日本に「梅丹本舗・GDR」という自転車チームがあります。
2006年に発足したチームで、従来あった企業母体のチームではなく、スポン
サーの支援だけで運営される、完全に独立したプロチームなのです。
チームの焦点は一点の曇りもなく、日本のチームとしてグランツールへ出場す
るという目標のために、ギリギリの活動費で欧州でのレース活動を行い、着実
に実績と結果を示してきています。
もちろんグランツールの出場権を得る前に、走らなければならないレースは山
のようにあります。
発足3年目の今年、新城幸也がツール・ド・リムーザンで区間優勝し、そして清
水都貴がパリ~コレーズで区間優勝、なんと総合優勝しました。このレベルの
プロレースで日本人が勝ったことは、私はもちろん、欧州でも最高に驚きのニュ
ースとなりました。
…10年以上も前の話ですが、あるレースを走り終えて、ブース(テント)に戻っ
て休んでいると、隣の招待イタリアチームの選手が、「日本人は(イタリアの)ジ
ュニアの選手よりも弱い」と聞こえよがしに大声で言って笑いました(イタリア語
ではなく英語で言ったから解った)。
そこにいた日本の選手の半数くらいはそれが解って、本当にメチャクチャ悔しか
った。(だけどそれは本当で、やっぱり弱かったと思う)
欧州のスポーツ界ではこの手の人種差別(?)は当たり前で、日本人も韓国人
も中国人もベトナム人もタイ人も同じアジア人、強いはずが無いという決めつけ
があるのです。
梅丹本舗・GDRも、実績が認められてやっと欧州メディアに正当に扱われ始め
たようですが、やっぱり「日本のチームだからねぇ…(笑)」という空気のなかで、
苦しみながらレースを走っているのでしょう。
だけど、彼らの活躍を誇りに思うし、かつて欧州の選手に「弱すぎる」と笑われた
私たち一昔前の選手の夢を乗せているような眩しさがあるのです。
Posted at 2008/09/28 00:56:03 | |
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