F1第13戦ベルギーGP決勝　振り返り＆感想

F1第13戦　ベルギーGP
舞台は超高速サーキット　スパ・フランコルシャン



ドライバーの度胸が試されるテクニカルレイアウトを超高速で駆け抜ける屈指の人気サーキット。

スターティンググリッドは以下の通り



ポールポジションはマクラーレンのランド・ノリス
フロントロウにはマクラーレンのピアストリ
我らが角田は7番手で久々の好位置につける。


雨模様のスパ
レースは1時間２０分遅れで開始


ローリングスタートで幕を開けるベルギーGP決勝



スタート直後、仕掛けたのはピアストリ。
オールージュでノリスの背後を捉えてケメルストレートでぶち抜き！
これでトップはピアストリに交代。

こういった一瞬の隙をとらえて仕掛けてくるのはやはりピアストリの強さ。
逆にノリスはこういう一瞬の隙を与えちゃうよね。




ピットスタートのハミルトンは怒涛の追い上げ。
さらに、12周目でいち早くピットに入ると、アンダーカット大成功で気づけば7番手。
一気に11ポジションを上げるハミルトンはやはりレジェンドです。

14周目　各マシンがピットを完了させドライタイヤに変更。


そんな中、角田選手はピットに入るのが遅れてしまい、なんと5つもポジションを落とす大失態。

後々わかることだが、これはチームの連携と無線ミスによる物。
本来フェルスタッペンと10秒の差が付いてたので、ダブルピットストップでいく作戦だったのだが、レースエンジニアの無線が遅れてしまい、ピットの指示が出た時にはすでにホームストレートに入ってしまった。
ウェットからドライに切り替わるときは、一瞬の判断がものを言うのにこの大失態。

角田自身は早いうちから何度かピットに入るか確認の無線を飛ばしてたのに…

そして角田選手は12番手でガスリーの後ろにつくが、直線番長仕様のガスリーに対し、雨用セッティングでストレートの伸びない角田のマシンは、オーバーテイクが出来ないままノーポイントで終戦を迎えることになる…





レースはこのあとあまり動きを見せず、マクラーレンがワンツーのまま終盤へ。
ピアストリはタイヤマネジメントをしながら余裕の走り。







44周目。オスカー・ピアストリがチェッカーフラッグを受け取り優勝！
結局いつものマクラーレンワンツーフィニッシュでレースは終えた。

3位はルクレールでフェルスタッペンの猛攻を抑えつつ表彰台圏内になんとかとどまりました。

最終順位は以下の通り

1　オスカー・ピアストリ　マクラーレン
2　ランド・ノリス　マクラーレン
3　シャルル・ルクレール　フェラーリ
4　マックス・フェルスタッペン　レッドブル
5　ジョージ・ラッセル　メルセデス
6　アレクサンダー・アルボン　ウィリアムズ
7　ルイス・ハミルトン　フェラーリ
8　リアム・ローソン　レーシングブルズ
9　ガブリエル・ボルトレート　Kickザウバー
10　ピエール・ガスリー　アルピーヌ
11　オリバー・ベアマン　ハース
12　ニコ・ヒュルケンベルグ　Kickザウバー
13　角田裕毅　レッドブル
14　ランス・ストロール　アストンマーティン
15　エステバン・オコン　ハース
16　アンドレア・キミ・アントネッリ　メルセデス
17　フェルナンド・アロンソ　アストンマーティン
18　カルロス・サインツ　ウィリアムズ
19　フランコ・コラピント　アルピーヌ
20　アイザック・ハジャー　レーシングブルズ



レース総括


イギリスGPに続いて、レイン→ドライに変化していくコンディションでは、ピット戦略がレースの命運を決める。
今回のレースでもそのピット戦略が、このレース最大であり唯一のチャンスでした。

それを踏まえると角田選手のピット戦略ミスは本当に痛かった。

ガスリーの前に出たところで7番手に戻れているかは微妙だったし、もし普通にダブルピットを行っていれば、アルボン、ハミルトン、角田の三つ巴になってたかもと思うと悔しいところです。

このレース一番凄かったのはやはりハミルトンでしょう。レース全般で見ればオーバーテイクは少なめでしたが、ハミルトンに限っては序盤からのオーバーテイクショー。さらに戦略がどハマりして18位→7位にジャンプアップは凄すぎた。

マクラーレンに至ってはコンストチャンピオンはもう揺るがない物になったでしょう。
あとはドライバーズタイトル争いを繰り広げるチームメイトの戦いに目が離せません。


さて、次回は8月3日のハンガリーGP

またもマクラーレンのワンツーフィニッシュなるか。

フェルスタッペンの反撃開始か。

ルクレールの優勝もそろそろ見てみたい。

角田は憂鬱な週末から抜け出せるだろうか。


サマーブレイク前の最後の戦い。
笑って夏休みを迎えることができるのは誰になるのか！？