
【クルマは殆ど出てきませんのでご了承下さい】
今年の初登山は地元神奈川県の丹沢山系で。
大晦日から3ヶ月以上ブランク明けは、約5時間コースと軽めのリハビリスタート。
今回は人が少なく静かな西丹沢の畦ヶ丸山(あぜがまるやま)1,292m、標高差800mをピストンします。
丹沢の中でも好きな山で、美しい渓谷や滝を楽しめる、冬場のトレーニング用リピートコースの一つです。
今回もう一つの目的はGWのアルプス雪山に投入する登山靴の慣らしです。

西丹沢登山の拠点となる丹沢湖北の西丹沢ビジターセンターPは道両側にキャパ40台弱。家を4:00出発、夜明けの5:20到着で11番目。ここに停められないと1.5km下のPまで戻って登る羽目に。実際に10時過ぎ下山時は満車で、下Pも30台位は埋まってました。
因みに小田急線 新松田駅から富士急路線バスは土日祝でも1日7往復のみ。

吊り橋が畦ヶ丸山への登山口。
このルートは短い割には変化に富み、下から①谷筋の渓流や滝、②取り付きからの尾根急登、③眺めの良い稜線歩きを楽しめ、丁度春はミツマタが咲き誇る季節です。

まず砂防ダムの人工滝が3ヶ所あり、脇の階段から越えます。

続いて渓流を何度も渡ります。
簡素な木橋が幾つも掛けられていますが、必ず一人ずつ渡ります(守らない人多数)。
理由は、揺れを抑えて転落を防ぎ、万一落ちた時も一人限定なら助け易く怪我しても一人、橋も長持ちさせます。

登山道から脇道に5分程入らないと観られない“下棚の滝”は雪解けで水量が戻り、美しい眺め。
ここまでなら登山装備でなくても来られます(最低でも運動靴は必須)。

渓流沿いの登山道は水流の調べとマイナスイオン満点。

ここから渓流を離れて急斜面の登りへ。
危ない箇所には鎖が新設され、丹沢の登山道整備はかなり行き届いています。
勘違いしている人が多いのですが、鎖は飽くまでバランス確保や万一の補助用で、体重を預け過ぎないのがセオリー。

川沿いの緩斜面から打って代わって、ここからが登山本番。ジグザグのつづら折れを繰り返して一気に高度を稼ぎます。

稜線に近付くと徐々に前方の空が開け、日が昇ってテンションが上がりますが、後半の木製階段は一番きつかった。
本当は登りも下りもWストックを使うと楽ですが、足腰トレーニングの為に敢えて封印😠

稜線を暫く歩くと林の奥に畦ヶ丸山が。
昨日は雪だったのでチェーンスパイクを持参するも雪や凍結は全くなし。

最後の登りがラスボス的にエグい😫

8:10に山頂到着も、ここは周囲が林で余り眺望が良くないのが珠にキズ。
でも普段なら家でTVを観てる時間の非日常は爽快そのもの。

雪化粧の壮麗な富士山も全て枝越し😞
自衛隊裾野演習場から砲弾の音がここまで聞こえます。

山頂の100m先に立派な無人の畦ヶ丸避難小屋があり、この前で休憩。
トイレや雨水タンクを完備し、詰めれば10名は泊まれます。
日帰りには無用ですが、遠くから入山して東海自然歩道を一気に山中湖まで自炊縦走する登山者には予約不要で無料なので便利この上なし。

神奈川県営の無料避難小屋は、数は少ないですが、どこも新しく、実に清潔で綺麗です。
当然ながらティッシュ持参、ゴミ厳禁、自主清掃はマスト。

ベンチでカップラーメンとパンで遅めの朝ごはん。
山専ボトルは5時間経っても熱湯が冷めず、バーナー湯沸かしより素早く食べられて便利!

さぁ下りです!
山の斜面には尾根と谷筋があり、湧き水や水場は圧倒的に谷筋に多くあり、登山道も何度か横切りますが、急峻な岩場が多くて落石も多いことから、パーティーならなるべく離れて素早く通過するのが吉。

苔とシダとシャクナゲが美しい。

一枚の絵画のような景色ですが、新緑の時期はさらに美しいです。

日陰と湿度を好む苔は、主に谷筋の沢沿いに群生します。

ミツマタ群生地も丁度見頃。

凛とした杉林を抜けて、

透明な沢と綺麗な青空を振り返り。

今年の初登山も無事に完踏出来ました。
休憩込みで標準コースタイムの8割切りをキープ、天気にも恵まれ今年は幸先の良いスタートです。
通好みの畦ヶ丸山は人が少なく、以前1月に来た時は僅か5人しか会いませんでしたが、今日4月は約40人もすれ違ってビックリ。
初心者にはお勧めしませんが、山慣れ始めた初・中級者なら楽しめるコースです。

久しぶりの登山は、荷を重めにしたとは言え、筋力や体力が確実に落ちていて、さすがに疲れました。
夏山アルプスに向けては減量とトレーニング再開が不可避です😩
明日は筋肉痛が必至ですが、筋肉痛=筋繊維再生なので我慢ガマン!
Posted at 2025/04/06 00:36:26 | |
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