
【車は殆ど出ませんのでご了承下さい】
首都圏の方にはお馴染みの八ヶ岳は、山梨県小淵沢周辺から長野県蓼科高原まで南北30kmほどの山塊で、主峰赤岳(百名山)をはじめ南端の編笠山から北端の蓼科山(百名山)まで20余りのピークを擁します。

今回は岩稜が荒々しい南八と深い森と渓流が美しい北八の主脈をつなぐ「硫黄岳から天狗岳の未踏区間」と「峰の松目、箕冠山、根石岳の未踏ピーク登頂」による八ヶ岳主要全山&南北主脈ルート完全制覇を2024年夏に達成しました。

全18峰踏破の記念に根石岳山荘で手拭い購入😄

初日夜明けとともに桜平駐車場から入り、オーレン小屋経由で峰の松目2,567mに登頂、戻って赤岩ノ頭を登り返して硫黄岳2,760mへ。

見出し写真は広大な硫黄岳山頂からの南八ヶ岳の山々で、左から横岳、最高峰2,899m赤岳、中岳、阿弥陀岳で、奥に権現岳とギボシ、さらに南アルプスを奥背景に親子連れの方に撮って貰いました。
上の写真は赤岩ノ頭から硫黄岳への登り。

硫黄岳から一転北上。一度夏沢峠に下って箕冠山と根石岳に登り返し、さらに写真左に見える東西双耳峰の天狗岳へ。まだまだ先は長し。

夏沢峠付近の深い森からガサゴソとニホンカモシカが。タイミングを逃して背中のみ写。

もうすぐ東天狗岳2,645m山頂、左奥が2,646mと1mだけ高い西天狗岳。雪山と残雪期で2度登っているので今回は初夏山ですが壮観。

東天狗山頂直下から硫黄岳の爆裂火口や赤岳、阿弥陀岳を振り返り、雲もイイ感じの絶景。

たらこスパとコーンスープを食べて、さぁ根石岳経由で山小屋まで戻ります。

逞しく生きる草花は絶対踏まないように注意。

今日は7時間歩いて13時には根石岳山荘に到着、ここで一泊。
下山口まで僅か2時間余りと余裕で日帰り出来ますが・・・

もう一つのお目当てはこの根石岳山荘のお風呂。
湧き水の出ない稜線の山小屋では珍しく、八ヶ岳ではここ根石と赤岳展望荘だけが雨水等で水を確保しており、今日は一番乗りで貸切湯船を満喫♨️
湯上がりビールが最高に旨い🍺

夕暮れから夜の瞬間も美しく、

眼下に茅野市の夜景を見下ろして、バーボンお湯割り片手に暫しのsmoking time🥃
その後、満天の星空は天ノ川が端から端までクッキリ、幾つか流れ星も堪能。

寝袋の小屋が多いなか、ここは布団。しかも平日で広々、グッスリ眠れました。
殆どの小屋がコロナ禍以降は詰め込み回避、完全予約制で人数制限が厳しくなり、その分が値上げされましたが仕方なし。
お風呂と一泊二食付で12~15千円なら、資材荷揚げや棲み込みスタッフコストを考えれば高騰するビジネスホテルよりは格安です。
悪天候や体調不良、夜迄に下山できない場合は、人命優先で予約なしでも泊まれる場合も有りますが、飽くまで非常時と心得ましょう。
なお大部屋が基本の山小屋では消灯20時、朝食5時台と激早。でないとスタッフが寝られません。

翌朝は根石岳山頂で雲海からの御来光☀️
暗く寒いなか一緒に待ってた別組の女性三人と歓喜のウォーっ🤩

モルゲンロートで赤く染まる峰に時が止まる。
そう、稜線の山小屋は泊まらないと得られない貴重な感動が盛り沢山なのです。

2日目は朝方に下山するだけでしたが、静かな森林浴と高山植物で癒されまくりです。

無事に桜平P(上/中/下あるうち中駐車場だけトイレあり)に到着。

でもここから別荘地の人里まで戻る約8kmの未舗装林道が狭くて大変。
これから登る登山者車輌とのすれ違いに難儀しつつ、各ドライバーに登山口最寄りの駐車場が既に満車なことや途中の駐車可能な退避場所等を教えてあげながらの帰還。
午前中早くに下山した場合のあるあるです。
今回は少し楽をしましたが、会心の山行でした。
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2025/03/11 13:39:39