
たかがチャンバラ、されど殺陣ありき。
刀剣の殺陣(チャンバラ)は、日本発祥のものです。
起源は、 江戸時代の歌舞伎における戦闘シーンの演出「立ち回り」で、 大正時代に劇団「新国劇」の座長・沢田正二郎が、これに代わる言葉として「殺陣(さつじん)」という漢字に「たて」という読みを当てたのが語源らしいです。
日本映画黄金期の東映で専門集団「東映剣会」が組織されるなど、殺陣は映像ならではの見せ方(カメラ位置を計算した動き等)を研究し、戦闘シーンを高度に迫真なものに進化させていきました。
黒澤明監督の『七人の侍』(1954年)などは、そのリアリズムとダイナミックな演出で世界の映画界に大きな影響を与えました。
一方、拳法(カンフー)のアクションは、支那(香港)発祥です。
起源は、上海で伝統武術がベースの京劇が製作されておりましたが、1970年代に香港でブルース・リーやジャッキー・チェンが登場し、実際の武術(詠春拳や洪家拳など)を映画的なアクションへとアレンジしました。
私の好きな片手のカンフースターといえば、香港映画の金字塔『片腕ドラゴン』(One-Armed Boxer)主演の王羽(ジミー・ウォング)でしょう。
そして、日本の時代劇でニヒルな隻眼隻手の怪剣士とえいば、そう「丹下左膳」です。
片目に加えて不利なはずの片手を半身によるリーチの長さを活かし、かつ、大きく変化に富む殺法で相手を圧倒します。
元々、『大岡越前』に出た脇役でしたが、スピンオフで映画となり大成功しました。
NHK BSプレミアム4Kで11月29日に初回放送された『丹下左膳〜大岡越前外伝〜』は、主演・森山未來であざやかに甦りました。
12月29日午後7時30分より、NHK-BSで再放送するので見逃すべからず。
Posted at 2025/12/29 10:02:27 | |
トラックバック(0) |
時代劇 | 音楽/映画/テレビ