ホルムズ海峡が封鎖された場合、株価への影響は非常に大きく、世界的なリスクオフ(資金の安全資産逃避)が一気に進む可能性があります。以下に予想される影響を整理します。
---
🌊【ホルムズ海峡封鎖】が株価に与える影響
① 原油価格の急騰(WTI・ブレント)
ホルムズ海峡は世界の原油の約20%が通過する重要ルート。
完全封鎖やタンカー攻撃があれば、原油価格は1バレル=120〜150ドル超になる可能性も。
原油高は企業の物流・製造コストを大幅に押し上げ、インフレを悪化させる。
🔻【影響を強く受けるセクター】
航空、海運、化学、電力、物流、小売(コスト高)
特に日本はエネルギーの90%以上を中東から輸入しており、経済全体が直撃される。
---
② 株式市場全体の急落(リスクオフ)
日経平均やダウ平均など主要株価指数は5〜10%以上の急落も想定内。
安全資産(円、ドル、金)へ資金がシフト。
特に新興国株やハイテク・成長株が売られる。
🔻【過去の類似ケース】
1979年イラン革命時、原油急騰 → 世界同時株安
2020年米・イランの軍事衝突危機では、原油一時70ドル台へ → 米株は短期で3%下落
---
③ 一部のセクターは「逆に買われる」
📈【買われやすいセクター】
エネルギー関連(石油・天然ガス・資源株)
防衛・軍需産業(安全保障リスクで需要増)
金融(インフレ連動で一部恩恵)
金(安全資産として買われやすい)
---
④ 中央銀行の動き次第で「株価底打ち」も
米FRBや日銀が金融緩和継続・利下げなどの支援姿勢を示せば、株価下落は限定的になる可能性。
一方で、「原油高+インフレ加速」で金利が上がれば、株安が長期化する懸念も。
---
🧭まとめ:想定されるシナリオ別・株価影響
シナリオ 株価の影響(概算) 備考
軽度な航行妨害 -2〜-3% 一時的、原油80ドル台程度
数日間の封鎖 -5〜-10% 原油100ドル以上、VIX急上昇
長期封鎖・戦争拡大 -10〜-20%以上 世界的な金融危機リスクも
---
📝結論
ホルムズ海峡の封鎖は、株式市場にとって「地政学的ブラックスワン」に近い重大インパクトです。
封鎖が現実化すれば、日本株・米国株ともに急落し、「リーマンショック以降最大のリスク」として世界市場が動揺する可能性があります。
ブログ一覧
Posted at
2025/06/23 15:24:46