
F12025第21戦サンパウロGPのレース結果です。
優勝はマクラーレンのノリス
ポールスタートからホールショットを奪い序盤からトップの座を盤石にすると、中盤はピットインのタイミングで一時トップを譲りはしたものの、最後まで安定した走りを披露し、そのままトップチェッカーを受けました。これで今週末はスプリント含め計33点を稼ぎチャンピオンシップでも大きなアドバンテージを得ることができました。
2位はメルセデスのアントネッリ
2番手スタートから1周目を2位で終え、序盤のSC終了後の1コーナーでライバルとの接触で順位を落とすも、終盤にかけ順位を戻し、最後はフェルスタッペンの猛追を振り切り、自身最高の2位でチェッカーを受けました。
3位はレッドブルのフェルスタッペン
昨日の予選でまさかのQ1敗退を喫し、決勝ではイチかバチかのセットアップ変更でピットレーンからのスタートとなりましたが、これが功を奏し次々とライバルたちをオーバーテイクし、51周目にはトップを走行するところまで来ました。以降はタイヤ交換で4位に後退するも、最終的には3位でフィニッシュし王者の意地を見せつけました。
4位スタートのマクラーレンのピアストリは序盤のSC導入明けの1コーナーで、アントネッリとルクレールとの接触を引き起こした原因として10秒ペナルティの裁定が下り、これが終盤まで響き最後は4位ラッセル(メルセデス)の背後まで追いつくも攻略するまではいかず5位でフィニッシュしました。
予選で明暗の別れたフェラーリ勢は、6周目のSC明けで上述のピアストリ、アントネッリの接触のあおりを受け、アントネッリとの接触でマシンを壊し早々にリタイアを喫してしまいました。
ハミルトンの方も、1周目の1コーナーでサインツ(ウィリアムズ)との接触で18位へ後退し、その後にホームストレート上でコラピント(アルピーヌ)に追突するとウィングとフロアを壊し、以降は走行を続けるもチームの指示で38周目にはリタイアを決断しました。コンストラクター争いでも今週末は6点しか稼げず順位も4位へ後退し2位争いにおいても苦しくなってきました。
レッドブルの角田選手は、17番手スタートから序盤は順位を上げるも、SC後にストロール(アストンマーティン)との接触を引き起こした責任で10秒ペナルティの裁定を受けてしまいました。更にはピットイン時のペナルティ消化が正しく行われなかったとして追加で10秒ペナルティを受けてしまうという悪循環に見舞われ、最終的には完走中最下位の17位でレースを終えることになりました。
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以下、レース結果になります。
まず心配された天気ですが、スプリントとは打って変わって完全なドライコンディションでのレースとなりました。
レース前には、フェルスタッペンとオコン(ハース)がセットアップ変更でピットレーンからのスタートを選択し、グリッド上は18台でのスタートとなりました。
各車スタートタイヤはこのような形です。
上位勢はソフト、ミディアムを選択し、後方ではハードタイヤを選択するドライバーがちらほら見受けられます。
レースがスタートしオープニングラップで早速、ハミルトンとサインツが接触しハミルトンが大きく順位を落とすと、直後のホームストレート上でハミルトンがコラピントに追突しフロントウィングとパーツ巻き込みによってフロアにダメージを負ってしまいました。ハミルトンはこれにより5秒ペナルティの裁定を受け、後のピットでペナルティを消化しました。
同じく1周目のターン10でストロールとボルトレートが接触し、ボルトレートが壁にクラッシュしてしまいました、ボルトレートは1周も走り切れず初の地元レースを終えることになりました。
これによりSCが導入され、マシンの撤去が行われます。
SC導入中にタイヤ交換をした角田選手ですが、その直後にストロールに接触してしまいました。この接触で角田選手には10秒のタイムペナルティを受けることとなりました。
マシンの撤去が完了し6周目にレースが再開されるも直後の1コーナーで、2位争いのアントネッリ、ピアストリ、ルクレールがスリーワイドでコーナーに突入すると、ピアストリがアントネッリと接触しました。そのアントネッリが弾き飛ばされるような形で外にいたルクレールと接触し、ルクレールはサスペンションにダメージを負ってそのままリタイアとなりました。これによりVSCが導入されました。
レースが進み38周目には前述の接触でダメージを負ったハミルトンは、チームからの指示でリタイアを決断し、ブラジルの栄誉市民のハミルトンとしては散々な週末となってしまいました。
前半の展開とは変わり、中盤以降はレースも落ち着きをみせる展開となり、その中でピットレーンからスタートしたフェルスタッペンは51周目にライバルのピットインもありついにトップに立つことになりました。
その後にピットインを済ませ4位でレースに復帰すると、3位ラッセルを猛追し63周目にラッセルをオーバーテイクし3位へ浮上しました
ファイナルラップには1コーナーでレーシングブルズの2台が7位争いを展開し、ここまでミディアムタイヤを52周は履き続けたローソンが接触しながらも、そのポジションを守り抜きました。
レースはノリスが2連勝を果たし、ランキングの2位ピアストリとの点差を24点差とし残り3戦で大きなリードとなりました。一方ピアストリは今週末10点しか稼げずチャンピオン争いでも現時点での自力チャンピオンの可能性がなくなり、直近数戦でマクラーレンの2人の明暗が分かれております。
コンストラクター2位争いは、メルセデスが今週末のレースで計43点を荒稼ぎし、フェラーリとレッドブルに対し大きなリードを築き、ランキング2位争いで頭一つ出たような形となります。
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次戦は来週末、北アメリカ大陸に戻り、ラスベガスで行われます。
シーズンも残り3戦でドライバーズランキングでノリスが大きくリードし有利な展開となり、初戴冠が手に届くところまでやってきています。
一方、シーズンのほとんどをランキングトップで過ごしたピアストリは終盤のアゼルバイジャン以降、調子が上がらずプレッシャーも相まって前半戦までのクレバーな走りが影を潜めています。現時点では自力チャンピオンの可能性がなくなってしまいましたが、ノリスの結果次第ではまだまたチャンピオンの可能性が残っているので、まだまだあきらめる必要がありません。
3位につけるフェルスタッペンも、後半戦で大きくポイント差を縮めていきましたが、現時点では49点差と首の皮一枚残っているものの5連覇はかなり厳しくなりました。残り3戦で全戦優勝は最低条件としたうえで、ノリス、ピアストリの結果次第では何もできないため、つらい状況ですが最後まで王者の意地を見せて続けてほしいです。
次回の投稿は、第22戦ラスベガスGPを予定していますので、よろしければ見ていただけると嬉しいです。
それでは、またお会いしましょう(^_^)/~
Posted at 2025/11/10 06:10:45 | |
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