
F1カナダGPのレース結果です。

優勝はメルセデスのラッセル。
昨日2年連続のポールポジションを獲得して挑んだ今回のレースで、抜群のスタートを決めその後は後ろのフェルスタッペンをレースペースで上回り、終始レースをコントロールしトップチェッカーを受け見事去年の雪辱を果たしました。
2位はレッドブルのフェルスタッペン。
2番手スタートから1周目を2位で終えると序盤はトップのラッセルを猛追するも、このレースではペースに勝るメルセデス勢に太刀打ちできず、終盤にはアントネッリからプレッシャーを受けるも順位を守り切り2位でチェッカーを受けました。
3位はメルセデスのアントネッリ。
4番手スタートからオープニングラップでマクラーレンのピアストリをかわし3番手に浮上すると、2位を走るフェルスタッペンより速いペースでプレッシャーをかけ続け、残り10周を切ったところでマクラーレン2台の猛追を振り切り3位でフィニッシュしました。アントネッリは自身初の表彰台を獲得しドライバーオブザデイも獲得しました。
ポイントランキングトップのマクラーレンのピアストリは、3番手からスタートもオープニングラップでアントネッリにオーバーテイクを許すとその後は終始4番手を走行し、レース終盤ではチームメイトのノリスとのバトルで最悪の同士討ちをしてしまい、最終的に4位でフィニッシュするもチャンピオン争いに遺恨を残す形になってしまいました。
最後にレッドブルの角田選手は、他車のピットレーンスタートもあり18番手からのスタートとなりましたが、抜きにくいコースでタイヤを労り、他車よりピットストップを減らす戦略を敢行し、最終的に12位でフィニッシュしました。
レース展開については、各車スタートタイヤはTop10はミディアム、以降はハードを選び2ストップ作戦がメインの戦略とみられてました。
上位勢はフェルスタッペンのピットインを皮切りに続々と1回目のピットを行い、それぞれミディアムからハードへと乗り換えていきます。
レース終盤までは抜きにくいコース特性上、各車膠着状態でレースが進行していきましたが、3位を走行中のアントネッリに対し、マクラーレンのピアストリ、ノリスが猛追し次第にマクラーレンのチームメイトバトルへ発展していきました。
そして66ラップ目にノリスがバックストレート前のヘアピンで仕掛け、サイドバイサイドでバックストレートへ突入、シケインを経てノリスがホームストレートでピアストリに仕掛けるも接触、ピットレーン側の壁にクラッシュしリタイヤとなりました。(結果は18位完走扱い)
かつてマクラーレン同士で奇しくも同じ場所で同士討ちをしまったこともあり、マクラーレンにとってはある種の因果を感じられる部分でもあります。
2025年ピアストリ vs ノリス
2011年 バトン vs ハミルトン

このクラッシュでセーフティカーが出動し、このままレースフィニッシュとなりました。
ラッセルの優勝により今年4人目のウィナーとなり、アントネッリも自身初表彰を獲得し、メルセデスは今季初のダブル表彰台を獲得しました。
一方でマクラーレンは表彰台を逃してしまっただけでなく、チームメイト同士のクラッシュによりこれからのチャンピオン争いに大きな遺恨が残る形となってしまい、これからのチャンピオンシップに影響を及ぼすことになると思います。
次戦はレッドブルのお膝元であるオーストリアのレッドブルリンクで行われます。
ここを得意としているフェルスタッペンは優勝を狙いたいのはもちろんのこと、角田選手もチームの母国であるグランプリで結果を残し1点でも多くのポイントをチームに齎したい気持ちだと思います。
そして、昨年はチャンピオンを争うフェルスタッペンとノリスがクラッシュする出来事が起こり、今回同士討ちをしてしまったマクラーレンの2台がどのようなレースを展開するか楽しみなとこであります。
Posted at 2025/06/16 06:02:22 | |
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