
【車関係の情報はありませんのでご興味ない方は無視して下さい】
2024年8月に南アルプスを長野県飯田市側から山梨県身延町側まで、二泊三日で横断しました。
南ア中央部の孤峰、塩見岳3,047mから仙塩尾根を抜けて標高4位 間ノ岳3,190mから農鳥岳3,026mを踏破して奈良田温泉に下る3,000m級縦走です。
北アに比べて山のスケールが大きい割には登山者の少ないルートで、静かな山紀行を満喫出来ました!
冒頭写真は最終日の農鳥岳から雲海越しの富士山、下は2日目朝の塩見岳北峰と富士山を照らす朝日で、静寂に眩し過ぎる瞬間です。
山頂にはもう一人の若い単独行者と二人だけで、お互いの写真撮影をお願いしながら、最高の天気に話が尽きず、終始ニヤニヤが止まらず。

さて、初日は毎日新聞社系が運航する夜行登山バス、毎日アルペン号で前夜の八王子から飯田市を抜けて大鹿町へ。
途中で小型バンに乗り換え、夜明け前に塩見岳への玄関、鳥倉登山口に到着。ここからヘッドライトを点灯して登山開始!
首都圏の恵まれた夜行の登山アクセスには感謝ひとしお。

北アより登山者が少ない南ア、しかも日本百名山目的の夏期塩見岳ピストン(往復)が多いため登山道の維持資金が不足気味。なかなか荒れてます。

既に1,000m以上登って標高2,610mの日本最高所の峠と言われる三伏峠に到着するも、まだまだ道半ば。

青空が気持ち良くてさほど疲れは感じません。
目指す初日の塩見小屋は右奥岩峰の裾です。

初日の塩見小屋にはお昼過ぎに到着。
基本的に山小屋には14時迄に着く計画が常識で、遅れた場合でも16時には着かないと遭難を心配され、ほぼ夕飯がキャンセルされます。
明日踏破する塩見岳を臨んで、ゆっくり初日のハードな登り疲れを落とします。

ここはテント場が無く、宿泊キャパ約50名の小屋予約が取れないと、日帰り困難な日本百名山 塩見岳には登れないので、毎年予約は全国から争奪戦です(山頂から遠い三伏峠小屋泊だと健脚者以外は二泊三日行程)。
湧き水が無いのでペット水2Lが1,000円なり。天水で腹を壊したくなく、煮沸も面倒なので手抜きして購入😌
息子さんと来られた76歳の女性登山者と話し込み、明朝は私より早く出発して11時間以上掛かる二つ先の小屋まで行くと聞き、その壮健さに驚愕。
夕焼けは遠く積乱雲に稲妻と雷鳴。
頼むから明日は好天を!

2日目の塩見岳登頂には岩稜帯の鎖場を幾つか通過しますが、特に最後の鎖はほぼ垂直(約70度)で、三点支持(両手両足4肢のうち常に3つ以上で岩を掴む)を守って慎重に。
でも、この緊張感が愉しくてやめられません。

下は塩見岳北峰山頂から蝙蝠岳越しの富士山にテンションMAX。
絶好の快晴に2日目宿泊地の熊の平小屋を気持ち良く目指します。

ここからは南アの森林限界2,400mより高い2,600~2,800mの別世界ハイキングです。
が、殆どの方が鳥倉登山口に戻られるので登山者は激減、塩見岳から小屋までの5時間強で出会った登山者は二人だけと大自然を満喫😙
行く手の下写真は左奥から甲斐駒ヶ岳2,967m、山頂だけ小さく北岳3,193m(標高2位)、間ノ岳、中央右から西農鳥岳と農鳥岳の南ア北部を代表する3,000m級の山々。
でも、北アの穂高や槍に剱岳、南ア南部の赤石や聖に悪沢岳、南ア最北部すら甲斐駒や仙丈ヶ岳と特徴ある名なのに、全国2位と4位が「北や間」と位置称とは余りに可愛そうなネーミング。

下は途中から眺める塩見岳が格好よく、山の紹介本によく使われて有名。
仙塩尾根を縦走した人だけのご褒美ショット。
今朝発った塩見小屋は画面右端で、結構歩いた感。

山行は自然との対話をアドベンチャーの様に楽しむが如く。
でも、装備を手抜かず、体力を保ち、経験に奢らず、天候を確認しながら集中して臨めば実は安全で、15年間で延べ600以上ピークを踏みましたが怪我はゼロです。

2日目の熊の平小屋は、湧き水豊富で仙塩尾根縦走者のみが利用する静かなオアシス。小屋泊とテン場がありますが、一度泊まりたかった憧れの小屋。
美味しい水を身体とタンクにたっぷり補給、冷水で頭と顔を洗う爽快さは格別😆

夕飯は自炊でパスタ、スープ、さんま缶詰めとビール&バーボン、チーズにサラミ🥃
ここで何と以前参加した社会人山岳会の女性会員の方とバッタリ遭遇。
今は会長になられていて、日本百高山(標高上位100の山々)制覇計画へのJOINを打診されたものの、生煮え回答。
やはり山は一人で静かに登りたいので、スミマセン・・・。

3日目に踏破予定だった間ノ岳は、未明からの雨が止まずショートカットの巻き道を選んでパス。
小雨の暗闇4時に出発も、途中の大井川原流部で喉を潤せました。

ご高齢の小屋番から大門沢小屋が運営を引き継ぎ、今シーズンから自炊縛りで営業再開した農鳥小屋を通過。北アと違って建物は老朽化、商業ベースは難しいですが建替えが待たれます。
テント撤収中の方が「夜中ずっと暴風雨でテントが飛ばされそうで寝られなかった」と。
山腹の山林内にある熊の平小屋は静かで良かった。

西農鳥岳に登る途中に「やっぱり間ノ岳に行けたかなぁ」と後悔半分の振り返りショット。
まぁ一度は登っているので次回のお楽しみ。
貫禄の山容は南ア随一の迫力。

西農鳥岳に登る途中で天候が完全回復!
垂涎の青空と圧巻の光景が広がります。

撮影数が急に増えてペースダウン😂

岩場ではルート迷いしないよう所々に黄色で◯や→が、逆に登山道を外れそうな場所には赤色で✕やダメがペンキ塗りされてます。
因みに山林内では枝に巻かれたピンクテープが目印ですので、特に雨やガスで視界不良の場合は頻繁に確認しながら歩きます。

ラストは農鳥岳山頂からの雲海!
これで国内3,000m超のピーク全21峰中、20峰を制覇。
残るは南ア南部の荒川中岳のみで、2025年完登を計画中。

この歳になると登山は装備準備や筋トレ等の体力維持も大変ですが、この景色を観るためと思えば、面倒や疲れなど軽く吹っ飛びます。

下山し始めて直ぐに雲の中に突入。
冷たい強風に煽られつつ稜線から奈良田温泉への大門沢下山ルートの分岐点、黄色ケルンに到着。あとは下るだけ。

一泊したかった大門沢小屋は事前予約が取れず小休憩のみで通過。
その為、本来縦走は一日6~8時間行動が適度ですが、最終日は標準タイム11時間とロングに。
しかも帰りのバス発迄にお風呂と昼食時間を確保すべく、未明4時に出発して9時間切り、13時下山を目標にコーラで気合いを入れ直し。

稜線分岐点から下山口の奈良田温泉までは5時間超の長丁場。
実は登山での怪我や遭難は登りよりも、疲労が溜まっていて判断力が落ちる下りの方が圧倒的に多く、途中、幾度か川を渡りますが、焦ってバランスを崩して落ちないように要注意。

下山後はトロトロな奈良田温泉 女帝の湯で髭を剃って筋肉を癒し、蕎麦&ビールで祝杯!
今回も怪我なく山行を終えられた事への感謝と60歳間近でもまだアルプスを危なげなく歩ける事に自信が持てた至福の時。

今回は登山口と下山口がかなり離れた山脈横断縦走なので往路は夜行登山バス、復路は路線バスと甲府経由の特急乗り継ぎ。
愛車X4は留守番でした。