
F1伝統の一戦。モナコGP
モンテカルロ市街地コースはモナコの美しい景観を周回する名物コース。
普段は公道ですが、レースウィークには閉鎖されてサーキット使用になります。
コース特性上オーバーテイクの難しいコースとなっており、現代のF1マシンにおいては、デカすぎてもはやオーバーテイクは不可能と言われています。
今回のモナコGPではレースに動きが出るよう、3セットのタイヤ使用が義務づけられており、よりチームのタイヤ戦略が重要になります。
むしろ、戦略以外ではポジションアップは期待できない感じです。
スターティンググリッドはこの通り

トップはノリス
フロントロウには地元がモナコのルクレール
メルセデスはなんと2台とも入賞圏外からのスタート
角田もP12からの厳しいスタート
レーススタート
先頭ノリスがタイヤスモークを上げますが、かなりクリーンなスタートで始まりました。
しかし、ボルトレートがアントネッリに押し出される形で壁に激突。
1周目が終わると、下位スタートのドライバーはピットに入ります。
タイヤ交換義務を消化させるためですね。早いうちに交換しておけば実質ポジションは失わないどころか、ジャンプアップも期待できます。
角田も1周でピットに入ると、爆速ピットでタイヤ交換組の先頭に立ちます。
この場合、後にSCなどが入ればスーパーアンダーカットが成功し、一気に17位から5位あたりを目指せる可能性も出てきました。
しかし、ここは抜けないモナコ。そんな夢もこの後の展開で悪夢へと変化します。
8周目 ガスリーが角田に後ろから追突でリタイヤ
角田には何事もありませんでしたが、ガスリーのパーツがコースに散乱。
通常であればVSCなどが出ますが、なかなか出ません。
ここで出てくれると各ドライバーはピットイン。
相対的に角田ら1周目ピットをしたドライバーは大幅ジャンプアップができるでしょう。
しかし、流石にそれはまずいと運営が判断したのでしょう。何も出ないままレースは再開します。
各車そろそろピットに動きが出るタイミング。
VCARBが動きます。
7位ローソンがいきなり超スロー走行で6位を走るチームメイトのアジャーとグングンさを広げます。
しかもここは抜けないモナコ。ローソンの後ろは詰まったまま。嫌な予感が…
するとハジャーがピットイン。
なんと、この広げた差のおかげでポジションキープのままコースに戻ります。
そして1周走ってまたピット…
これでタイヤ交換義務果たしちゃいました…
おいVCARB!こんなのありかよ!!
てか、そんな戦略できるなら角田がいた時にもやってくれよ…どれだけクソ戦略に泣かされたか。
そしてこの戦略はウィリアムズまで…
中団チーム勢としてはなんとしてでもポイントを取りたいのはわかる。
これはルールの範囲内であり、チームとしてやれる事をやった結果なんだからあまり非難はできないですよ
最終3ラップはトップ3ノリス、ルクレール、ピアストリの争い。
1秒以内の接近戦を見せるも、ここはモナコ。
抜けるはずがない。
結局順位変わらず
ノリスがポールトゥウィンを決めました
久々のノリス優勝。
やっと満面の笑顔が戻ってきたようでよかった。
ランド・ノリスはモナコ・ウィナーとなり、これはマクラーレンとして2008年のハミルトン以来17年ぶりだそう。
順位は以下の通り
1 ランド・ノリス マクラーレン
2 シャルル・ルクレール フェラーリ
3 オスカー・ピアストリ マクラーレン
4 マックス・フェルスタッペン レッドブル
5 ルイス・ハミルトン フェラーリ
6 アイザック・ハジャー レーシングブルズ
7 エステバン・オコン ハース
8 リアム・ローソン レーシングブルズ
9 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ
10 カルロス・サインツ ウィリアムズ
11 ジョージ・ラッセル メルセデス
12 オリバー・ベアマン ハース
13 フランコ・コラピント ウィリアムズ
14 ガブリエル・ボルトレート Kickザウバー
15 ランス・ストロール アストンマーティン
16 ニコ・ヒュルケンベルグ Kickザウバー
17 角田裕毅 レッドブル
18 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス
-- フェルナンド・アロンソ アストンマーティン
-- ピエール・ガスリー アルピーヌ
総括
ここ数年モナコGPは見る前は楽しみだけど、見た後にガッカリするのがお決まりみたいなもなんですよね。
でも、セナやマンセルの頃からぬけないのがモナコだし、何年も同じこと言い続けてるわけだからね。
今回のレースで、モナコは廃止しろという声がたくさん上がってるが、モナコGPは無くして欲しく無いのよ。
一つくらいはF1に不向きなコースがあってもいいと思うし、何よりモナコの街並みはF1が走るためにあると言っても過言ではないくらいに合いすぎてる。
来年からはマシンレギュレーションが変更になり、車体が小さくなるらしいですが、まぁたぶん抜けないと思います。
新モナコウィナーになったランド・ノリスおめでとうございます。
ルクレールは表彰台でも悔しそうな感じでしたね。
角田ァァ〜〜 次はスペインgp。正直いって相性悪いサーキットですよね…
でも今はレッドブルだし、これまでとは違うわけだからどう転ぶかわかりません。
個人的にはスペインGPで角田が覚醒してくれるような予感がしている。
この3連戦の最後は好感触で終えて欲しいです!
次戦は6月1日スペインGP
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2025/05/26 21:44:06