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イイね!
2015年11月04日

ITシステムネタ:転ばぬ先の杖

※システム関係ネタなので、スルー推奨※


なかなか転ばぬ先の杖に設備投資するのは後回しになってしまう。
なので、ようやくというか。
UPS(無停電電源装置)を導入した。

停電が発生した場合に、サーバー等の常時運用システムを保護するための装置である。
例えば、
・ゲリラ豪雨などで瞬間的に電力断が発生した場合(一時的にバックアップ電源に切り替わり、数分間維持する)
・電線工事などで長時間の電力断が発生した場合(バックアップ電源に切り替わり、サーバーなどの電源を安全にシャットダウンさせる)
といった仕組みを構築することができる。

今年の夏はとくにこういった問題が発生せずに乗り切れたのだが、それは運が良かったという話。

自営業になったため「データ」に対する重要性は増すばかり。
NASでRAID1構成を行ってデータの二重化をし、それを外付けハードディスクへバックアップという転ばぬ先の杖第一弾は終わっていたが、これが停電で吹っ飛ぶことは容易に考えられる。そのため、これらを保護するためにUPSの導入を検討していたが、現実的に必要な機材を先回しにしてしまうため後回しになっていた。

運用しているNASはASUSTORのAS-5002Tという機種で、まだ日本では余り馴染みがない。有名どころでなくマニアックなものに手を出してしまう癖はなんとかした方が良いかもしれない。
日本で馴染みがないとなると、UPS等の機器も互換性情報が手に入らない。
今回購入したUPSはAPC RS 550というもので、これの日本モデル。なので台湾企業であるASUSTORの互換性リストに掲載されるのは相当時間がかかるだろう。
ネット上でもまったく情報がなかったが、とりあえず購入してみることにした。


仮設置で、NASに対してUPSの情報伝送用USBケーブルを挿してみたところ、無事に認識してくれた。
これで第一関門はクリア。


ということで、本設置することにする。
今のシステム環境において最低限バックアップ電源で動作させなくてはいけないものは、
・NAS(ASUSTOR AS-5002T)
・プライマリサーバー
・セカンダリサーバー
・バックアップハードディスク 2台
・スイッチングハブ ※ネットワークUPSを構築する場合は忘れないように。
となる。

どれも省電力な機器をチョイスしているので、合計でも実消費電力が46Wという低レベル。
玄関などに使われたりする60Wの電球よりも少ない。
なので330Wの容量であるUPSでも余裕な保護時間(43分)が得られる。


ここで次なる関門だ。
UPSからの停電通知は基本的にUSBで接続した一対の機器のみである。
よってUPSの情報伝達ケーブルを接続したNASには通知されるが、プライマリサーバーとセカンダリサーバーには通知がなく、これでは停電後に少しバックアップ電源で動作した後にシャットダウンされず電源が落ちてしまう。

この場合、NASからLANを通じてUPSの通知をリレーしてもらうことが必要になる。
ネットワークUPSサーバー、ネットワークUPSクライアントというくくりになるのだが、ここはどういった通知がされるかという点でASUSTORのNASでは情報が無い。

サーバーのシャットダウンが出来ないと意味がないので、仕方なくNASのシステムを調査してどのような制御をしているか把握することにしよう。
といってもLinuxベースなので、ある程度知識があれば問題はないかと思う。

動作プロセスから、NUT(Network UPS Tool)系が使われていることが分かった。


NAS側で自動的に設定している情報を拾う。
/etc/nut/配下にあるnut.conf、ups.conf、upsd.conf、upsmon.confで必要な情報は拾える。


ここからネットワークUPSクライアント側でNASに接続したUPS電源の情報を拾えるようにする。
ubuntuやdebianならapt-getでパッケージ(sudo apt-get nutまたはsudo apt-get nut nut-client nut-monitor)をインストールし、NASから取得した情報を元に設定すれば良い。
asustor@hostnameがUPSへのアクセスキーになる。
ユーザIDはadmin、パスワードは1111がデフォルトとなっていた。これらはNASにSSH接続して書換えて置く方が良い。
※ASUSTORにはこれらの情報が載っていなかった。はず。

以下はネットワークUPSクライアント側から、NAS(ネットワークUPSサーバー)に接続されたUPS情報NUTを用いて取得したもの。


ひとまず電源喪失テストを実施して設定通りに動作することを確認してから、運用を開始するといざというときに安心。

次はメインPC用にUPSを検討しなくては。。
ブログ一覧 | パソコン | 日記
Posted at 2015/11/04 12:30:30

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ありがとうございます!
shinD5さん

この記事へのコメント

2015年11月4日 16:20
テスト自体が怖くないですか?w
コメントへの返答
2015年11月4日 17:59
こ、コンセント。。。
ぬ、ぬいちゃうよ?
という感じになります(^◇^;)
2015年11月9日 7:58
私も自宅サーバにUPS使っていますが、2~3年使ってバッテリーがヘタってくると、交換用の電池より新機種のほうが安かったりするので、どんどん増えていますw
コメントへの返答
2015年11月9日 11:10
ご無沙汰してます(^-^)

そうなんですよね。交換バッテリーをと思うと、結局のところ本体ごと買い換えた方が機能も良くなっていたり、ボディ交換の良い時期だったりしますし(^◇^;)

いろいろ調べると、今はサードパーティな交換バッテリーもあるようで、メーカーの半額らしいです。
が、怖いですね(´Д` )

実はAPCにした理由は、古いUPSを引き取ってくれるという点だったりもしますw

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「@PHAZER-MAN san 今はDVDやBDで観れるのでよく見えます(笑 昔のVHSとブラウン管ではよく見えなかったので( ̄▽ ̄;)」
何シテル?   04/21 21:11
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