2010年03月07日
チリの大地震による津波が日本に来ました。その際に非難警報にしたがい非難した人は5~7%程度だったそうです。
下記に2007年の資料があります。
http://www1.fuji-tokoha-u.ac.jp/~reo/08HE_Reo_color.pdf
1996年にもありました。
http://www.tsunami.civil.tohoku.ac.jp/hokusai3/J/shibu/20/taichi_09.pdf
こちらに、「多数派同調バイアス」と「正常性バイアス」についての記事が有る。
http://www.bo-sai.co.jp/bias.htm
韓国・大邱(テグ)市、中央路(チュアンノ)駅で地下鉄放火事件が発生 約200人が死亡。
煙が充満しつつある車内に乗客(10人くらい)が座席で押し黙って座っているという不思議写真が新聞に・・
「なぜ逃げようとしないのだろうか」と疑問に思いました。そして、これは「多数派同調バイアス」(majority synching bias)と「正常性バイアス」(Normalcy bias)によって非常呪縛(Emergency spell)に支配されてしまった結果であろうと思い至りました。
バイアス(bias)というのは、心理学的には「偏見」「先入観」「思い込み」などと定義されています。「多数派同調バイアス」と「正常性バイアス」は認知バイアスの一部と認識されています
どうして良いか分からない時、周囲の人と同じ行動を取ることで乗り越えてきた経験、つまり迷ったときは周囲の人の動きを探りながら同じ行動をとることが安全と考える「多数派同調バイアス」(集団同調性バイアス)
こんなことは起こるはずのない信じられない出来事と捉え、リアル(現実)ではなくヴァーチャル(仮想)ではないかという心理が働き、異常事態というスイッチが入らない状態、つまり「正常性バイアス」が働いてしまったものと思われます。
助かった若者を探しその時の心理状況を聞いたところ「最初は、まさかこんな大変な火災が発生していたとは思わなかった」「みんながじっとしているので自分もじっとしていた」と話していました。
トヨタについては、社会安全にとって最悪の環境があったのは間違い無い。
警報となるメディアは全く逆の報道内容を垂れ流し続け、市場はダブルのバイアスがかかり、
その上資本の論理が働き強い者はより強くなる傾向に陥ります。
今、自分の設計した製品の問題部分も見つけられない世界一の巨大企業が存在するのも愚鈍な民衆の心理と
巧みな市場システムで儲ける輩が渾然一体となったからです。
今なお、欠陥メーカートヨタは製品を供給し続けています。そしてこれからも商いをし続けるようです。
避ける事が出来ても避けたく無いのか、盲目的無知なのか・・・
Posted at 2010/03/07 00:41:04 | |
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