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レオとレナのブログ一覧

2025年05月18日 イイね!

MOA美術館と起雲閣の熱海

MOA美術館と起雲閣の熱海2024年11月に妻と熱海&湯河原散策へ。
お目当ては毎年1~3月しか公開されない尾形光琳の紅白梅図屏風(国宝)が何と風神雷神図屏風(重文)と39年ぶりに特別同時公開されたからです。
その後、明治~昭和に活躍した文豪達の常宿で、日本庭園が美しい起雲閣を訪れ、湯河原温泉に浸かって日がな一日を満喫しました。

MOA美術館は熱海の高台にあり、太平洋を借景にした風光明媚さとモダンな空間デザイン、日本の美術品と庭園が素晴らしい美術館です。
世界救世教創始者の岡田茂吉氏が創設しましたが、宗教色は全くありませんのでご心配なく。

海側の正面入口から入ると、直ぐに大エスカレーターを乗り継ぎますが、ここは映画「はたらく細胞」の冒頭、大動脈シーンで使われています。

プロジェクションマッピングが実に壮大で此処だけでも観る価値ありです。

随所に美しいカットがあって足が止まります。
色絵藤花文茶壺(国宝)は有名。

美術の学校教科書で必ず観たことある紅白梅図屏風画。

いつもは東京国立博物館に収蔵されている風神雷神図屏風が、キティ特別展覧会の期間中にMOAに貸し出され、まさにラッキーでした。

喫茶空間もザ美術館!

太平洋を眺めながら小休止。

併設の茶屋や庭園も閑静で素晴らしかった。


時折見上げる木漏れ日は大好きです。

尾形光琳の復元アトリエも秀麗で、異世界感に吸い込まれそうでした。



裏庭の涼しい竹林を散策。

熱海駅から南西旧市街にある起雲閣へ。


立派な日本建築と和洋折衷の部屋、文豪達の当時の姿、広大な日本庭園はどれも圧巻です。

恐らく当時とは違いますが、室内配色は所々モダンでとても綺麗です。


明治時代の文豪から愛された重厚な部屋達。

珍しい明治時代のローマ風大浴場。

こんな場所だったら名作が書ける?

庭園を観ながら抹茶も頂けます。

所縁の明治の文豪達が紹介されています。


尾崎紅葉の間は朱塗り。

庭園はどれだけ眺めても飽きませんでした。

熱海海岸線にある、史跡 走り湯源泉に立ち寄り。

1300年前に掘り出された珍しい横穴式温泉で、日本三大古泉です。

横穴内は蒸気でメガネが曇りまくり🕶️

湯河原に移動して昼食をとってから、

いずみの湯に入って家路へ。

しかし週末の小田原~真鶴~湯河原の国道135号上りの渋滞は酷い💢
原因は根府川~早川にある側道からの斜め合流路。
信号がなく、強引な合流によるブレーキに始まり、早川駅前交差点信号からの国道渋滞がここまで延びた途端に交互合流になってしまい、地元の裏道と国道が同一扱いのノロノロが発生。
結果135号の断続渋滞が一気に真鶴有料道路まで伸び、信号や店が殆ど無い通常15分の距離を抜けるのに1~2時間を要します。
崖下の海沿い沿道にはコンビニや店舗が少なく、トイレはお早めに!
早期の信号設置が待たれますが、それまではカーナビに従わずに、市道未満の地元道を駆使するか、箱根経由で脱出するしかありません😞
Posted at 2025/05/18 22:37:56 | コメント(0) | トラックバック(0)
2025年05月11日 イイね!

秋の中央アルプス縦走 二度目の空木岳は完璧

秋の中央アルプス縦走 二度目の空木岳は完璧【毎度の山紀行ですのでご興味の無い方は飛ばして下さい】
2023年10月に中央アルプスの千畳敷から空木岳(2864m、日本百名山)へ縦走しました。
中アは、北アや南アと比べて小スケールながら、白い花崗岩と緑ハイマツのコントラストが美しい稜線が魅力です。
紅葉シーズン真っ盛りでロープウェイに乗るまでが一苦労でしたが、山小屋最終日に中アらしいハードで静かな山行を満喫出来ました😚

ロープウェイ下のしらび平駅までは菅の台バスセンターから専用バスのみなので、週末混雑を予想して土曜朝4:00には到着しましたが、それでもチケット購入とバス乗場のWで千人規模の大行列。
昨晩から列の場所取りが始まっていたらしく、複数名ならそれぞれの行列に分かれて並んでチケット列組がバス列組に合流すると効率的かも。
私は一人だったので結局バスに乗れたのは4時間後の8:00過ぎ😵
トイレに行くにも、後ろの人に声を掛けて列を離れ、動いた先を探しながら戻らないといけない大変さ。

やっとの思いで9:00過ぎに着いた千畳敷は秋色で天高く、絶好の縦走日和!
左の鋭峰、宝剣岳が凛々しい定番ショット。

あれだけ大勢の観光客も99%は千畳敷散策か、メジャーな木曽駒ヶ岳・宝剣岳方面に向かいます。
真逆の空木岳方向にはだーれも居ません。

程なく稜線の極楽平に飛び出します。

以前踏んだ派生尾根の三ノ沢岳に、蒼空が突き抜ける!

夜のうちに湿った横殴りの冷気が造った珍しいロープ霜。

白い花ではなく、同じく葉に冷気が付着して成長した霜花。

さて縦走スタート。
ロープウェイ利用で標高2700mからの楽チンスタートと思いきや、今日泊まる山小屋までは濁沢大岳→檜尾岳→大滝山→熊沢岳→東川岳→空木岳と、計6つものピークを越えねばならない、7時間の殆どがアップダウン連続の結構ハードなルートです。

最初の下りと最初の濁沢大岳への登り返し。

1つ目の濁沢大岳を通過。

徐々に岩場が多くなり、鎖が出現!

登山道が稜線上に切られているので、ずっと細かいアップダウンが続き、体力は着実に奪われます。
しかも途中に水場が無いルートで、一泊二日分の水5.5Lと食糧、バーナー&コッヘル、マットとシュラフも担ぐ為にザックは14kgと重め💦

梯子も出て来て、アルプスらしくなってきました😅

檜尾岳には、約200m下ってまた登り返し💦

2つ目の檜尾岳に到着。
行動食を補給しつつ、風が強まってきたので他の登山者の様に服装調整します。
登山では重ね着が基本なのは、空気の層を多く作りながら、身体を冷やす汗や湿気を外側に早く逃がして低体温症を防ぐ為です。

隣の小ピークには、新たに建て替えられて有人小屋になった檜尾小屋とテン場が有ります。
10年程前、晩秋の台風期に逆方向で縦走していた韓国からの15名程のツアーが大量遭難〇した事故は、木曽殿山荘のご主人の警告を聴かずに予約していた木曽駒ヶ岳山荘行きを強行した登山ガイドが地図を熟知せず、当時の檜尾避難小屋を知らずに雪混じりの悪天候の中を通過してしまい、パーティーが次第にバラバラになって、ビバークや檜尾尾根へのエスケープ、千畳敷への下山チャンスを逃したことが一因でした。
各自が登山地図やGPSを携行し、人任せにせずにルートを熟知しておくことは自分の命を守るために絶対に必要です。
しかもアルプスの稜線は雨風を凌ぐ森林がなく、極めて天候リスクが高いルートです。
登山は護送船団方式なので最も力量の低い人に合わせたペースとなり、多人数=安全ではなく、リーダーの技量次第では逆にリスクが高まるのが山の常識です。
昨今の商業登山の隆盛は、利便性と危険性の両刃の剣です。

さて、振り返ると左に三ノ沢岳、奥にたおやかな木曽駒ヶ岳。
青、緑、茶、白のMIXは秋ならでは。

3つ目の大滝山を通過。

ここから暫くは、なだらかな高原歩きで体力を温存します。

4つ目の熊沢岳で小休憩。
最後に越える空木岳がやっと射程距離に入ります。

好天下での稜線歩きは、余りに楽しくて顔がニヤツキます。

突如現れる岩場だけは、気持ちを引き締めないと!

中アを象徴する花崗岩の大岩群に秋の雲。

5つ目の東川岳の先には最高峰のラスボス、空木岳見ゆ!

縦走終盤にこの下りと急登が待ち構えている為、ここまで体力を温存して来ました😉

250m下って急斜面を400m登り返し!
鞍部の木曽殿山荘でトイレを借り、ガス欠にならないようにシッカリ腹ごしらえ。
この小屋は空木岳の登山基地として人気が高く、普通はここで一泊しますが今回は予約が取れず、一気に空木岳を越えます。
ここで逆方向から来た台湾人カップルとしばし談話。
アルプスも本当にインターナショナルになりました🌎

これを越えなきゃ山小屋にたどり着けない!
どぅりゃ~!と根性の登り😤

さっき通った熊沢岳や東川岳とやっと同じ高さまで登り返しましたが、まだまだ続く登り🙄

やっと右奥に頂上が見えてきた!

でも最後まで気を抜けない。

山頂標に思わず、おぉぉぉ~!!

前回は曇天だったので、最高のピーク日和に心から感謝🌞

前回使った木曽側の伊奈川ダムからの越百山(こすもやま)→仙涯嶺(せんがいれい)→南駒ヶ岳→空木岳の周回ルートを一望。

頂上には自分を入れて二人だけ。
冒頭の写真を撮って貰い、感動の余り30分以上も佇んでました。

と言うのも山頂直下100mにはゴールの山小屋が見えていたので🏁

この三連休が今シーズン営業最終日の駒峰ヒュッテ泊です。
山小屋には色々有り、ここは管理人一人で切り盛りされる為、食事は自炊、シュラフ持参です。
一応、レンタルシュラフ/1,000円、ペット水500cc/500円、パンやカップ麺などは有りますが、安易に頼っては山屋が廃ります😠

ミートソースパスタのイシイハンバーグ添えとワカメスープを食してから、運んできたバーボンと貴重な水を使って至高の雲海上の水割りタイム🥃

翌朝は駒ヶ根市の夜景の上に、雲海の隙間から紫な朝焼け。

2日目は天候が下り坂予報の為、パンを食べたら早めに駒ヶ根高原スキー場Pまで▲2,100mの池山尾根を4時間掛けて一気に下ります。
昨日この長大な尾根を9時間掛けて上って来られたご夫婦も途中までご一緒。

巨岩モニュメントの“駒石”を抜けて空木岳とお別れ。

秋模様の樹林帯に入って改めて深呼吸。

途中一ヶ所だけ鎖場がありますが、その前にご丁寧な危険告知板が。

それほど危険ではないですが、雨や疲れた時に油断すると確かに滑落して怪我しそうです。

途中、池山小屋と池山に立ち寄ってから、深い森と笹の草原を3時間かけて漸く抜けて、

今回も無事に下山!

よっX4、お待たせ!
駒ヶ根名物ソースカツ丼でも食べて帰りますか🍖

今回で中央アルプスはほぼ制覇です。

でも、北アと南アには未踏のピークやルートがたんまり残ってますし、東北や上信越の二百名山・三百名山で行きたい山も沢山⛰️
加齢との競争はまだまだ続きます😌






Posted at 2025/05/12 00:25:41 | コメント(1) | トラックバック(0)
2025年05月04日 イイね!

高野山宿坊&古都奈良で世界遺産・国宝巡り

高野山宿坊&古都奈良で世界遺産・国宝巡りGWは妻が多忙でいつも私は放置されるので、近年は単独でロングドライブに出掛けます。
昨年の熊野古道&南紀ツアーに続き、今年も紀伊半島「高野山での宿坊体験と修学旅行以来の奈良の寺社仏閣巡り」を企画、還暦間近になって世界遺産や国宝級の建造物・仏像が発する歴史や匠の重みが少しは理解できたような気がします🤔

プランは、奈良公園(春日大社・東大寺・興福寺)→高野山(金剛峯寺・壇上伽藍・大門・奥之院・宿坊【泊】・霊宝館)→斑鳩/西の京(法隆寺・唐招提寺・薬師寺)とみっちり⛩️

往復1,300kmを一泊二日と強行軍ですが、GW中日の平日休暇に天候もまずまず🌤️、一人気ままに落ち着いた旅が出来ました。

4/30は帰宅して夜のうちに一路奈良へ🛣️
途中SAで仮眠し、混雑回避の為に翌朝6:00には東大寺付近に到着。
格安24H駐車場を探して停め、奈良公園周辺の名跡をゆっくり歩いて回ります🥾

期待通り、いきなり野生の鹿がお出迎え🦌
本当に大人しくて聞きしに勝る鹿共生社会!

先ずは早朝から参拝できる春日大社(境内無料)へ。

平日早朝はまだ観光客も少なくて静寂。
表参道には散歩やジョギング、カメラ趣味の人々ばかり😚
重文・南門(下)から本殿に向かって今回ツアーの初参拝。

重文・朱塗りの回廊は吸い込まれそうな美しさ。

砂ずりの藤の花が丁度見頃で幸運でした😊
9:00本殿特別参拝(¥700)や10:00開館の国宝殿(¥500)は時間の都合でパス。

次に東大寺へ。
国宝・南大門からして東日本の寺社仏閣とは全くスケール感が違います。

国宝・金剛力士像がお出迎え!
(鳥避け網が観づらくてスミマセン)


鏡池に映る中門と大仏殿に魅了されました。

7:30開門(¥800)と同時に入館、国宝・大仏殿は写真以上の弩迫力🙄
木造なのに大空間、1709年再建ですらここまでやるか!

国宝・廬舎那仏坐像、通称 奈良の大仏さんは大人になって観てもやはりデカく、圧巻です!

巨大な建物を支える造りは何から何まで荘厳で剛健。
全てが木造と思えず、自分が小さくなった感覚です。

大仏殿を後に境内の東側高台にある国宝・二月堂(¥500)へ。

立派な舞台から奈良市街を一望🌄

お隣の国宝・法華堂(下・内覧せず)を後にして、興福寺に徒歩15分ほどで移動。
鹿は奈良公園だけでなく至るところに出没!

東大寺と興福寺の間の最も混む県庁前交差点は、四方向にバリアフリー歩行者用地下道が整備されていて便利。

奈良公園は10:00頃にはインバウンドや修学旅行生含め観光客が激増していて、皆が鹿煎餅とカメラ片手に鹿に殺到中!

興福寺では、国宝・四天王像等を奉る平成30年に再建されたばかりの中金堂(下)から。
中金堂・東金堂・国宝館のセット券が1600円ですが、内部の仏像等は撮影禁止です。

重文・南円堂(下)や国宝・三重塔、国宝・北円堂を巡り、

十二神将立像や四天王像など国宝18体を奉る国宝・東金堂(下)を拝観し、多数の仏像を展示する国宝館へ。
国宝・千手観音菩薩像や国宝・八部衆像の一体、超有名な 阿修羅像(撮影禁止)の麗しさに呆然。


午後から和歌山県の世界遺産・高野山に移動です(お昼はコンビニパンで時間節約)。

京奈和自動車道から高野山には海側から山側の順に、紀北かつらぎICから480号、高野山ICから370号、橋本ICから371号の三本有りますが、この順番で走りやすく、観光バスや一般車は殆ど道幅が広くカーブの少ない480号を使います。
昔は路線バスも走った南海電鉄沿いのメイン街道、370号を往路に使いましたが、結構狭いカーブ続きで大変でした。
371号は更に狭く熟練者向きで、やはり時間的にも480号がベスト。

初めて訪れる高野山は標高800mの盆地で、弘法大師/空海が816年に開創した修行道場117院を擁する珍しい宗教都市。
平日だからか観光客の半分がインバウンドと、予想以上の国際性に驚嘆しました😳

最初に訪れた金剛峯寺(こんごうぶじ)は、真言宗約3600寺/信徒1千万人の総本山で、今もこの高野山全体を所有しています。

主殿(¥1000)で、数々の広間を飾る狩野派などの襖絵(撮影禁止)を観てから、

日本歳大級の石庭、蟠龍庭(ばんりゅうてい)では余りの厳粛さに一瞬、時が止まりました🌿

外国人カップルに頼まれてシャッターを押すこといと多し📷

次に金剛峯寺から歩いて直ぐの壇上伽藍(だんじょうがらん)の中門へ。

高野山総本堂にあたる金堂と桜。

弘法大師が最初に開いた道場、根本大塔(内部撮影禁止)は高さ50mと巨大な方円塔が圧巻。
夜はライトアップされます。

標高が高い為、丁度、八重桜が見頃でした。

高野山開創前に鎮守目的に最初に建てられた御社(みやしろ)。

高野山入口の大門までは歩いて約10分。

ここも夜はライトアップされます。

高野山は東西約4kmもあり、名所を全て車移動する場合は駐車場が満車になると右往左往に。
お勧めは、どこか一ヶ所に車を停めて、東西どちらか端まで散策し、西端の大門と東端の奥之院の間は一気にバス移動し、反対端から散策しながら元の駐車場に戻るのが最も効率的。
徒歩で巡るとお店も覗け、小さな気付きも多く、アップダウンも余りないので意外に疲れません。
時刻表に載ってない臨時バス便も出るので焦らず待ちましょう!

奥之院には弘法大師のご霊廟があり、途中参道には全国大名の8割ものお墓が祀られている神聖なエリア。
特に最奥部の弘法大師を祀る一画は、撮影や帽子も禁止です。

入口付近には企業による物故者供養・慰霊碑が数多く有ります。

かたや、一ノ門からの参道には豊臣家や島津、毛利、前田、上杉、武田、伊達家や、明智光秀、石田三成、お江さんら、歴々の戦国大名のお墓が有ります。

こちらが織田信長公と筒井順慶のお墓です。

茶色ガードレールは良く見ますが、表裏とも天然木材貼付けと念の入れようは凄い。

小腹が減ったので、ご当地銘菓で有名な松栄堂/別店で焼きもちを食べて、職場へのお土産購入。
気立ての良い女将さんからお茶を頂きました。
ちなみに壇上伽藍の西側には唯一ファミマとGSが有ります。

今晩お世話になるのは、宿坊 無量光院さん。

宿坊は51宿も有り、どこが良いのかとんと判らないので予約窓口の高野山宿坊協会で選んで貰いました。
基本は個室一泊二食制、浴場・トイレは共同、浴衣や歯ブラシ、手拭い、バスタオル、駐車場、喫煙所、飲み物自販機、Wi-Fiもあり殆ど民宿と同じ。
私は平日個室一人で税込22,000円でした。
違うのは、食事が精進料理、自販機含めアルコール無し、現金決済のみ、朝に御勤めが有ること。

驚いたのは車輌出入口で、上画の緩勾配の階段を上って門から入ります。
宿坊素人で恥ずかしながら、通行人に伺うまで全く判らず、他の入口を探してしまいました。
門幅はX4でミラー畳んでギリギリでしたから、X5やX6以上は厳しいかも知れません。
大型車は予約の際に駐車するには寺門の通過が必要かを念のためご確認下さい。

宿泊受付は15-17時ですが、事前にお願いしてお昼過ぎに駐車させて貰い、高野山散策に行けました!

宿坊は、お坊さんが従業員を兼務しています。
神社で言うところの、参拝者を世話する神職の御師さんです。
普通の寺院は墓地を持って檀家さんから収入を得ますが、高野山は修行場なので一般墓地が無く、生活には宿坊の旅館業収入が必要で、宗教法人とは会計を区別して納税もしているそうです。
先程まで袈裟懸けしてお経をあげられていた托鉢のお坊さん方が、直後には作務衣に着替えてフロントで宿坊朝ミーティングされているギャップが新鮮でした。

端正な廊下、客室には襖絵、高地で寒い冬対策の電気コタツにガス暖房機付き。

庭も美しく、秋には紅葉も。
この無量光院さんは、織田信長、上杉謙信、浅野内匠上の供養塔を今も檀契されている由緒あるお寺でした🪦

食事は夕朝とも精進料理、お部屋食でした。

朝6:00から本堂で一時間の御勤め。
事前に護摩に願いを書いて祈祷して貰います。
座禅ではなく椅子で、ひざ掛けも貰えます。

御勤めにはイギリス、ドイツ、チェコスロバキア、台湾、中国と外国人も多数🌎、ご住職が英語・中国語を話されるので特にインバウンド客に人気の宿坊です。
御勤め後、朝食8:00までご住職方と外国人宿泊者とのお茶会に同席。
中国広州の方は「寺院建立計画があり、四川省の掘り師に仏像彫刻を発注する前に日本の仏像を学びに来た」と、仏教徒のインターナショナル感が新鮮で面白かったです。
最近は外国の方は予約メールでChat GPTを使われ、完璧な日本語でやりとり出来て便利!とご住職📅

一方、町民3000人の高野町に観光客が年間150万人と此方もオーバーツーリズムでお悩み中。
救急車利用も町人以外が殆どなど、町の財政維持に入山料も真剣に検討中だとか。

二日目は生憎の天気でしたが、雨の高野山も味わえてお得でした☔

ご住職に絶対観るべきと薦められた霊宝館へ。
仏像専門で国宝・大日如来や阿弥陀如来、快慶の作品などが展示され、解説映像も素晴らしく、人生で仏像が素晴らしいと最も感じた場所でした。

お昼からは奈良に戻って斑鳩(いかるが)の世界遺産・法隆寺へ。
左から金堂、中門、五重塔。

お昼には雨が上がり、青空に日本最古の木造建築、五重塔が映えます🌞

これぞ見たかった古都ショット!

八角形の夢殿。
これらの建築物が全て国宝!

お昼は奈良名物、柿の葉寿司🍣と冷やしきつねうどん🍜

続いて世界遺産・唐招提寺の、国宝・金堂!

国宝・千手観音菩薩立像の緻密な造形が素晴らしい(撮影禁止)。

鑑真和上の御身代わり像(いわゆる複製)が観賞できる開山堂を巡り、鑑真和上が愛した中国の門外不出の瓊花(けいか)が咲く時期でまたまた幸運でした。

門からの春つつじが古都らしいショットNo.2😊

ツアー最後は世界遺産・薬師寺へ。
周辺道路が狭くて一方通行も多く、新しい駐車場への行き方が判りにくいです。
カーナビ頼りに薬師寺に真っ直ぐ向かうと泥沼に填まるので、県道9号奈良大和郡山斑鳩線から薬師寺の南500m程の横道を入るようにすれば簡単です。
金堂には日光菩薩・月光菩薩を従えた薬師如来の国宝・薬師三尊像。

唯一697年創建から残る国宝・東塔。
中学の時に、六重でなくて三重と教わったのを思い出しました。

昭和56年に再建された西塔。

2003年再建の大講堂。

企画をコンプリートして家路に着きます。
慣れないGWドライバーで事故も多いので、慌てずゆっくり気を着けて帰ろう、X4!

夕方前には名古屋湾岸道を抜けられたお陰で、仮眠を取らずに深夜前には神奈川に帰還。
ストレスフリーな第二東名と無料の新名阪や京奈和道に地味に感謝😄
Posted at 2025/05/05 03:28:56 | コメント(0) | トラックバック(0)
2025年04月29日 イイね!

日本三大キレット 不帰ノ嶮(かえらずのけん)へ

日本三大キレット 不帰ノ嶮(かえらずのけん)へ【毎度の山紀行です。ご興味の無い方は飛ばして下さい】
北穂高岳~槍ヶ岳間の大キレット、鹿島槍ヶ岳~五竜岳間の八峰キレットをクリアし、日本三大キレット(ピークの間にある鋭く切り立った鞍部。漢字で書くと切戸)で残る白馬鑓ヶ岳~唐松岳間の不帰ノ嶮を2022秋に一泊二日で踏破しました。
まず白馬岳へのポピュラールート、白馬大雪渓の入口、猿倉Pに未明に到着してX4をデポ。

真夏でも雪が溶け切らない長さ4キロ、幅500mに及ぶ白馬大雪渓へ。

空の青、雪渓の白にテンション爆上がり!
雪渓は赤いペンキか竹竿旗が正しい登山ルートで、変な所を歩くと雪が割れて雪解け水が造った空洞に落ちて骨折したり、氷点下の冷気に閉じ込められると直ぐに低体温症の危険も。

一方、雪解けとともに結構大きな落石も増えるのでヘルメット着用し、岩の落ちる音に耳をそば立てて登ります。

雪渓を登りきって外した軽アイゼンを小川で洗います。
雪渓歩きは締まった雪面歩行なので、前爪や踵爪のある12本爪アイゼンではなく、土踏まず部分だけの6本爪軽アイゼンでOKです。

特に白馬岳2,932m(しろうまだけ・日本百名山)はお花畑も見どころで、特に最盛期の7月は花を観に登る人も多いです。

白馬岳は、下の白馬杓子岳(しろうましゃくしだけ)と白馬鑓ヶ岳(しろうまやりがたけ)の三つ合わせて、白馬三山と呼ばれています。

タイミングよく主峰の白馬岳も姿を現しました。
因みに山頂直下の白馬山荘は定員700名と日本最大の山小屋で、今や山ホテルと言えるほどの豪華さ!
予約無し登山者が殺到した時は、すし詰めはおろか廊下も埋め尽くして5000名を収用した記録もあるほど。
但し営利目的ではなく、遭難予防のため仕方なく受け入れた結果ですし、今は完全予約制で同じことは起きません。

今回は天狗山荘にお世話になります。
この山小屋は不帰ノ嶮をアタックするのに絶好ですが、数年前に大雪で崩壊した為、建て直されるまで、ずっと不帰ノ嶮はお預けでした。

テントサイトのバックに、さっき越えてきた秀麗な白馬鑓ヶ岳!

反対側には剱岳を遠望。

日本有数の経営規模を誇る白馬山荘クループなので小振りの小屋ながら食事はハイクレード🤗

小屋の直ぐ真裏に雪渓があるのが利点で、煮沸せずに飲めるほど美味しい雪融け水が自慢。

2日目は微妙な雲行きの朝焼け。

天狗の頭(かしら)から今日の目的地、手前から3番目、真ん中のピーク、唐松岳へのルートを確認。
一番奥は五竜岳と鹿島槍ケ岳(ともに百名山)で、白馬岳から鹿島槍ケ岳の山脈は富山県から見て立山の後ろに有るため、後立山連峰と言われます。

天狗の大下りはザレた岩の急斜面を一気に350m下るので慎重に。

振り返ると、大下りと言うだけあります。
これ逆コースで登ると結構大変なんです。

さぁ、ここからがキレット本番です。
ノコギリの様な稜線を全て通過します。
不帰ノ嶮は3峰で構成され、左崩落地の奥が1峰、真ん中2つが2峰の北峰と南峰、一番右が3峰です。

核心部は、目の前に壁の如く立ちはだかる第2峰。
これ、どこからどうやって登るねん?と少しビビって見てたら、今越えてきた私と同世代の女性4人組が目の前で抱き合って喜びを爆発。
戻れる訳じゃなし、そろそろ覚悟を決めて行きますか!

ずっと岩と鎖と格闘、アドレナリン全開😅。
結果的には見出し写真の青矢印ルートでした。

でも岩場だからこそ、岩と緑の景観は荒々しくも美しいからヤメめられない😚

ハシゴを渡って鎖を登り下を覗くと、見なきゃ良かった、となります。

それでも着実に歩を進めれば制覇出来るのが登山の面白いところ。
見落としそうな不帰2峰北峰のプレートが素朴で通っぽいです。

せっかく登ったのに、2峰南峰を越えたらまた下る、それがキレット。

核心部を越えれば、そこは山岳パラダイス。

3峰を越えれば唐松岳は目前。
でもここで雨が!
もう少し早く降られていたら、さっきの核心部は岩が滑ってヤバかったかも🤕

唐松岳まで後少し。

着いた!!!

山頂からは男性的なシルエットが迫力の五竜岳がドーン⛰️

唐松岳山頂を越えると唐松頂上山荘がお出迎え。
小屋から右下に伸びるジグザグは登山道ではなくテン場です。

唐松岳と不帰ノ嶮2峰を振り返ると、自分が本当に踏破してきたのか?と実感のない不思議な感覚に。

八方尾根の下山ルートは視界が広く、雲海を眺めながら快適な下り。
唐松岳はゴンドラとリフトで1,800m地点から登れ、往復5~6時間なのでアルプス入門コースとして人気があり、登山者が一気に増えます。
同様に、ロープウェイを使える入門編は、北アルプスでは新穂高温泉からの西穂独標、中央アルプスではしらび平からの木曽駒ヶ岳、八ヶ岳では蓼科高原からの北横岳等があります。

ヘルメットと岩場用革手袋を外したら緊張感がほぐれ、荒涼とした岩場から、草原と花畑の世界に降りてきて癒されます。


時間短縮の為、最後は白馬八方ゴンドラで楽をしました。

到着したら白馬八方バスターミナルまで歩き、インナーを着替えて猿倉行バスを待ち、X4を回収に戻ります。
三大キレット制覇の達成だけでなく、雪渓や花畑もあり、中身の濃い楽しい山行でした。


Posted at 2025/05/01 21:09:19 | コメント(1) | トラックバック(0)
2025年04月26日 イイね!

森羅万象の世界遺産を巡る南紀ドライブ

森羅万象の世界遺産を巡る南紀ドライブ一年前とちょっと古くてすみません。
昨年GWに一泊二日で世界遺産が目白押しの南紀を一人で(妻から別行動承認済😚)周遊しました。

目的は熊野三山と熊野古道、那智の滝、太地町くじらの博物館、橋杭岩、トルコ軍船難破慰霊碑、本州最南端や南紀白浜周辺のジオ景勝と本当に盛り沢山。
関東から総走行距離1300kmの強行軍でしたが、観たり歩いたり深呼吸したり温泉に入ったり忙しすぎて、疲れを感じる暇が無いくらい愉しい2Daysドライブでした。

前夜19:00頃出発して四日市付近SAで仮眠し、最初は那智勝浦への入口、尾鷲エリアにある波で侵食された奇岩群に鬼が棲んでいたとされる「鬼ヶ城」へ。

朝6:00なので人が少なく静か。
駐車場から片道15分の往復でも十分ド迫力を堪能できます。

遊歩道は割と滑りにくいですが、歩きやすい靴がお薦めです。

熊野市から新宮市への途中、逆光で分かりにくいですが「獅子岩」です。

長大な「七里御浜」が朝日に現れ、海岸沿いの国道42号を快適ドライブ!

続いて熊野三山の一つ、新宮市の「熊野速玉大社」へ。
早朝の凛とした空気、掃き清められた境内に背筋が伸びます。
こちらは縁結びでも有名。

熊野三山の2つ目、瀧修行の地「熊野那智大社」へ。お目当ては何と言っても荘厳なる「那智の滝」で、冒頭の画像は幸運にも山伏さんとのツーショット。

この地は神社と仏寺が共存する不思議な場所で、那智の滝は熊野那智大社の一部の「飛瀧神社」の境内にあり、有名な三重塔は「那智山青岸渡寺」です。

ここで三本足の八咫烏(ヤタガラス)の御守りと熊野木製の栞を購入。
サッカー日本代表同様の守護に安易にあやかりたく・・・オッサンだからこそ、しぶとく甦る気力は大事かと😤


滝を観た後は、深い杉林に佇む熊野古道の石畳「大門坂」の階段を踏みしめ登ります。
GWと思えないほど本当に静かで癒されました。

続いては「太地町立くじらの博物館」で、捕鯨の長い歴史と鯨の生態をたっぷりお勉強。
ちょっと前には反捕鯨で騒がれましたが、日本の国際捕鯨委員会IWC脱退以降はシーシェパードの下火もあり、静かになった様です。

ここのクジラ&イルカ達が本当に人懐っこくて可愛い😄
博物館、水族館、クジラショーの他、餌やりやウェットスーツを着用して飼育プールに入って直接戯れるオプションも有ります。

さらに南下して串本方面へ。
世にも珍しい「橋杭岩」から紀伊大島に渡って「樫木埼灯台」や「金山展望台」へ。

さらに1日目最後に本州最南端の「潮岬」で大海原を眺めて缶コーヒー。

閑話休題。
紀伊大島には、映画「海難1890」で紹介された、明治政府宛のトルコ皇帝特使として来航し、帰路に着いた矢先に串本町沖で難破して587人が命を落とした「トルコ軍船エルトゥールル号の慰霊碑」が有ります。
トルコ人は多くの生存者を命懸けで救った日本人に今も感謝しており、同国の日本好感度が高い理由の一つになっています。
確かにどうやって海岸に降りたのか判らないくらいの断崖続きでした。
さらにはイラク戦争の時に、法律未整備で政府が迎えの自衛隊機すら飛ばせずイラクから逃げ遅れていた日本人数百名を、トルコ自国民よりも先に飛行制限間際の危険が迫るなか、エルトゥールル号の恩返しと言って有志のトルコ民間航空機がトルコに空輸脱出させたと言う泣けるエピソードが有名で、一度来たかった場所です。

道の駅すさみに寄ってから、今宵は元国民宿舎で肩肘張らない素朴な宿ながら、料理が美味しいと評判の「サンセットすさみ」さんで泊。

実質貸切温泉の後は、山海の趣を凝らした夕飯🍱

そうなったら地酒の利き酒はマスト!
そうそう、宿のご主人が「エンジン音イイね~」と。
BMW B58 直6ターボは、色んな人を魅了する凄い奴ですね!

翌朝は朝食も早々に出発。
北上して白浜に向かい、先ずは高さ50mの崖が続く豪快な「三段壁」へ。

続いて広大な岩畳が壮観な「千畳敷海岸」を歩き回り、

白浜地区最後は、本当は夕日を見に訪れたかった海食洞が空いた白浜シンボル「円月島」に。

そこから内陸を東進し、3番目の熊野三山、全国熊野神社の総本宮「熊野本宮大社」にお参り。

表門から参道を登り高台にある格式高い本宮へ。
今回まで知らなかったのは、熊野古道とは北は高野山、東は伊勢、西は紀伊から熊野三山に至る参詣道の総称で数多くの道の集合体なこと。
今は列車と車ですが、昔は峻険な海岸や山道をひたすら歩いた末に山奥の三山に詣でた人々の息づかいを感じずにはいられません。

見落としてはいけないのが「大斎原」にそびえ立つ日本一の大鳥居。
大斎原は河原近くにあり、明治時代の大洪水で流される前は元々本宮が有った場所です。
その為、本当はこの場所こそ熊野信仰の発祥地に当たり、だからこそ日本最大の巨大鳥居が建立され、森の奥に佇む霊廟が厳かに迎えてくれます。

東進して尾鷲に戻りながらツアー最後に訪れたのは、高さ45mの崖を形成する大きな一枚岩全体が御神体で、パワースポットとして名高い「花の窟神社」。

下の球体の神石は、球技系スポーツ選手にとってのパワーストーンとか。

だからからか、親子連れの御朱印待ちの行列が凄かったです。

道の駅で名物いざなみ米入りうどんとめはり寿司で最後の腹ごしらえ。

遠路ながらも天気に恵まれた南紀ドライブでは、素晴らしい世界遺産の数々に圧倒されました。
第二東名や熊野市まで自動車専用道が整備されて関東からも随分と行きやすくなり、「森羅万象と日本人の歴史」を一瞬ですが体感出来ました。

今回は平日→祝日の日程なので初日に人が多そうな海岸沿いの有名観光地を集中的に巡り、2日目は内陸部で宿泊客も少なく、まだ午前中なら空いていそうな観光地を中心に、尾鷲→那智勝浦→串本→すさみ泊→白浜→本宮→尾鷲の時計回りで予定を組んだことが奏功しました。

名古屋に戻ろうとした2日目午後には、逆方向の伊勢から那智勝浦に向かう反対側道路は大変な渋滞でした。
渋滞嫌いの私のモットーは「人が動かない時に動く」ですが、山岳登山と違って開閉園時刻の多い観光地では無理も出来ないので、スケジュールの組み方はいつも苦労します。
それでも行く価値のある聖地連なる南紀でした!
Posted at 2025/04/26 13:33:17 | コメント(0) | トラックバック(0)

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