
北海道のローカルTV局(HTB)では「水曜どうでしょう」を「水曜どうでしょうプレミア」と題して再放送している。全国の地方放送局でも「クラシック」や「リターンズ」等のサブタイトルを付けて再放送しているようで、最近ネット配信でも視聴できることを知った。本放送時からずっと深夜番組だったので当時は観たり観なかったりしていたが、「なんともゆるい番組だなあ。」というのがその頃の記憶である。大泉洋くんとミスター(大泉くん所属事務所の社長)、それによくしゃべる藤村ディレクターの3人が遠慮なくやりとりする会話がおもしろくて、眠気をこらえながら観ていた。
この間のプレミアでは最終回企画の「原付ベトナム縦断1800キロ」を放送していた。観たことがなかったので全8回(本放送では全7回)を予約録画して観た。日本とは大きく異なる当時(2002年)のベトナムの交通事情、独特な気候や文化、さらに様々なアクシデントに翻弄される大泉くんとミスターたち。ファンのブログ等でも紹介されているが、まだ観たことがない方のために、みんカラでサラッと紹介します。
いつものことながらロケ企画の内容を知らされずにTV局へやってきた大泉くん、内容を発表されて驚愕する。「カブでベトナムを縦断する!」ハノイ→ホーチミンまでは日本だと札幌→山口県あたりまでの移動距離に相当する。それをカブでやるのだという。今までのロケ企画(国内)でカブ旅の辛さを何度も経験してきた大泉くんだが、覚悟を決めてベトナムへ行くことに。当時のベトナムはホンダ製のカブを所有することが一種のステータスで、クルマよりカブの台数の方が圧倒的に多い。そのカブ社会の中でミスターと大泉くんそれぞれがカブを運転し、約1週間で1800キロを走らなければならない。最初は「カブにガソリンを1リットル入れたら札幌からどこまで行けるか。」という小ネタ企画だったものが、最後は壮大なアドベンチャー企画へと昇華した。
出発地のハノイに着いて翌日の朝、ホテルの窓から市街地を見下ろし、カブの多さに戸惑う大泉くんとミスター。下に降りてカブの群れを目の前のするとさらにビビる。安全確保のため同行するクルマは現地のベトナム人が運転し、ベトナム公安の役員と通訳も同乗する。使うカブはベトナムで「ドリームⅡ」と呼ばれているタイプ、スピードメーターが120キロまであるので原付(50cc)ではないようだ。運転してからわかったことだが、このカブはトリップメーターが壊れていてバックミラーもグラつく。状態のいい日本のカブしか乗ったことがない大泉くんは、中古で走り込んだ感のあるカブを前にして不安をあらわにする。
意を決してカブの群れに加わり長旅のスタート。カブもクルマも道交法を守っているのか、そもそもどれだけゆるい法規制なのかわからない状態。みんなガンガン走っている。
ノーヘル、1台に4人乗り、逆走、過積載は当たり前。信号はほとんどなく、交差点では譲り合いではなく「すり抜け合い」の状態、クルマも躊躇なくクラクションを鳴らすし、対向車線に車両がいても追い越しをかけてくる。すごいお国柄だ…。
弱気になるミスターと大泉くんだがなんとか走り続ける。カブで大混雑する市街地を抜けるまでは辛抱するしかない。30分くらいかかって郊外へ抜けるが試練は続く。いきなりの降雨でしかも雨季のため降ったり止んだりの繰り返し。それでも2人は走り続ける。
旅の途中ではミスターが走行中にトランシーバーを落として通話手段を失ったり(今みたいにインカムのようなものはない。)、大泉くんのカブのカギが抜け落ちてなくなったり、悪路や酷暑にさいなまされたりといろんなことが起きる。どうでしょう班のメンバーはこれらのピンチをどう切り抜けていくのか。そして無事にホーチミンまでたどり着けるのか…。
この旅の中でミスターは「ベトナム走って真のカブ乗り。」と言い、大泉くんは「日本でカブに乗ってる皆さんはもっと世界を見てもらいたい。Jリーグとワールドカップぐらいの違いがある。」と言っている。また「日本では安全が当たり前という意識があるが、ベトナムでは自分の身は自分で守らなければならない。」ということも熱弁している。このベトナム縦断旅をまだ観たことがない方はぜひ一度ご覧あれ。
※ デアゴスティーニから水曜どうでしょうのDVDコレクションが先月から発売になってました。