
F12025シンガポールGPレース結果です。
優勝はメルセデスのラッセル
ポールスタートから抜群の蹴り出しでホールショットを取り、第一スティントでは2位以下に大差をつけ独走態勢を築くと、ピット後は完璧なレースマネジメントでそのままトップチェッカーを受け、自身初シンガポールでの勝利を挙げることができました。
2位はレッドブルのフェルスタッペン
2番手スタートからソフトタイヤでオープニングラップの首位奪還を狙うもそのまま2位でオープニングラップを終えると序盤はソフトタイヤを労りながら2位を守り続けました。上位陣では最初にピットを済ませると直後はハイペースでトップに迫るも追い抜くまではいかず、終盤はノリス(マクラーレン)からプレッシャーを受け続けるも最後まで順位を守り抜き2位でチェッカーを受けました。
3位はマクラーレンのノリス
5番手スタートから1コーナーで4位に上げ、3コーナーでは前を走るフェルスタッペンに軽く追突しウィングを壊しながらもチームメイトをかわし3位に浮上すると、序盤はフェルスタッペンの後方を走り続け、ピット後は2位と5秒差をつけられるも終盤で1秒以内まで差を詰め、最後までプレッシャーを掛け続けるも攻略するまではいかず3位でフィニッシュしました。
ポイントリーダーのマクラーレンのピアストリは3番手スタートから一周目の3コーナーでノリスに先行を許すと、以降のレースは終盤までフェルスタッペン、ノリスの2番手争いに絡むことはできず結果は4位となりました。チャンピオンを争うノリスとフェルスタッペンに対し最小限のダメージで以前ポイントランキングをキープしたままアメリカ大陸で行われる終盤戦に臨んでいきます。
また、このレースでコンストラクターチャンピオンが決められるマクラーレンチームは、上述の通り3位、4位で13ポイント以上稼いだため、見事2025年のコンストラクターチャンピオンを獲得しました。これで昨年に続く2年連続の戴冠となり、マクラーレンのコンストラクター連覇は1988-1991のマクラーレンホンダ(セナ&プロスト、セナ&ベルガー)が達成して以来、実に36年ぶりの快挙となりました。本当におめでとうございます!
先日の予選で車両規定違反となったウィリアムズの2台は、サインツがピットレーンスタートを選び、ミディアムタイヤを労り周りがハードタイヤを履く中、ソフトタイヤで順位を上げていき、サインツ10位と最後尾から抜きにくいコースで貴重な1ポイントを持ち帰りました。
ハードタイヤでスタートしたアルボンも終盤までピットを遅らせ最後はソフトタイヤにつなぎ、結果14位とサインツほどの挽回といきませんでしたが、充分速さを見せてくれたレースだったと思います。
最後にレッドブルの角田選手は、先日の予選で15番手でしたが、前述のウィリアムズ2台が予選失格につきレースでは13番手からのスタートとなりました。
レーススタートでは、大きく出遅れ17位まで順位を落とすと14周目に早めのピットインでハードタイヤにスイッチすると順調にペースを上げていき終盤では11位まで順位を上げPUにトラブルを抱える10位のハジャー(レーシングブルズ)に一時は1秒以内に迫るも、トップ勢のラップダウンの影響で差が広がり、更にはソフトタイヤのサインツにオーバーテイクを許してしまい結果は12位とポイント獲得まであと一歩でした。
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以下、レースの展開になります。
昨夜の予選でウィリアムズ2台がリヤウィングの規定違反で予選失格の裁定で最後尾が確定すると、サインツがピットレーンからのスタート選びました。同じく昨日の予選でQ1中にマシントラブルとなったガスリー(アルピーヌ)もピットレーンからのスタートを選びグリッド上は18台でスタートを切ることになりました。
コースコンディションはレース前に振った雨の影響でコースの一部が濡れた状態となり、これがスタートタイヤを選ぶにあたり大きな分岐点となります。濡れた路面ではスリックタイヤでも柔らかいタイヤが有利とされ、レッドブル、アストンマーティン、ハジャー、コラピント(アルピーヌ)の6人がソフトを選び他はアルボン以外ミディアムタイヤとドライコンディションでの正攻法と言えるタイヤチョイスをしたといえます。
抜きにくいコースではスタートでジャンプアップを狙うドライバーが多く、このレースでも1周目の1コーナーで、ハジャーとベアマンが接触、3コーナーでマクラーレンの2台が接触、ヒュルケンベルグ(ザウバー)も1コーナーで接触を喫しウィングを破損するなど、あちこちでバトル展開されました。何れもオープニングラップということでペナルティは出ることはありませんでした。
1周目の混乱が落ち着くと、各車タイヤマネジメントに集中しそのままの隊列でレースが進行していきました。
・3コーナーでのマクラーレン2台のバトル
ほとんどのドライバーがタイヤ交換を済ませた45周目にヒュルケンベルグがブレーキングで挙動を乱しスピンを喫するも、幸いにもクラッシュすることなくレースに復帰していきました。
レースも終盤に差し掛かり7番手のハミルトン(フェラーリ)が2度目のピットでソフトタイヤに履き替え追い上げを図ると、ファステスト連発で6番手を走るチームメイトのルクレールに順位を譲ってもらい、5位のアントネッリ(メルセデス)にアタックを試みました。
残り3周でアントネッリの前に出るも直後、左フロントのブレーキが悲鳴をあげ、残り2周でアントネッリ、ルクレールに順位を明け渡し、50秒近くあった8番手のアロンソ(アストンマーティン)に差を詰められるも、コンマ4秒差で7位を守り切りましたが、トラックリミット違反でレース後の審議となりもしかしたらペナルティを食らう可能性があります。しかし、ブレーキが壊れてもマシンをコースに留めておくことができるF1ドライバーってホント超人ですよね・・・
・左フロントのブレーキから火花が出ているハミルトンのマシン
最終的にレースは去年に続きセーフティーカーが出動しない平和なレースとなり、マクラーレンF1チームが見事2連覇を果たしました。
一方でドライバーズチャンピオン争いでは更にポイント差が縮まり、こちらは最終戦まで決着がつかない様相を呈しています。
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次戦は2週間後に行われるアメリカGPです。
後半戦初のスプリントウィークエンドとなり、ポイントで劣勢のノリスやフェルスタッペンにとっては大量ポイントを持ち帰りたいところでしょう。
一方、ピアストリは自身が持つマージンをうまく使いながらライバルに先行を許してもダメージを最小限に抑えたいところだと思います。
いよいよチャンピオン争いも大詰めと、マクラーレン2台の争いから後半戦2勝を挙げたフェルスタッペンが再度名乗りを挙げ、3つ巴の争いとなってきそうです。特にマクラーレンの2人は初戴冠ということと、徐々に追い上げてきた4連覇中の王者という2つの要素が嫌でもプレッシャーを掻き立ててきてると思います。
このアメリカ大陸3連戦が大きなカギを握っているため、特に注目していきたいところです。
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次戦アメリカGPの予選予想及び結果の投稿につきましては、ワタシ個人的な事情により、投稿をお休みさせていただきたいと思います。
次回の投稿は、第20戦メキシコシティGPを予定していますので、よろしければ見ていただけると嬉しいです。
それでは、またお会いしましょう(^_^)/~
Posted at 2025/10/06 00:53:21 | |
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