
撮鉄がメーンである為、かなりマニアックなお話となります。
何卒ご容赦を...。
午前1時に西湘バイパス「西湘」PAに到着し、そこで一眠りしたロナウドは、午前7時すぎに起きました。起きた時は50台以上のバイクが集まってました。どうやらココを起点に箱根へツーリングするものだと思いました。
午前7時半に西湘PAを出発し、一路箱根湯本へ。
箱根オフは午前11時からなので、その時間まで箱根登山鉄道の撮鉄を慣行しました。
箱根湯本駅近くのコインパーキングに車を止め、いざ撮鉄開始!!
箱根登山鉄道は、小田原~強羅 間の15.0kmの路線を持ち、自社の車輌が運行に就くのは
箱根湯本~強羅 間の8.9kmのみです。反対に箱根湯本~小田原間は自社車輌での運転はなく、この区間は小田急車のみで運転されます。
(途中の入生田(いりうだ)駅までは三線軌条が残りますが、これは入生田駅横に車庫があるための回送線です。)
また、ココは日本全国ある粘着式普通鉄道の中では最急勾配の山岳鉄道でもあります。
最急勾配は80‰(パーミル)!!
これは信越本線横川~軽井沢間(通称:横軽)の66.7‰を遥かに上回る勾配です。
それをラックレールなどの補助的なレールもなく、車輪とレールだけの粘着式で登るのですから、それなりの装備が必要となります。
今回は、途中の「宮ノ下」駅までを乗車。その間で登山電車の主力車輌全てを撮る事が出来ました。
箱根湯本駅を出発し、いきなり80‰の急勾配を登って行きます。80‰とは、1000m進んで80m上るという意味です。道路で言えば8%に値します。
大平台駅までの途中にある出山信号所で最初のスイッチバックに入ります。
そして、最初に下車した「大平台」駅です。ココの駅は唯一のスイッチバック駅であり、ココで向きを変えて強羅を目指します。
↓の画像は、箱根湯本から乗ってきた1000系「ベルニナ」の新塗装車です。
元々非冷房車だった1000系ですが、最近冷房化され、その電源を確保すべく2000系の中間車を1000系に組込み3連化しました。
1000系ベルニナは昭和56年に第1編成が、昭和59年に第2編成が登場し、2004年に冷房改造と同時に更新改造を受けました。
そしてこれは同じく1000系ベルニナの旧塗装車です。
次に大平台駅からさらに上を目指し、次の駅である「宮ノ下」駅に向かいます。
途中にある上大平台信号場で3回目のスイッチバックを行います。
上大平台信号場のスイッチバックを超えると、今度は仙人台信号場で列車の行き違いを行います。
この間、半径30mクラスの急曲線が続きます。前の車輌から後の車輌がまともに見えます。
そして「宮ノ下」駅に到着しました。ココは相対式2面2線で、ココでも行き違いが可能です。
そしてココでも撮鉄。小涌谷駅から着た列車を狙ってみました。
強羅から折り返してきた1000系ベルニナです。
反対側ではモハ2形が来ました。
モハ2形108号車は昭和2年製で、元々は「チキテ2形」を名乗ってました。過去2回大幅な更新改造がなされ、駆動装置はカルダン駆動式となってます。ボロい車体にカルダン駆動、ギャップありすぎです。
ロナウドはココまで乗車して、大平台駅に戻るルートを取りました。
大平台駅に戻ったロナウドは、今度はこの駅で下車して、とある踏切の所までテクテク歩きました。
遮断機・警報音無しの第4種踏切2箇所で撮鉄。ココで列車が来るのを待ちました。
最初に来たのはモハ1形のサンナナ(103-107)編成です。
モハ1形は昭和25年製で、↓の画像であるサンナナ編成は、箱根登山鉄道唯一の吊掛駆動車です。
静かな大自然の中に、サンナナ編成の吊掛音が響き渡ってました。
尚、もう1編成あるヨンロク(104-106)編成は、2006年に106号車、2007年に104号車がそれぞれモハ2形同様にカルダン駆動化され近代化を図ってます。
場所を移して、近くにもう一つの第4種踏切がある場所で撮鉄しました。
最初に来たのは2000系「サンモリッツ」です。2000系は平成元年に登場した2両編成の車輌で、後に中間車モハ2200形を増備して3連化を図りました。
前述したように、1000系ベルニナが冷房化され、その電源を確保すべく中間車2200形を1000系に組込む為に捻出し、現在3両編成で運用している2000系は↓の画像である2005-2203-2006編成のみで、残りの2編成は2連化されました。↓の2000系は天皇陛下が御乗車になられた際に、お召し列車として使われました。
反対側はトンネルから出てきた車輌を撮りました。
出てきたのはモハ2形の110号車で、↑の108号車とペアを組んで走ってます。
そして、大平台駅に戻ったのが午前10時半過ぎ。そろそろ箱根オフの会場である湖尻林間駐車場へ行くべくココで引き上げ、箱根湯本駅に戻りました。
大平台駅からは2000系サンモリッツに乗って箱根湯本まで戻りました。
箱根湯本に到着した2000系サンモリッツです。
制御機器は基本的に登山電車共通の抵抗制御で、VVVF制御など最新技術とは裏腹に、アナログチックな電気品を装備しています。屋根にあるのは冷房装置ではなく、抵抗器がレール方向にズッシリ載っかってます。
これが2000系の台車(TS330A)です。
軸箱支持はベデスタル(軸箱守)式で、車体支持はスイングハンガー式で、上揺枕と下揺枕の間にコイルスプリングがあり、オイルダンパーを装備しています。
ブレーキは両抱式で、ブレーキシリンダー左右1本ずつでしっかり制動します。
また、80‰という急勾配を有する山岳鉄道という観点から、枕バネ下にレールブレーキを装備しています。
両抱式ブレーキユニット、レールブレーキ、ブレーキ用抵抗器など、山岳区間を走るには絶対条件となる機器が箱根登山鉄道全車輌には全て装備され、万一の滑走や転動を防ぐようになっています。
また、以前のブログで貫通扉非装備による安全性を疑う記事を記しましたが、現在は貫通扉が設けられています。(但し、車輌間の行き来は出来ない。)
箱根湯本で下車して車に戻り、これから箱根新道経由でキューブのオフ会会場である湖尻林間駐車場に向かいます。
尚、この時期に咲く紫陽花(あじさい)ですが、箱根湯本駅付近にパラパラと咲いてした以外はぜーんぜん咲いていませんでした。春の寒波が響いたのでしょうね。
次回はいよいよ最終回、メーンの「箱根オフ オフ会篇」です。
おたのしみに!!
Posted at 2010/06/17 23:46:24 | |
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