除されると、翌8周目のハンガーストレートからストウコーナーでピアストリがフェルスタッペンをオーバーテイクしトップ浮上となりました。
この時点までは雨がやみ徐々にドライコンディションに近づく中、11周目に雨が強くなりスタート直前でスリックに変えたドライバーにとってはギャンブル失敗となってしまい、インターへの交換を余儀なくされました。ここで上位陣もピットインを行い新品のインターへ交換をすました後、14周目に豪雨による視界不良でSCが出動することとなりました。
18周目にレース再開となるも、レーシングブルズのハジャーが視界不良の中、メルセデスのアントネッリに追突してしまい、ハジャーはそのままタイヤバリアにクラッシュしてしまいました。一方、アントネッリは無事だったものの、これにより再びSC出動となりました。
22周目にレースが再開されることになりましたが、その直前にトップのピアストリがSC中に過度な減速を行ったことで後に10秒ペナルティの裁定が下り、2位を走行していたフェルスタッペンもストウコーナーでスピンを喫し10番手まで順位を落とすなど上位陣でも波乱は起こり、レース再開直後も角田選手がブルックランズコーナーでハースのベアマンと接触し、コースアウトさせてしまいました。この接触で角田選手は前戦に続き10秒ペナルティの裁定が下り入賞争いが厳しくなる展開となりました。
これ以降は再び雨も降ることなく路面はドライに近づき、35周目にはDRS解禁され、38周目にはアストンマーティンのアロンソがスリックタイヤへ変更、41周目には中団勢を中心に続々とスリックへタイヤ交換を済ませました。そして、残り10以降は大きな混乱はなくノリスの母国初優勝、マクラーレンにとっても2008年ハミルトン以来の母国優勝を1-2で飾り、なんといってもヒュルケンベルグにとって239戦目での初表彰台という最初から最後まで波乱続きのレースでした。
チャンピオン争いについては、コンストラクターは2戦連続の1-2で計86点を荒稼ぎしたマクラーレンが更に差を広げ、2年連続のチャンピオン獲得が手中に収まるところまで来ました。一方、ドライバーズ争いはノリスが2連勝でトップを走るピアストリに8点差まで近づき、次戦の結果によっては順位が入れ替わる可能性があり、コンストラクターは早々に決まるもののドライバーズはひょっとすると最終戦までわからないかもしれません。
次戦はスパフランコルシャンで行われるベルギーGPが2週間後に控えております。
いよいよ残り2戦で前半戦が終了となり、ピアストリとノリスのどちらが前半戦を首位で通過し後半戦に弾みをつけるか、また、角田選手もここ数戦は思わしくない結果が続いていますが、ベルギーGPまで2週間の休みがあるのでそこで気持ちを切り替え前半戦残り2戦をいい形で締めくくり、後半戦に向け勢いをつけたいところです。
それではまた2週間後にお会い致しましょう('ω')ノ
Posted at 2025/07/07 02:21:44 | |
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